狩人の悪夢

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038857

作品紹介・あらすじ

「俺が撃つのは、人間だけだ」
彼は、犯罪を「狩る」男。
臨床犯罪学者・火村英生と、相棒のミステリ作家、アリスが、
悪夢のような事件の謎を解き明かす!

人気ホラー小説家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、
京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。
そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。
しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、
白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、
右手首のない女性の死体が発見されて……。

火村英生シリーズ、待望の長編登場!

感想・レビュー・書評

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  • 2021/03/24読了
    #このミス作品65冊目

    火村英生シリーズ。
    人気ホラー作家の亡きアシスタント宅で
    起こる殺人事件の謎を解く。
    謎解きのロジックはフーンで感じだが
    ストーリー自体は読み応えあって
    面白かった。

  • 派手さのある話ではないけれど、トリックや登場人物たちの心情等に全て納得できる話。アリスが助手として活躍してないと思ったけれど、最後においしいとこ持ってってくれたので良かったです。


  • ミステリーしか読まないと言っても
    過言ではない私が一番好きな作家さんが
    有栖川有栖さんです。
    どの作品も楽しく拝読しているのですが
    まずこの作品の良いところは
    パッケージ。。。
    そこからかよ、と思われる方もいるかもしれませんが
    美しいパッケージの多い有栖川さんの
    作品の中でも特に素敵です。
    また、登場人物がきちんと覚えられる人数と
    キャラクターなのも魅力です。
    最近は登場人物を思い出すためにチラチラ
    前のページに戻ることが必要な作品も多いので
    テンポよく読めるのが有り難いです。

  • 火村シリーズ、長編。人気ホラー作家・白布施に誘われて、アリスは京都へ。白布施の家には、その部屋に泊まると悪夢が見れると言う部屋があり、アリスはその部屋に泊まるが、その翌日、白布施のアシスタントが以前住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる空き家で女性の遺体が発見される。またしても、事件に巻き込まれたアリス。京都府警からも要請され、火村も事件の謎に挑むことに…あらすじだけ、表現すると、ただの殺人事件のようだが、様々な要因が重なり、実際には密室殺人事件のトリックが使われている。非常に狭い容疑の範囲ながら、そう感じさせずに謎が解き明かされていくのは、なかなか興味深い。長編は2年前の「鍵の掛かった男」以来だが、私はやっぱりこのシリーズは長編が好き。そして、江神シリーズの新作もそろそろ読みたい。

  • やっぱりアリスと火村先生はセットじゃないと!鍵のかかった男では物足りなかった2人の掛け合いが、今回は存分に楽しめた。いつの間にか2人が年下になっていたことにびっくり。それだけ長く愛されてるシリーズ。

  • 小説家が登場して、代表作にからんだ事件が!謎が複雑にからまり、最後まで解き明かされないので、引き込まれました。

  • 終盤、アリスが火村先生を心配する一節に心が打たれました。アリス、君は本当にいいやつだなぁとしみじみ。
    彼らの時は止まっているけれど、彼らを取り巻く想いは変化していて、それを追っていくのがこのシリーズの楽しさです。

    今回起きた事件は、哀しいすれ違いがきっかけと言えるのではないでしょうか。
    犯人も被害者も、同じひとのことを大切に想っていたのだろうと思うと切ない。

  • 火村×アリスシリーズということで、シリーズを知るきっかけはドラマCDです。作品を聴くことはあったのですが、小説で読むのは初めてでした。
    多くのミステリー小説を読んだせいか、まさかの展開や大どんでん返しを期待していたのですが特に驚きというのはありませんでした。しかし、ロジックがしっかりとしていて、本格派ミステリーを読んだ感じがしました。
    これこそが、ミステリー小説だと思いました。有栖川さんは、元々テレビで放映されていた「安楽椅子探偵」で名前を知るようになりました。○○だから○○であるという骨格がしっかりしている印象でしたので、この作品でも健在していました。
    登場人物が少ない分、想像しやすかったです。ただ、トリックとなると、なんとなくわかりづらい部分もありました。
    それでもミステリーとして、充分に楽しめました。

  • 火村英生×有栖川有栖シリーズ。
    私が読むのは2冊目ですが、前回読んだのが「妃は船を沈める」だったので、これ自然災害が起こってなかったらどうなってたのよ?と思ってしまうお話を立て続けに読んだことになり一人モヤモヤする羽目に…笑
    作品にも有栖川先生にも罪はありません。

    2冊目なので比較対象が妃〜しかありませんが、前者の方が人間臭く、あり得る犯行だなと感じました。
    有栖川先生の作品は短編〜中編が読みやすくて良いのかもしれません。
    火村先生の謎解き部分、解決に導く語りがシリーズの魅力だと思いますが、今回は長編だった事もあり色んなトリックを説明する必要があったせいか頭がこんがらがりました。
    左手首を切り落とす意味がやっぱり最後まで理解出来ない。何度か読んだのですが私には犯人の意図が汲み取りきれませんでした。無念。
    殺す以外にも方法があっただろうになーと感じる犯行で、遣る瀬無い気持ちが残る…と思いきや、最後の爆弾で少し気持ちが浮上したのでその辺りの加減は流石と言いますか笑
    有栖川先生ご本人もびっくりしたと後記で書かれていて笑いました。

    悪夢を見るお部屋がもう少し絡んでくると面白かっただろうなと思いました。

    また他の作品も読ませてもらいます。

  • 作家有栖シリーズ長編。亀岡を舞台に少ない容疑者から犯人を導く。後半ちょっと置いて行かれた感があった(事件の全容が想像しづらかった)が、火村とアリスの掛け合いや推理は楽しめた。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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