狩人の悪夢

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 755
レビュー : 111
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038857

作品紹介・あらすじ

「俺が撃つのは、人間だけだ」
彼は、犯罪を「狩る」男。
臨床犯罪学者・火村英生と、相棒のミステリ作家、アリスが、
悪夢のような事件の謎を解き明かす!

人気ホラー小説家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、
京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。
そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。
しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、
白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、
右手首のない女性の死体が発見されて……。

火村英生シリーズ、待望の長編登場!

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりアリスと火村先生はセットじゃないと!鍵のかかった男では物足りなかった2人の掛け合いが、今回は存分に楽しめた。いつの間にか2人が年下になっていたことにびっくり。それだけ長く愛されてるシリーズ。


  • ミステリーしか読まないと言っても
    過言ではない私が一番好きな作家さんが
    有栖川有栖さんです。
    どの作品も楽しく拝読しているのですが
    まずこの作品の良いところは
    パッケージ。。。
    そこからかよ、と思われる方もいるかもしれませんが
    美しいパッケージの多い有栖川さんの
    作品の中でも特に素敵です。
    また、登場人物がきちんと覚えられる人数と
    キャラクターなのも魅力です。
    最近は登場人物を思い出すためにチラチラ
    前のページに戻ることが必要な作品も多いので
    テンポよく読めるのが有り難いです。

  • 終盤、アリスが火村先生を心配する一節に心が打たれました。アリス、君は本当にいいやつだなぁとしみじみ。
    彼らの時は止まっているけれど、彼らを取り巻く想いは変化していて、それを追っていくのがこのシリーズの楽しさです。

    今回起きた事件は、哀しいすれ違いがきっかけと言えるのではないでしょうか。
    犯人も被害者も、同じひとのことを大切に想っていたのだろうと思うと切ない。

  • 火村×アリスシリーズということで、シリーズを知るきっかけはドラマCDです。作品を聴くことはあったのですが、小説で読むのは初めてでした。
    多くのミステリー小説を読んだせいか、まさかの展開や大どんでん返しを期待していたのですが特に驚きというのはありませんでした。しかし、ロジックがしっかりとしていて、本格派ミステリーを読んだ感じがしました。
    これこそが、ミステリー小説だと思いました。有栖川さんは、元々テレビで放映されていた「安楽椅子探偵」で名前を知るようになりました。○○だから○○であるという骨格がしっかりしている印象でしたので、この作品でも健在していました。
    登場人物が少ない分、想像しやすかったです。ただ、トリックとなると、なんとなくわかりづらい部分もありました。
    それでもミステリーとして、充分に楽しめました。

  • 火村英生×有栖川有栖シリーズ。
    私が読むのは2冊目ですが、前回読んだのが「妃は船を沈める」だったので、これ自然災害が起こってなかったらどうなってたのよ?と思ってしまうお話を立て続けに読んだことになり一人モヤモヤする羽目に…笑
    作品にも有栖川先生にも罪はありません。

    2冊目なので比較対象が妃〜しかありませんが、前者の方が人間臭く、あり得る犯行だなと感じました。
    有栖川先生の作品は短編〜中編が読みやすくて良いのかもしれません。
    火村先生の謎解き部分、解決に導く語りがシリーズの魅力だと思いますが、今回は長編だった事もあり色んなトリックを説明する必要があったせいか頭がこんがらがりました。
    左手首を切り落とす意味がやっぱり最後まで理解出来ない。何度か読んだのですが私には犯人の意図が汲み取りきれませんでした。無念。
    殺す以外にも方法があっただろうになーと感じる犯行で、遣る瀬無い気持ちが残る…と思いきや、最後の爆弾で少し気持ちが浮上したのでその辺りの加減は流石と言いますか笑
    有栖川先生ご本人もびっくりしたと後記で書かれていて笑いました。

    悪夢を見るお部屋がもう少し絡んでくると面白かっただろうなと思いました。

    また他の作品も読ませてもらいます。

  • 火村×アリスシリーズ長編。
    臨床犯罪学者・火村英生と、その相棒でミステリ作家の有栖川有栖が、難事件を解決する。

    人気ホラー作家・白布施の家に誘われたアリス。京都の森の中にあるその家「夢守荘」には、眠ると必ず悪夢を見る部屋があった。アリスが泊まった翌日、矢が刺さり、右手首を切り取られた女性の変死体が発見され…。

    出版業界が題材。業界の暗い部分も出ているし、殺人事件なので陰惨なのだけれど、基本的に性善説というか根っからの悪人がおらず、みんな真摯に仕事に向き合っている姿が清々しい。

    あと、久しぶりに見た火村アリスコンビの仲良しな様子が楽しかったな。クールな火村先生が、アリスに対しては時々ぶっきらぼうで乱暴な言葉を使うのが、ちょっとキュンとするのよね…。

  • 先生の繊細さと緻密さとがフルコンボって感じでした。狩りと言う名の通り、犯人を追い詰める場面はとても息つまる一戦でした。言葉の一つ一つ掛け合いの一つ一つが好きだなあって思う。

  • 有栖川有栖という作家は
    本当にミステリーを愛しているんだと
    心から思う。

  •  たまたまだけど、こちらも手首を切り落とす系の話で(直前に綾辻行人さんの十角館の殺人を読んでる。)、そういうグロい感じのが苦手な身としては、しんどいですけど、仕方がない。

     それにしても、今回の犯人はともかく、むしろ被害者の心理が分からない。
     死んだ今となっては、どんなやり取りか正確なものは分からないけど、火村さんが推理したとおりだとすると、何でそこまで…て感じ。

  • 派手さのある話ではないけれど、トリックや登場人物たちの心情等に全て納得できる話。アリスが助手として活躍してないと思ったけれど、最後においしいとこ持ってってくれたので良かったです。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ・ありす)
1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。’89年『月光ゲーム』でデビュー。’03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞、’18年「火村英生シリーズ」で第3回吉川英治文庫賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。近著に『カナダ金貨の謎』、『こうして誰もいなくなった』など。

「2020年 『インド倶楽部の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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