狩人の悪夢

  • KADOKAWA (2017年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784041038857

作品紹介・あらすじ

「俺が撃つのは、人間だけだ」
彼は、犯罪を「狩る」男。
臨床犯罪学者・火村英生と、相棒のミステリ作家、アリスが、
悪夢のような事件の謎を解き明かす!

人気ホラー小説家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、
京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。
そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。
しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、
白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、
右手首のない女性の死体が発見されて……。

火村英生シリーズ話題の長編!

感想・レビュー・書評

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  • 2021/03/24読了
    #このミス作品65冊目

    火村英生シリーズ。
    人気ホラー作家の亡きアシスタント宅で
    起こる殺人事件の謎を解く。
    謎解きのロジックはフーンで感じだが
    ストーリー自体は読み応えあって
    面白かった。

  • 一度火村シリーズを読み始めてしまうと物凄い勢いで続きを読みたくなる現象がなかなか自分でも止められない。
    という訳で前回に引き続き火村シリーズ、「狩人の悪夢」です。
    これ単行本の装丁がめちゃくちゃ綺麗なんですよね、文庫本とは少し違うので単行本を必死で探しました、見つかってよかった。


    前回読んだ「鍵のかかった男」は少し火村シリーズっぽくない印象だったんですけど、こっちは普段の火村シリーズだな!という感じの話。
    やっぱり火村が犯人と対峙して反論を片っ端からぶっ潰していく過程を見るのが私は好きなようです。
    ミステリーが好きと言っておきながら結構読む話が偏っているので全ての探偵を知っている訳では無いけれど、私は火村が探偵の中では一番好きなんですよね。
    なんだろう、犯人を指摘して事件を解決するというよりも「獲物を仕留めている捕食者」って感じが強いというのか。
    なので今回の話はタイトルといいいつもより鬼気迫る火村の推理シーンといいピッタリだなぁ、と。
    これぞ私の求めていた火村だぜぇ!みたいな。
    まぁ真相は散々もったいぶっておいて行き当たりばったり感半端なかったけども笑


    それにしても火村シリーズ、まだまだ続いて欲しいという気持ちもありながら「そろそろ火村の秘密を少しくらい教えてくれてもいいんじゃなかろうか」という気持ちもあるんですよね。
    だってこちとら読み始めた時からずっと今まで最大の秘密をお預けされてるわけだし。
    だいぶ前に何かのあとがきで作者が「火村の秘密は私も知らない」みたいな事を書いてて「いや嘘やん」とアリスみたいなツッコミをしてしまった事があったけれど、まさかそんな……ねぇ?

    • 1Q84O1さん
      私も装丁に目が惹かれるタイプです!
      確かにこの装丁は素敵ですよね〜
      (*˘︶˘*).。.:*♡
      私も装丁に目が惹かれるタイプです!
      確かにこの装丁は素敵ですよね〜
      (*˘︶˘*).。.:*♡
      2024/11/16
    • 衣兎さん
      1Q84O1さん

      わー!同じ方がいて嬉しいです!\(ˊᗜˋ)/
      持ち運びを考えたら絶対に文庫本の方がいいんですけど装丁が綺麗だとついつい単...
      1Q84O1さん

      わー!同じ方がいて嬉しいです!\(ˊᗜˋ)/
      持ち運びを考えたら絶対に文庫本の方がいいんですけど装丁が綺麗だとついつい単行本選んじゃいます(* 'ᵕ' )
      そして今まさに装丁に惹かれて買ったかがみの孤城を友人に貸したきり返ってきていないことを思い出しました……!まだ私読んでないのにw
      2024/11/16
    • 1Q84O1さん
      装丁大好きです(๑•̀ㅁ•́๑)✧
      ブクログの本棚に登録したいが為に頑張って読んだ本も何冊かありますよ!w
      私は、かがみの孤城は単行本で読み...
      装丁大好きです(๑•̀ㅁ•́๑)✧
      ブクログの本棚に登録したいが為に頑張って読んだ本も何冊かありますよ!w
      私は、かがみの孤城は単行本で読みましたが、文庫本を上下巻並べて登録するのもいい感じですよね〜
      早く友人から戻ってきて読めるといいですね(≧∇≦)
      2024/11/16
  • 人気ホラー小説家に誘われて訪問した夢守荘でアリスが遭遇する事件。火村先生も合流していつも通りのフィールドワークか始まる。事件の真相はなんだかやりきれないものだったな…被害者の正義感があだになってしまった結果は切ないし白布施と渡瀬の間のやり取りも霧の中…。ラストに火村先生に向けてアリスがかける言葉が、2人の間にある信頼や友情をよく現している気がして好き。儚げで危なげなところがある火村先生だけど、アリスがいればきっと大丈夫、と思わせてくれる


  • ミステリーしか読まないと言っても
    過言ではない私が一番好きな作家さんが
    有栖川有栖さんです。
    どの作品も楽しく拝読しているのですが
    まずこの作品の良いところは
    パッケージ。。。
    そこからかよ、と思われる方もいるかもしれませんが
    美しいパッケージの多い有栖川さんの
    作品の中でも特に素敵です。
    また、登場人物がきちんと覚えられる人数と
    キャラクターなのも魅力です。
    最近は登場人物を思い出すためにチラチラ
    前のページに戻ることが必要な作品も多いので
    テンポよく読めるのが有り難いです。

  • 派手さのある話ではないけれど、トリックや登場人物たちの心情等に全て納得できる話。アリスが助手として活躍してないと思ったけれど、最後においしいとこ持ってってくれたので良かったです。

  • 火村シリーズ、長編。人気ホラー作家・白布施に誘われて、アリスは京都へ。白布施の家には、その部屋に泊まると悪夢が見れると言う部屋があり、アリスはその部屋に泊まるが、その翌日、白布施のアシスタントが以前住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる空き家で女性の遺体が発見される。またしても、事件に巻き込まれたアリス。京都府警からも要請され、火村も事件の謎に挑むことに…あらすじだけ、表現すると、ただの殺人事件のようだが、様々な要因が重なり、実際には密室殺人事件のトリックが使われている。非常に狭い容疑の範囲ながら、そう感じさせずに謎が解き明かされていくのは、なかなか興味深い。長編は2年前の「鍵の掛かった男」以来だが、私はやっぱりこのシリーズは長編が好き。そして、江神シリーズの新作もそろそろ読みたい。

  • やっぱりアリスと火村先生はセットじゃないと!鍵のかかった男では物足りなかった2人の掛け合いが、今回は存分に楽しめた。いつの間にか2人が年下になっていたことにびっくり。それだけ長く愛されてるシリーズ。

  • 火村シリーズは江神シリーズより登場人物の数や場面設定がシンプルで分かりやすい。だけどロジックは難しく感じた。
    小説家である有栖の姿が、小説家である白布施との対話から随所に見られて嬉しかった。江沢、矢作、由未、女性の登場人物が皆好感を持てて良かった。

  • ハリウッド映画化までする人気ホラー小説家の家に招かれたアリス。しかしそこで女性が死んでいる事件に遭遇してしまう。彼女は2年前ホラー作家の助手をしていた男性の知り合いで、彼の家に遺品を見に来ていた。死因は頸部への刺殺。更に彼女の右手は切られている。彼女のストーカーが犯人かと思われたが、彼もまたその近隣の家で他殺体となって見つかり、左手が切られていた。犯人は誰か?何故手を切ったのか?

    読み応えがある長編だった!今回推理がかなり難しかった気がする。何度か止まって考えたりした。確かに推量の域を出ない推理だったかもな。
    いつもアリスが頓珍漢な推理を披露して行き止まりを示すのをアリスの役目だと思っていたけれど、今回は結構不発というかあまりしていなかったからどうだろう?と不安だった。でも最後はやっぱりアリスの必要があったのかも。火村の言う「毒」って何だったんだろう。アリスの語った言葉そのものというよりは、同業者かつ一読者としての悔しさが滲む態度だったのかもしれない、と思ったりしました。どうだろう?
    それから火村の夢に対する2人のやり取り。やっぱりアリスは火村にとって大切な友人なんだろうな。婆ちゃん、猫、アリスの声で悪夢から醒められたらどれだけ良いだろう、と思ったのかなと。
    怖い人に絡まれても「しつこいんだよ」って凄む火村とハラハラするアリスのやり取り、すごい想像出来て面白かった笑 全然違うからこそ良い友人なのかも。これからも仲良くしててくれ〜。

  • 小説家が登場して、代表作にからんだ事件が!謎が複雑にからまり、最後まで解き明かされないので、引き込まれました。


  • 宮部みゆきの解説にもある様に、このシリーズはサザエさんであり(コナンの方が近いか?)、新作に期待するのは奇抜なトリックや謎解きの爽快感ではなく、火村とアリスふたりが登場するお馴染みの世界感に浸れることなのかもしれない。

    今作は前半部でリズムの悪さを感じたが、謎解きはスリリングで大いに楽しめた。
    (いつもの如く犯人は全くわからなかった。。。)

    個人的にこのシリーズは長編より短編の方が好きです。

  • 終盤、アリスが火村先生を心配する一節に心が打たれました。アリス、君は本当にいいやつだなぁとしみじみ。
    彼らの時は止まっているけれど、彼らを取り巻く想いは変化していて、それを追っていくのがこのシリーズの楽しさです。

    今回起きた事件は、哀しいすれ違いがきっかけと言えるのではないでしょうか。
    犯人も被害者も、同じひとのことを大切に想っていたのだろうと思うと切ない。

  • 火村×アリスシリーズということで、シリーズを知るきっかけはドラマCDです。作品を聴くことはあったのですが、小説で読むのは初めてでした。
    多くのミステリー小説を読んだせいか、まさかの展開や大どんでん返しを期待していたのですが特に驚きというのはありませんでした。しかし、ロジックがしっかりとしていて、本格派ミステリーを読んだ感じがしました。
    これこそが、ミステリー小説だと思いました。有栖川さんは、元々テレビで放映されていた「安楽椅子探偵」で名前を知るようになりました。○○だから○○であるという骨格がしっかりしている印象でしたので、この作品でも健在していました。
    登場人物が少ない分、想像しやすかったです。ただ、トリックとなると、なんとなくわかりづらい部分もありました。
    それでもミステリーとして、充分に楽しめました。

  • 火村英生×有栖川有栖シリーズ。
    私が読むのは2冊目ですが、前回読んだのが「妃は船を沈める」だったので、これ自然災害が起こってなかったらどうなってたのよ?と思ってしまうお話を立て続けに読んだことになり一人モヤモヤする羽目に…笑
    作品にも有栖川先生にも罪はありません。

    2冊目なので比較対象が妃〜しかありませんが、前者の方が人間臭く、あり得る犯行だなと感じました。
    有栖川先生の作品は短編〜中編が読みやすくて良いのかもしれません。
    火村先生の謎解き部分、解決に導く語りがシリーズの魅力だと思いますが、今回は長編だった事もあり色んなトリックを説明する必要があったせいか頭がこんがらがりました。
    左手首を切り落とす意味がやっぱり最後まで理解出来ない。何度か読んだのですが私には犯人の意図が汲み取りきれませんでした。無念。
    殺す以外にも方法があっただろうになーと感じる犯行で、遣る瀬無い気持ちが残る…と思いきや、最後の爆弾で少し気持ちが浮上したのでその辺りの加減は流石と言いますか笑
    有栖川先生ご本人もびっくりしたと後記で書かれていて笑いました。

    悪夢を見るお部屋がもう少し絡んでくると面白かっただろうなと思いました。

    また他の作品も読ませてもらいます。

  • 作家有栖シリーズ長編。亀岡を舞台に少ない容疑者から犯人を導く。後半ちょっと置いて行かれた感があった(事件の全容が想像しづらかった)が、火村とアリスの掛け合いや推理は楽しめた。

  • 話題のホラー作家との対談の席で、彼の家にはそこで眠れば確実に悪夢を見られるという部屋があるという話に、よければ泊まりに来ませんかと誘いを受ける。
    ホラー作家白布施の担当である江沢鳩子とともに、その誘いを受けたアリスは、そこで奇怪な事件に遭遇する。
    白布施の近所に住む矢作はアシスタントをしていた廣瀬に与えていた今は無人のはずの“獏ハウス”が何かおかしい、行って確かめてほしいと訪ねてくる。
    訪問していたアリス、江沢も白布施についてそこを訪れると、そこには昨日訪ねてきたという廣瀬の知り合いだという女性が矢を首に突き刺され死んでいた。
    廣瀬と死んだ沖田という女性の関係、何故矢が凶器に使われたのか。彼女の切り取られた右手。そして矢作の証言したアリスたちが来訪する前日に沖田が獏ハウスの庭の巣箱に手を突っ込み何かを探していたものは何だったのか。激しい雷雨の夜、落ちた雷が原因の倒木で奇しくも閉ざされていた一帯で起きた殺人事件。沖田を殺したと思われていたストーカーの男もまた、倒木にふさがれる手前の空き家で発見された。その左手もまた切り取られていた。
    駆けつけた火村とともに、アリスは捜査を開始する。
    火村曰く『とっ散らかった事件』は、そして悪夢の終わりのように決着を導く。

    シリーズ最新作。表紙も美しいけれど、捲った中もまた負けずに美しいという凝った一冊。紙の本の良さが詰まっている。
    火村の悪夢について、アリスが今までで一番突っ込んだ言葉を放っている。有栖川先生は火村の悪夢、殺意の理由が明らかになったときがこのシリーズの終わり、というようなことをどこかで書かれていたけれど、そう思うと知りたいような、知りたくないような。火村という特異な人物の背中に、触れるか触れないかの距離をもってアリスの存在があることはきっと途方もなく救いだと思う。ラストの車中での会話には胸を突かれた。これが今の精一杯の距離なのだなと。
    とても面白かった。もちろん事件のロジックも。

  • 先生の繊細さと緻密さとがフルコンボって感じでした。狩りと言う名の通り、犯人を追い詰める場面はとても息つまる一戦でした。言葉の一つ一つ掛け合いの一つ一つが好きだなあって思う。

  • 有栖川有栖という作家は
    本当にミステリーを愛しているんだと
    心から思う。

  •  たまたまだけど、こちらも手首を切り落とす系の話で(直前に綾辻行人さんの十角館の殺人を読んでる。)、そういうグロい感じのが苦手な身としては、しんどいですけど、仕方がない。

     それにしても、今回の犯人はともかく、むしろ被害者の心理が分からない。
     死んだ今となっては、どんなやり取りか正確なものは分からないけど、火村さんが推理したとおりだとすると、何でそこまで…て感じ。

  • 待望の火村シリーズです1
    久しぶりに本格ミステリを読むのでわくわくしました。
    こう言っては不謹慎なのですが、殺人が起きると「来たこれ!!」と、血圧が上がってしまうのです。

    犯人を追いつめる過程で、同じことが何度も繰り返し説明され、少しくどく感じた面もありましたが…

    せっかく均衡を保っていた、静かな水面に石を投げてしまったために起きた悲劇、という感じ。
    やはり、犯人が分かっても、殺人事件は読み終える時がつらいものですね。
    …ということで、最後に口直しが用意されているのかもしれません。
    私も、鳩ちゃんは良いと思います!

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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