表御番医師診療禄7 研鑽 (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038918

作品紹介・あらすじ

医学遊学の目的地、長崎へたどり着いた寄合医師の矢切良衛。最新の医術に胸を膨らませる良衛だったが、出島で待ち受けていたものとは?良衛をつけ狙う怪しい人影。そして江戸からも新たな刺客が……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第七弾。

    長崎に到着した良衛ですが、彼をめぐる人々の“勝手な憶測や思い込み”によって、襲われたり(定期)、恨まれたりと長崎に来てまでもエライ目にあっています。
    しかもまだ到着して間もないのに、ある藩の使者がやってきて、いきなり“和蘭陀流産科の秘術を教えろ”と迫られる始末です。
    “和蘭陀流産科の秘術”を知りたいのは良衛の方で、大奥や将軍からそれを期待されているのですが、なかなか困難な状況です。果たして良衛は使命を果たせるのでしょうか・・。

  • 第七弾
    長崎へ到着した良衛だが大奥での暗闘が繰り広げられ、そのあおりで長崎でも
    更には博多の抜荷商人の邪推から命を狙われる

  • 良衛の見方になりそうな人が増えてきましたね。

  • 江戸城中で、診察にあたる表番医師の矢切良衛。
    医者も階級があり、御広敷番医師kら寄合医師へなり、今回は、長崎へ最新の医術の勉強に訪れるのだが、、、、

    将軍綱吉の子供を授かるように、綱吉の母桂昌院からお伝の方は要求されるのだが、廻船問屋の差し金のお露の懐妊できる方法を、良衛から聞き出すように仕向ける。

    また、出島では、ご禁制の抜け荷問題で、良衛は命を狙われることになる。

    そして、同じく、医師の同僚からの妬みで、通訳に、嘘の内容を伝えるようにと、、、

    これから先、良衛は、うまくかわして、江戸へ戻れるのか?

    と、つい続きが読みたくなる。

    そして、この時代の、長崎奉行の特典や、博多黒田藩の汚点などの話が、興味深い。

  • 40

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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