かんかん橋の向こう側

制作 : 石川 のぞみ 
  • KADOKAWA/角川書店
3.38
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本棚登録 : 116
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038970

作品紹介・あらすじ

夫が急逝し残された食堂『ののや』を守る決意の奈央と、彼女を理解しようと努めながらもぎこちない母娘関係しか築けない18歳の真子。そんな母娘を温かく見守る常連客で、今夜も店は賑やかだった。そこへ、真子が痴漢と間違えたよそ者の青年、東山が店に現れる。『ののや』をモデルにした小説をネットで読んで、店のファンになったという東山だが、何か秘密を抱えているようだった。常連客の一人、野々村は妻の遺品を整理をしていて偶然、鍵のかかった箱を見つける。何とか開錠したその箱には、若かった頃の妻の秘密が隠されていた……。奈央を支えなければ…、でもこの町を出て自由に生きてみたい! 大学進学を来春に控え、心迷う真子はその気持ちを奈央に伝えきれずにいた。「人は帰る場所があるから、旅立つことができる」――小さな食堂を舞台に、人々の温かな絆とそこで成長した少女の旅立ちを描いた傑作長編!

感想・レビュー・書評

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  • 『かんかん橋を渡ったら』の続編。
    小学生だった真子が高校生となり、色々と難しい年頃になったんだなぁ、と成長を感じました。
    「ののや」は大将がいなくなり奈央一人で切り盛りしているものの、変わらずの顔ぶれで賑わっている。
    高校卒業と共に津雲を離れる真子。
    これは是非ともシリーズ化してもらわなければ。
    続きが読みたい。
    こういう「ののや」みたいなお店が一件でもあると良いよなぁ。

  • あぁ若い眩しい恋も三十年連れ添うた愛もなんて心に響くんでしょう。
    「十七歳の日付」は顔にやけるし「青い風に乗って」は半泣きになるし気持ち揺さぶられました。
    みんなあったかくて真子が幸せでふるさとがあるから今の私がいるって迷いなく言えるのはすごくいいです。
    日々いろんなことがおこりますが日本中のみんなにとってふるさとがいつまでも変わりませんように。

  • H30/8/5

  • 夫が急逝し残された食堂『ののや』を守る決意の奈央と、彼女を理解しようと努めながらもぎこちない母娘関係しか築けない18歳の真子。
    そんな母娘を温かく見守る常連客で、今夜も店は賑やかだった。
    そこへ、真子が痴漢と間違えたよそ者の青年、東山が店に現れる。
    『ののや』をモデルにした小説をネットで読んで、店のファンになったという東山だが、何か秘密を抱えているようだった。
    常連客の一人、野々村は妻の遺品を整理をしていて偶然、鍵のかかった箱を見つける。
    何とか開錠したその箱には、若かった頃の妻の秘密が隠されていた……。
    奈央を支えなければ…、でもこの町を出て自由に生きてみたい! 大学進学を来春に控え、心迷う真子はその気持ちを奈央に伝えきれずにいた。
    「人は帰る場所があるから、旅立つことができる」
    (アマゾンより引用)

    オムニバス短編。
    以外に鮎美ちゃんがイヤなヤツやったなぁ

  • あさのあつこ氏の作品初完読。 
    「かんかん橋の向こう側」には続編があると思っていたら、実は 「かんかん橋を渡ったら」が最初の作品と知ってガッカリ。 
    読む順を間違ってしまいました。 

    内容は小料理屋「ののや」を取巻く人達の心温まる物語り。
    「ののや」の主人である奈央のキップの良い人柄や義娘である18歳の真子の恋や将来についての希望や迷い。
    そして「ののや」の常連客である和久と居候の東山という謎の男。
    そして一番感動した第二章「青い風の乗って」では、
    これまた常連の一人、野々村の妻で今は亡き友香子への想い等々、
    人の心の内をとても爽やかな描写で書き切った作品になっています。
    あさの氏の他の作品は、どうなっているのかを知りたいと思う とても素晴らしい作品でした。

    余談:「ののや」での何気ない風景の部分、
    何故か向田邦子氏がオーナーを務めていた小料理屋「ままや」が、こうであったのでは無いか?と錯覚まで覚えてしまう程の描写でした。

  • 129

  • 51/422

  • 「かんかん橋を渡ったら」続編


    前作で小学生だった真子ちゃんは、高校生となり進路に迷う年頃に。
    ののやは、奈央さんの頑張りもあって健在。今日も賑やかだ。
    そして、奈央さんの料理が本当に美味しそうだった。


    ののやはいつも通りに楽しくやっている。でも町の過疎化や若者の減少もやっぱり深刻な問題になっている。

    進学で、就職で、その一歩を踏み出すごとに、町に残るにしても、出ていくにしても、何かしら背負うものが田舎ってあるのかもしれない。
    なんだか、それが切なかった。

  • あとがきを読んで、続編だったと気づく。そうか、なるほどっとちょっと思った。
    読みにくいところもあるけれど、田舎特有の悩みのほろ苦さがあるお話でした。
    2016/10/13読了

  • 2016.8.24

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著者プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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