- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041038970
作品紹介・あらすじ
夫が急逝し残された食堂『ののや』を守る決意の奈央と、彼女を理解しようと努めながらもぎこちない母娘関係しか築けない18歳の真子。そんな母娘を温かく見守る常連客で、今夜も店は賑やかだった。そこへ、真子が痴漢と間違えたよそ者の青年、東山が店に現れる。『ののや』をモデルにした小説をネットで読んで、店のファンになったという東山だが、何か秘密を抱えているようだった。常連客の一人、野々村は妻の遺品を整理をしていて偶然、鍵のかかった箱を見つける。何とか開錠したその箱には、若かった頃の妻の秘密が隠されていた……。奈央を支えなければ…、でもこの町を出て自由に生きてみたい! 大学進学を来春に控え、心迷う真子はその気持ちを奈央に伝えきれずにいた。「人は帰る場所があるから、旅立つことができる」――小さな食堂を舞台に、人々の温かな絆とそこで成長した少女の旅立ちを描いた傑作長編!
感想・レビュー・書評
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ほんの数年前は、金曜日の夜は、地元の、ののやに似た、お多福という飲み屋により、一週間のストレスを落として、いました。今は、コロナで行けません。ママ、大将ワクチン打ったら行きますので、頑張ってください。
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『かんかん橋を渡ったら』の続編。
小学生だった真子が高校生となり、色々と難しい年頃になったんだなぁ、と成長を感じました。
「ののや」は大将がいなくなり奈央一人で切り盛りしているものの、変わらずの顔ぶれで賑わっている。
高校卒業と共に津雲を離れる真子。
これは是非ともシリーズ化してもらわなければ。
続きが読みたい。
こういう「ののや」みたいなお店が一件でもあると良いよなぁ。 -
あぁ若い眩しい恋も三十年連れ添うた愛もなんて心に響くんでしょう。
「十七歳の日付」は顔にやけるし「青い風に乗って」は半泣きになるし気持ち揺さぶられました。
みんなあったかくて真子が幸せでふるさとがあるから今の私がいるって迷いなく言えるのはすごくいいです。
日々いろんなことがおこりますが日本中のみんなにとってふるさとがいつまでも変わりませんように。 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140341
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「かんかん橋を渡ったら」続編
前作で小学生だった真子ちゃんは、高校生となり進路に迷う年頃に。
ののやは、奈央さんの頑張りもあって健在。今日も賑やかだ。
そして、奈央さんの料理が本当に美味しそうだった。
ののやはいつも通りに楽しくやっている。でも町の過疎化や若者の減少もやっぱり深刻な問題になっている。
進学で、就職で、その一歩を踏み出すごとに、町に残るにしても、出ていくにしても、何かしら背負うものが田舎ってあるのかもしれない。
なんだか、それが切なかった。