キケン (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041039014

作品紹介・あらすじ

成南電気工科大学の「機械制御研究部」は犯罪スレスレの実験や破壊的行為から略称「機研(キケン)」=危険とおそれられていた。本書は「キケン」な理系男子たちの事件だらけ&爆発的熱量の青春物語である!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

男子大学生たちの青春と友情を描いた物語は、理系の男子たちが集まる「機械制御研究部」の日常を通じて、彼らの熱い思いとおバカな行動をユーモラスに描写しています。著者は、若者の無邪気さや危険な遊び心を見事に...

感想・レビュー・書評

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  • 男子校(高校)にいたので感覚が良くわかる。女性作家の有川さんは自衛隊物などを数多く手掛けているので、その辺の事情も良く知っているものと思う。
    女子校と合同でホームルームのようなものをやったが、事前に予習して格好付けた事を言ったのが、50年過ぎても思い出して赤面する。大神副部長の悲劇も相手側に免疫が無い同士の交際でアルアルのネタでは無いか?
    男性には若い頃の気持ちを熱く思い出させ、女性には覗いて見たい男性の生態ということだろうか。

  •  有川浩さんは、ご存知の通り「ラブコメ書いたら天下一品」の作家さんです。でも本作は、有川さんの他作品とかなりテイストが違ってました。

     描かれているのは、男子大学生の部活世界です。それもスポ根でも真面目な文化部でもありません。
     成南電気工科大学『機械制御研究部』、略称【機研】! 周囲からはキケン(危険)と、距離を置かれる存在で、何事も本気で遊ぶことをモットーにしているのでした。

     男子大学生の若気の至りというか、おバカな思考回路、アホでくだらない行動の描かれ方がとても見事です。現実より面白いことへの関心の強さ!
     女性作家さんが、なぜここまで男子のノリやハマり具合、熱中の仕方まで描けるのか、感心してしまいます。

     本作は、読み進めていくうちに判るのですが、機研に所属していた元山が、思い出話として妻に語る体裁を取っています。
     エピソードごとに元山の奥さんの感想を挟みますが、ツボにハマってウケています。女性目線での男の友情への嫉妬なんでしょうね。

     人には、どん底の過去もあれば、キラキラ輝く過去もあるでしょう。どちらもノスタルジーに浸っていては、現在から先に進めませんが、今の自分を形成している一部分であることに違いありません。
     自分の若かりし頃を振り返り、「今頃どうしているかな?」と何人かへ思いを馳せるような、熱い物語でした。

    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      ゆーき本さん、どうもです〜♪
      有川浩さん、さすがでした。ただのハチャメチャで
      終わらせない一捻りがいい按配でしたよー。
      しをんさん、あぁわか...
      ゆーき本さん、どうもです〜♪
      有川浩さん、さすがでした。ただのハチャメチャで
      終わらせない一捻りがいい按配でしたよー。
      しをんさん、あぁわかります。腐女子、もとい貴腐人
      ですから‥。(コラ、失礼だろ!)
      2023/12/21
    • hibuさん
      おはようございます!
      この作品面白かったので中学生の頃の息子にプレゼントしたら、繰り返し読んでました。
      その影響か工学部に進み、似たようなキ...
      おはようございます!
      この作品面白かったので中学生の頃の息子にプレゼントしたら、繰り返し読んでました。
      その影響か工学部に進み、似たようなキャンパスライフを送っている模様です^_^
      2023/12/23
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      おぉ〜、いいお話ですなぁ。
      〝世代を超えて読み継がれる〟って、作家さんも本望
      でしょうね。
      おぉ〜、いいお話ですなぁ。
      〝世代を超えて読み継がれる〟って、作家さんも本望
      でしょうね。
      2023/12/23
  • 久しぶりの有川さん。

    人から見たらくだらない?!危ない?!ことを集中してやり遂げる理系男子大学生。笑いながら、怒りながら、濃密な毎日を一緒に過ごし、同じ楽しい時を自分の中に刻む。そこから生まれる友情。
    でもその時には分からない。この時間がこれから生きていく上で宝物になることを。

    笑えた。楽しかった。羨ましかった。懐かしい感じがした。そして最後は泣けた。

    「同窓会でもする?」と言葉をかけられた時、かけようかと思った時、こういう想いを持つなあ。
    過去のキラキラした想い出がそのままでいてほしい気持ちと、少しづつ形を変えてでも新しい楽しい時間が続いていってほしい気持ち。

    色々な想いが交錯しながらも、爽やかな読後感でした。やっぱり有川さんの本はいいなあ。

  • 学生時代に戻って、男の子になって、こんな青春送りテェー!思わず文章が荒々しくなってしまうほど羨ましい学生生活!なんて輝きなんだ、キケン。愛おしすぎるぞ、キケン…。
    有川浩さんの小説を読むたびに言っている気もするけど、出てくる男性陣皆格好良いということ。キケンでは男性ワールドなので有川男子満腹。個人的には大神と付き合いたいところ。なんて妄想を繰り広げてしまう。あー面白かった!最後は泣きそうになった。いいなあ!いいなあ!

  • 友達のおすすめ本を借りてみて読んでみた。
    ど真ん中ど直球青春小説でした!
    成南電気工科大学の機械制御研究部、通称「キケン」。
    そんな「キケン」での、日々が描かれていて、自分も間近でキケンの一員としてその場にいるような気持ちになれました。
    部長の上野は、小学生時に火薬にて家の天井を壊すなどなど、一歩間違えれば犯罪者になる程ぶっ飛んだ破天荒男。「成南のユナボマー」
    後輩への無茶振りは凄いがしっかりと理由があるし、筋の通ったり男なので皆彼に惹かれると思います。公園の砂場で自作のカプセル型爆弾を爆発させて小規模の地震を起こしたりロボット大会で自爆装置をつけて引き分けに持ち込むという暴挙に出たり、ぶっ飛びまくっているの読んでて笑いが止まりませんでした。
    副部長の大神は、上野のような破天荒さはないが、怒っているわけではない時でも尋常ではないほどの「圧」があり、怒ると当然おそろしい。三人の妹弟がいて面倒見がとてもいい、まとめ役兼上野のストッパー。「大魔神」
    そんな彼が、白蘭女子大の学生と付き合い、初心なデートを重ねる話はとても微笑ましかったです。最終的に彼女の方が恐ろしく初心で振られてしまい、部室でヤケ酒パーティーが開催されているシーンは、普段は冷静な大神が狂っていてとても笑えました。
    一回生の元山は、物事にとにかく慎重で、臆病ではあるがその分慎重さを持ち合わせている。実家が喫茶店なので学祭の「らあめんキケン」では、大活躍で、実は彼は臆病ではなく、物事に対して慎重に丁寧に取り組むし、とても責任感の強い人物であることがよくわかりました。
    百食以上ラーメンを売り上げる伝説も、なんだか微笑ましかった!
    彼は部の中ではツッコミ役で、上野のぶっ飛んだ発言にいつもツッコミを入れる役だったし、部室での銃もどきの自作のレベルがエスカレートしそうな時には、ストップをしっかりかけることが出来たし、危機管理能力も高いことが伺えました。
    同じく一回生の池谷は、元山とは反対に、とても肝がすわっていて、大抵のことには動じない人物でした。
    上野の無茶な提案に対しても、自分の中でそれが必要であるとみなせば誰よりも早く受け入れて、何をする必要があるかを考えることができる冷静な男です。
    二足歩行ロボット対決大会で、ゲームの操作が一番上手いわけではないのに彼がプレイヤーとして抜擢された理由はまさにそこにありました。
    また、冷静であるため、その場で今何が求められているかを判断する能力にも長けていて、学祭で元山がスープ作りに煮詰まっている様子に気づいた際にはすぐに駆けつけ手伝っているところも、胸がジンときました。
    とにかくキャラが魅力的で、部員同士が皆信頼しあって色んな試練(大きなものではないけれど)を乗り越えていく姿が、もう青春青春していて自分もキケンの一員になりたくなりました。
    卒業してから10年後に、元山が成南祭で教室を訪れた際のシーンが、あぁ…となるほどジンジン来ました。
    上手く言えませんが、かつての部員達が「キケン」の一員だった時代を宝物としているように、元山も本当にキケンが好きだったんだなぁと。
    無意味で無駄な事に全力投球できた学生期間。
    当時は特別に思っていなかったけど、そうして過ごした一時代は自分の中でかけがえのない大切なピースになります。
    すごく楽しかった「あの頃」にはもう戻れないし寂しいけど、その頃の話を聞いてくれる大切なパートナーがいる「今」、そしてかつての部員達と「あの頃」のことを語り合える「今」。
    素敵な考え方だなぁと、めちゃくちゃ感動しました。
    「今」を全力で生きて、「今」が「あの頃」になった時に、あの頃について楽しく語れるような生き方をしたいなぁと思いました。

  • こういうの良いよなあ。
    男子が集まって真剣に馬鹿やってるだけなのに、なんでこんなに眩しいんだか。
    女子という未知の生物を前にあたふたしたり、学祭の模擬店に死ぬほど力を入れたり、法的に危うい物を作ったりと、自分が同級生だったらきっと呆れてる。
    でもまあ実際は大人なので、彼らを見て「可愛い奴らだな」と思えてしまうわけで。
    この何ものにも代え難い日々を語るのが“今の俺”だからこそ、より一層輝いて見える。
    最後はもう泣きそうになった。

  • もう何回目の再読になるか…。
    好きすぎて数年おきに読んでは、理系男子の全力無茶馬鹿っぷりに胸を熱くしてます!!
    そして読む度に思う。「私も男だったらな~」って。

    爆破犯の異名を持つ部長と、大魔神の異名を持つ副部長。
    機械工学学生のモノづくりって、方向性を間違えたら冗談抜きでキケン…。男ならではのノリってみんなこんな感じ?

    学祭の章がとにかく熱い!!
    もうめちゃくちゃ楽しそうで、最高の青春。
    友情、恋愛、実験、無茶と馬鹿。
    いっぱい笑って胸を熱くしたあと感動。
    懐かしい友人にも会いたくなる。
    色褪せない青春にグッときます。

    私の読書人生の中で、不動の上位をキープし続けている青春小説。
    性別関係なく楽しめるので、騙されたと思って是非読んでみて欲しい。

  • 電子図書館で、借りたいものを物色していた時に、
    ふと目に入ってきて、
    前に読んでみたいなと思っていたので、借りました。


    男子大学生の日常が描かれていました。
    ライトノベルを読んだような、かろやかな読後感でした。

    男子校の生活を覗き見るような感じでしょうか。

    会話中心だったからか、私にはちょっと合わなかったかなと思いました。若い人向けかな。

  • ザ男の子という感じですね。
    面白かったです。
    肩が凝らず楽しめました。
    もっと読みたかったですね。

  • 工科系大学の部活メンバーの全力で無意味な活動。
    メンバーの掛け合いや、のめり込んで盛り上がっている様が楽しく、この辺は有川浩さんらしくテンポよく、楽しく読めました。
    全編楽しいものの特に最後の章は、ホロっとさせてくるところがあり、よかったです。

    ちょっと残念なのは、主要メンバー以外のキケンメンバーが、セリフだけのこと。詳しくはかけないだろうけど、名前が設定されるだけでも、違うかなと感じました。

    こういった話でおもしろそうと思って借りて読み始めたものの、最初のうちは、ノリに乗り切れない感じがして、あれ? 歳のせいとか思ってしまいました。

  • 中学生の頃から何度も読んで何度も胸が熱くなる。
    歳を重ねると『全力本気』でやれることは少ないとつくづく感じるが、今からでも何かに夢中になって全力を注ぐことは大切にしたい。今からでも遅くはないので、何かに全力本気でぶつかって乗り越えたいものだと感じた。

  • 大学サークルでの出来事を、社会人になり家族を持ったひとりの部員OBが妻に聞かせてるという構成。男子学生が99%とい理工系の男子大学生達が繰りなす危なっかしくてワクワクしたサークル活動を通し、それぞれの男子学生部員の心情を見事に描いている。先輩、後輩の枠を超えイベントや文化祭でひとつの事を成功させる過程が胸熱!一見無鉄砲に見える変人と言ってもいい上野は個人的にとても魅力のあるキャラ。10年ぶりに大学祭に訪れ、黒板のページをめくった時は涙が出ました。大学に行かなかった私。キャンパライフへの憧れが一層強くなった

  • これは面白かった!大学時代を思い出した。
    「機械制御研究部」略称【キケン】

    日々繰り広げられる様々な事件。学園祭、恋愛、大会等々。本気で遊ぶとはどういうことなのか、そして本気で遊ぶからこそ得られることがある。

    大学時代はやっぱり黄金時代だったなー!!

  • こんな大学生活もいいな〜と思う本でした。

  • 有川浩さんが好きなため、もう良き話でした⭐︎
    学生の頃にしかない感覚。
    小さなことでも目の前のことに熱くなれる、無茶できるって割と学生ぐらいしかなかったりしたので、すっごく懐かしい気持ちになりました!
    最後の場面の黒板はアツいですね!!!!

  • 私にはこう言うハチャメチャな青春はなかったはずなのに、なぜかあの頃に戻りたいって言う甘酸っぱい気持ちにさせてくれる物語でした。
    男子にしか分からない世界だからこそなのか、女子からするとバカバカしいはずなのになんだか羨ましい気持ちになる。キケンな魅力いっぱいのお話でした!

  • 今まで読んだことある小説の中でtop3に入る作品です。

    共感してはいけないものも含まれてるけど、理系男子大学生を経験したからか、つい共感してしまうことが多かった!

    あと、とにかく笑った!
    小説でこんなに笑ったのは初めて!

    最高の作品です!

  • ワクワク感すごくて、すぐ読み終えられる。
    男性なら共感してくれる

  • 2011年(第8回)。9位。
    表紙と裏表紙のマンガ。作者とのコラボらしい。この方、つっこみ好きよね。多すぎなくらい。
    キケンとは、大学のサークルの略名。回顧する形で妻に語っている。妻は楽しんでいる。輝かしくも失われた青春。
    久々に学祭に夫婦で行ってみた。ラーメンは伝統の味。OBだというと、教室に行ってみてください。行って黒板を見ると、当時の仲間たちの書き込み。これ、作者と出版社のコラボらしい。
    輝かしくも失われた青春と共にした者とは。生きている限りまた出会う。

  • 登場人物たちがまるで目の前で生きているかのような感じは有川浩さんだからこその表現力!!
    この男連中だからこそできる悪ノリや悪ふざけ、
    何事にも全力を注ぐ感じは
    女であることが悔しくなる!
    女じゃこうはならない。
    自分までも、このサークルに所属しているような
    感覚で大学生活を疑似体験できる。
    ちょっとキケンで楽しい学生生活!
    これぞ、青春だ!

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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