- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041039021
作品紹介・あらすじ
河川敷で死に場所を捜していた丸川良平の足下に、ラグビーボールが転がってくる。ボールを追ってきた老人に「人数不足だから」と無理矢理連れていかれた先で行われていたのは、40歳以上の選手による “不惑ラグビー”。そこには、年代もバラバラな大人たちの、泥まみれの姿があった。アツ苦しい男たちのおせっかいで、生きる側に腰を落ち着けてしまった丸川は、ラグビーを通じて、仲間と心を通わせる。やがて、丸川と、丸川の抱える秘密をきっかけに、チームメイトたちも己の人生を見つめ直していき――。
平日はサラリーマン、休日はラガーマンとして、それぞれの事情を抱えながら社会で闘う大人たち。
今年一番の、涙をさそう青春ラグビー小説。
感想・レビュー・書評
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丸川本人に限らず、ほかのキャラも、こういう時自分ならどう動くのかなぁ、とほんな思いで読んだ
逡巡詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
40歳で不惑になれれば良いが、現実は逆。
その時だけは一心不乱に打ち込む事ができる仲間達がいるってのは幸せ。
NHKドラマで見て原作を読んで見たくなった。
ドラマの方はキャスティングがピッタリだったと思う。 -
「老いてなお やんちゃであれ」
40歳以上の男達による不惑ラグビー。
そこに迷い込んだ男を中心に
それぞれの群像劇。
年老いてはいてもまさに青春物。
【図書館・初読・10月25日読了】 -
ラグビーで人生やり直し。全体的に暗いが、すんなりと楽しめた。
2016.5.6 -
四十にして惑わず。
論語で孔子は言うけれど、惑いまくりの揺れまくり。
あちこちぶつけて傷だらけ。そんな脛を振り回す。
楕円の球の大人たち。転がる先はいずこへと。
それでも生きてかなきゃならない。
ノーサイドの笛が鳴り響くまで。 -
129最近図書のチョイスが良いなあ。近年勝ち組と負け組って差別があったり、底辺だなんだと復活できない人生が話題になるけど価値観は千差万別。ラグビーという痛いスポーツを通しての良い話し。元気出たよ。
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昔テレビで見たものの原作。楽しく読めた。
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死に場所を探して、たどり着いたはずの場所。
そこで、生きるきっかけを得る丸川。
全編を通して、人間再生の物語。
生きるきっかけを得て、生きていこう!と前向きになっていく中、どん底に落ちるきっかけの事件が明るみになっていく。
正直、想像をしただけで、辛すぎる事件。
あまりに辛いと思い、これ以上、不幸になることがあるのなら、読めないかもしれない。。。と、先にエンディングを読んだほど、自分には辛かった。
地理的にも、実体的にも明るい場所がよく出てきたことで、余計に感情移入をした作品だった気がする。