ファミリー・レス

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.54
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本棚登録 : 356
レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039045

作品紹介・あらすじ

姉と絶縁中のOLと、ルームメイトの毒舌女子。怒りん坊の妻と、そんな彼女を愛しているけれど彼女のかぞくに興味を持てない画家の夫。バツイチのアラフォー男性と、妻に引き取られた娘。ほんとうの親子になりたい母親と、姉の忘れ形見の少女。同じ屋根の下で暮らす女ともだちや、ふたつきに一度だけ会う親子。家族というには遠すぎて、他人と呼ぶには近すぎる――単純なことばでは表せない現代的な”かぞく”の姿を、すばる文学賞受賞新鋭が切り取りました。瀧井朝世、豊崎由美、東えりかなど本読みたちが大絶賛! 紡がれるひと言ひと言が心を揺さぶる、感涙必至の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • デビュー作から好きだなが募っていく。どんどん好きになっていく。恋かな。
    今回の6つの短篇、どれもすごく好きで、どの作品も目頭熱くなってほろりとした。好きだなぁ。
    いわゆる“こじれた”家族がテーマ。

    出版社より
    姉と絶縁中のOLと、ルームメイトの毒舌女子。怒りん坊の妻と、そんな彼女を愛しているけれど彼女のかぞくに興味を持てない画家の夫。バツイチのアラフォー男性と、妻に引き取られた娘。ほんとうの親子になりたい母親と、姉の忘れ形見の少女。同じ屋根の下で暮らす女ともだちや、ふたつきに一度だけ会う親子。家族というには遠すぎて、他人と呼ぶには近すぎる――単純なことばでは表せない現代的な"かぞく"の姿
    とありますが、
    個人的にとくに印象に残ったのは
    姉と絶縁中のOLとルームメイトの毒舌女子の「プレパラートの瞬き」
    バツイチのアラフォー男性と妻に引き取られた娘の「ウーパールーパーは笑わない」がすきです。
    どれも好きだけどとくにウーパールーパーは好きかも。そしてどこかのアンソロで読んだ気がしなくもないのだけれど(気のせいかな)

    次回作も楽しみです。

  • 子どもの頃から親に、
    ネガティブな発言はいけないと教えられて育った人がいる。
    同じように、不平不満ばかり聞かされて育った人もいる。
    それはもう自分の力ではどうしようもなく
    身についてしまった習慣で、
    主人公たちはそのことで悩んだり苦しんだりするのだけれど
    それって、考えてみたら全ての人・全てのことに言えることなんだろうな。
    挨拶の仕方、親戚との付き合い方、食事の仕方から職業観まで
    家族の影響を受けずにいられるなんてことは不可能なのだから。
    血の繋がりがあるとかないとか、好きとか嫌いとか関係なく関わり合ってしまうのが家族なら
    それを抱えたまま生きて行くのが自分らしさなのかもしれない。
    ファミリー・レス、素敵な物語でした。

  • 「家族」がテーマの、連作短編集といえなくもない、短編集。
    第1話目の語り手は、広告代理店で働き始めた希恵。
    彼女の教育係である万悠子の夫の鉄平が第2話目の語り手だ。
    もちろん、まったくつながりのない話もある。
    でも、登場人物はみんな、世間一般の普通の「家族」とは、ちょっと違う。
    うまくいえないけれど、欠けてる家族の話、なのかなあ。


    収録作品:プレパラートの瞬き 指と筆が結ぶもの ウーパールーパーは笑わない さよなら、エバーグリーン いちでもなく、さんでもなくて アオシは世界を選べない

  • 家族であっても他人であっても人との関係ってやっかいね。
    単純じゃないからこそ、ワクワク・ドキドキできるのだろうか?
    好ましくない関係だと感じても何か意味があるのかも?

  • 家族でも分かり合えなかったり、他人の方が自分のことを理解してくれたり。
    家族ってどんな存在?親って何?
    疑問に思わされた。

  • 思ってたのと違った。もっと重い話がつながっていくのかと思った。物足りない。2.5

  • 慢性的で、圧倒的な寂しさ、心許なさを登場人物たちにも見つけ、共有する感覚。「家族」は一筋縄ではいかない。だが、家族だからこそ諦めきれず求めてしまうもの、許せないことがある。その欠乏感は家族以外の第三者や、愛する人々との関係性にも影響する。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140322

  • ありきたりなようで少しだけ問題を抱えた家族達の短編集。

    連作とは言えないほどの小さなリンクが楽しい作品。

    姉と絶縁している希恵、結婚式で妻の実家に行った無職の画家鉄平、中学生の娘と2ヶ月ごとに会うバツイチの暁、小学生時代の幼なじみに中学でも片想いしている樋口、双子の姉の忘れ形見の本当の母になりたい梗子、異母姉弟の対面に立ち会ってしまった犬アオシ…

    どの話にも、小さな希望の見える終わり方が良かったです。

  • 負の感情ばかり吐き出すルームメイトと、母の呪いで否定的なことが言えない、姉と絶縁中のOL。怒りん坊の妻を愛する夫と、盲目で温かい妻の祖父。たまに会う娘とのデートと文化祭の合唱。痴呆の曾祖母との二週間の同居。双子の姉の忘れ形見と本当の親子になりたい母親。線香をあげに訪れた男とその家の犬。どれもほのか。

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著者プロフィール

奥田亜希子

1983年愛知県生まれ。愛知大学文学部卒業。2013年、「左目に映る星」ですばる文学賞を受賞しデビュー。『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『リバース&リバース』『青春のジョーカー』など著書多数。

「2020年 『愛の色いろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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