金田一耕助、パノラマ島へ行く (角川文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 68
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039069

作品紹介・あらすじ

三重県志摩郡、伊勢湾の南端に浮かぶ「パノ ラマ島」に、同級生に誘われて金田一耕助が乗り込んだ。風光明媚な土地に廃墟とも 呼ぶべき威容の建物が建ち並ぶ島で起きた殺人事件を金田一耕助は解決できるのか?

感想・レビュー・書評

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  • ・金田一耕助、パノラマ島へ行く
    ・明智小五郎、獄門島へ行く
    この本を読みたいために、「パノラマ島奇談」再読して、「本陣殺人事件」と「獄門島」を初読みしたよ
    獄門島へ行くに鵜飼さん出てこなかったのが ちょっと残念‥

  • 「金田一耕助、パノラマ島へ行く」そして「明智小五郎、獄門島へ行く」というタイトルにひかれて購入しました。「パノラマ島奇談」と「獄門島」は両方とも中学生の頃に読んだ作品です。お互いが活躍した島へ、あべこべに行くのかなと思い読み始めました。
    「金田一耕助、パノラマ島へ行く」を少し読んだところで
    「あれ?パノラマ島奇談に明智小五郎は登場しないのでは?」
    と思いだしました。そして思いだしてしまったことが、ある意味ネタバレになってしまったのでした(^^;)。
    考えてみたら「獄門島」は何度も映像化され、映画やドラマで何度も見直しているのに「パノラマ島奇談」は10年くらい前に再読したきりだったので、登場人物のことはすっかり忘れていたのでした。忘れたまま読んだ方がよかったかも(^^;)。
    「明智小五郎、獄門島へ行く」の方では、鬼頭早苗さんが登場します。金田一耕助がシリーズ全作品中で恋に落ちた2人の女性のうちの1人です。僕もずいぶん久しぶりに会ったような気持ちになり、また大原麗子さんを想像しながら読んでしまいました(笑)。金田一耕助との再会のシーンも楽しみでしたが・・・そこは思ったとおりの結末でした。切ないです。

  • パスティーシュ作品。横溝正史「獄門島」は読んでたのですが、江戸川乱歩の「パノラマ島奇譚」未読でした。金田一シリーズってもう少し作品の雰囲気が暗いというかおどろおどろしていたと思うのですが。なんか金田一がイメージが違う、明智さんはこんなかんじかなぁ。それより明智さん奥さんがいてびっくりと思ってたら、いま読んでる「魔術師」にその方がちょうど出てきました。収録策の「明智小五郎、獄門島へ行く」で明智小五郎と金田一幸助のまさかの夢の競演。小林少年は出るは少年探偵団(獄門島支部)は出てくるわ、なんと少年探偵団の歌は出てくるわ(めったに出ない4番まで)。まぁ実際聞いたことはないんですけど(笑)たまにはこおいう作品も楽しくていいですね。

  • 芦辺拓のこのシリーズ、一見キワモノ感があるけど、読んでみると原典のオマージュに溢れていてなおかつ綿密に計算されたストーリーになっている。執筆に際しての手間はオリジナル作品の比ではなかろうと思える。乱歩・正史ファンは必読。

  • 金田一耕助と明智小五郎のそれぞれが主人公の短編小説。昔の小説を知らないので、何の感慨もなく。

  • ミステリ

  • 金田一耕助と明智小五郎、日本探偵界を代表する二代名探偵、夢の競演!
    と言うにはそれほど同じシーンに立ってるわけではありませんが、やっぱりこの二人が同じ作品に出てくるってだけでも心踊ります\( 'ω')/

    しかも、舞台となるのはパノラマ島と獄門島!それぞれの探偵手腕を発揮した現場をそれぞれが訪れます。金田一耕助はパノラマ島へ。明智小五郎は獄門島へ。

    金田一耕助はキャラ寄せてない感もあったけど、明智探偵の方は地の文のですます調も手伝って割と原作にイメージ近いかな?
    トリックはどちらも結構なトンデモトリックをだったのが何か嬉しかった(笑)。

    この作品単独でも楽しめますが、どっちかと言うと上記二作品を読んだ方が面白さ3割増しでしょうか。


    【ざっくりな内容紹介\( 'ω')/】
    ◎金田一耕助、パノラマ島へ行く…今や廃墟となったかつての楽園・パノラマ島。島に遊興施設を建設しようと試みる風間が旧友の金田一耕助を連れて島に渡った翌朝、身元不明の死体が発見される。唯一の手がかりは帽子に刺繍された「…I KOGORO」の文字。果たして殺されたのは、かの有名な名探偵・明智小五郎なのか?

    ◎明智小五郎、獄門島へ行く…かつて恐ろしい殺人事件の舞台となった獄門島を訪れた明智小五郎と妻の文代、そして助手の小林少年。当時の事件の関係者たちと親しくなる中で、明智は村の人間達の奇妙な行動に不審を持ち始める。ひそかに小林少年に調査させた名探偵があばき出す驚愕の真実とは?

  • 【収録作品】金田一耕助、パノラマ島へ行く/明智小五郎、獄門島へ行く

  • 2016/02/29読了

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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