図書館脱出ゲーム ぼくたちの謎とき大作戦! (上)

  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039700

作品紹介・あらすじ

ぼくはカイル。ゲームが大好きで、読書は苦手だ。でも、ぼくたちの町の新しい図書館を、天才ゲーム博士が設計することになった! だれもまだ見たことのない大図書館の内部を、ぼくらの学校から選ばれた生徒12人だけが見せてもらえる。選ばれる条件は、「新しい図書館に期待すること」という作文を書いて、校内コンテストで入賞することらしい。ぼくもさっそく応募しなきゃ! しかし、作文の提出日は……なんと、今日だった!? 入り口からは決して出られない、図書館脱出ゲームがはじまる!

感想・レビュー・書評

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  • 一人一人のキャラクターが立っていて、すごく先の展開が読みたくなって、一気に読めちゃいました。こんな図書館があれば、私も1度行ってみたいなと思える場所でした。
    登場人物の子ども達の性格が、本当に様々。男女関係なく、個性的。本当に中学一年生?みたいな発言の子達もいる(笑)人間の良いところも悪いところも全面に出てる感じでした。あ、ちょっと違うけど…バトルロワイヤルみたいな雰囲気もあったかもしれません。怖さは、全くないんですけど(笑)
    内容もどんどんと謎解きが本格的なので、引き込まれます。実際に解くとしたら、大人でも難しそう。頭の柔らかい子どもの方が解きやすいのかな?と不思議でした。まだ、解決には至ってないので、続きが気になります!

  • 978-4-04-103970-0
    C8097¥850E.

    図書館脱出ゲーム
    ぼくたちの謎とき大作戦!上
    2016年3月2日 初版 第1刷発行
    著者:クリス・グラベンスタイン.
    訳者:高橋結花
    発行所:株式会社KADOKAWA
    ※アメリカで2013年に出版された作品 
    米国ミステリーの最高峰「アガサ賞・最優秀児童書賞を受賞した作品

    カバー袖より
    選ばれた12人の 子どもたちだけが入れる ふしぎな図書館へようこそ。
    24時間以内に謎を解いて、ここから脱出してくれたまえ。
    ----------
    裏表紙より
    天才ゲーム博士が大図書館を設計する!?
    学校から選ばれた12人の生徒だけが、大図書館の中を見せてもらえる。
    選ばれる条件は、「よい作文を書く事」。
    作文の提出日は…なんと、今日だった!
    入り口からは決して出られない 図書館脱出ゲームが始まる!
    ---------------------------
    ※物語に登場し、日本で出版されている作品の一覧はメモへ

    ここはアメリカ合衆国
    オハイオ州のとある町。
    大図書館に閉じこめられた子どもたちと、一人の天才博士の物語が始まる-。
    ----------------------
    図書館のない街で育ったカイル12歳。
    本を読む事は無かったがゲーム大好き。この度街に図書館ができることになる。
    作ってくれるのはカイルの大好きなゲームの会社。実はこの街の出身だった様子。
    たくさんの兄弟がいて、言葉もろくに通じない街での暮らだった様子。その彼が、成功を掴めたのは街の図書館と、そこの司書トビンさんのお陰。言葉を得て知識を得て成功した。そのレモン博士が街に図書館を作り、最初に12歳の子ども12人を招待した。
    一晩図書館で過ごし、次の24時間を脱出ゲームに参加するか選ぶ。帰ったのは3人 参加9人。
    さらに2人が脱落し、7人になったところで、上巻は終わり、下巻も楽しみです。

  • 表紙を見て、一瞬ひるんでしまった。
    外出先で読む時は、周りに見えないようにバッグの上に置いて読んだり。
    ところが、読みだしたら止まらない。
    皆さん、本って見かけじゃないのよ。
    装丁はもちろん大事だけど、こだわってると面白い本を読み逃すってこと。

    解体されてから12年間、主人公のカイル少年の町には図書館というものがない。
    カイル自身も、読書は苦手でゲームばかりやっている。
    ところが天才ゲーム開発者・レモン博士の手により新設図書館が完成する。
    招待されたのは作文によって選出された12人の中学一年生たち。カイルもそのひとりだ。
    見学して遊んで一泊して終わるはずだったが実は「図書館脱出ゲーム」の始まりだった。。

    100頁をこえるあたりでようやく「脱出ゲーム」の話に入っていく。
    それまでは、館内のハード部分に驚きっぱなし。
    ほとんどアミューズメントパークの趣だ。
    読書ホールの天井は三角形の液晶パネルが組み合わせてあり、それぞれに「デューイ十進分類法」が表記されている。ここは図入りで、他の箇所にも解説がある。
    脱出ゲームのキーポイントかもと目をつけたが、後半でどうなるかまだ何とも。

    利用マナーも学べるし、レモン博士のこんな言葉もある。
    「知識があっても、分かち合わなければ無価値だ」
    おお、これもきっと今後の展開の布石だわ。
    親御さんたちを集めて理解を得、ゲームの説明をするレモン博士は、ダールの「チョコレート工場の秘密」に出てくる「ウィーリー・ウォンカ」のよう。
    映画ではジョニー▪デップが演じてた。
    お話自体もどこか似ている。もしやダールへのオマージュ?

    様々な個性の子たちが、脱出ゲームにチャレンジしていく。
    本を探し、調べものをする過程で色々な本も登場する。
    本嫌いだったカイルもだんだん本に興味を持っていく。
    大人の私も、一緒になってワクワク・ハラハラ盛り上がる臨場感。
    ああ、小学生の頃この本を読んでたら夢中になっただろう。
    カイルが「分かち合う」タイプの子であることも、とても良いポイントだ。

    著者はベストセラー児童文学作家。
    原題は「Escape from Mr.Lemoncello's Library」で、2013年に児童書の最高峰「アガサ賞・最優秀児童書賞」を受賞している。
    下巻にも期待しよう。いや、今夜読んじゃうかも。

  • チャールズがどうしてもクレヨンしんちゃんの風間くんに思える。
    人望のない風間くん。
    表紙の眼鏡男子はアンドリューなのかな?本編のイラストと違いすぎない?

  • 去年7月に読んだ原書「Escape from Mr. Lemoncello's Library」の日本語版。
    おぉ〜!と思って思わず買ってしまいました(笑)

    図書館のない町で育った12歳の子供たちが、町にできた図書館で1夜を過ごす…。
    目を覚ましてみると脱出ゲームが待ち受けていた!
    みたいなお話し。

    謎解きがあったりするので、日本語訳はどうするんだろうと思っていましたが、かなり考えられていて、面白く読みました。まぁ原作の方が面白い!と思ってしまったのは仕方がないのかな。

  • この本は、としょかんをだっしゅつするお話です。はかせ、子どもたちがたすけあって出るのです。そして、なぞもあります。お話の中ではひみつのドアのちかしつ、それも数字やなぞもとかなくてはいけないのです。みんながみんなをたすけあるから、すごくいい本だと思います。

  • 本は好きじゃないけれど、ゲームが大好きなカイル。
    レモン博士という人物が作ったゲームは世界中で大人気。
    そのレモン博士が未来型図書館を作り、図書館に期待することという作文コンクールを開催した。
    選ばれた12人の子供たちには最初に1日図書館に泊まる権利が与えられ、更にはレモン博士の最新ゲームも出来る。
    ゲームやりたさに応募し、当選したカイルは友達のアケミ、本好きのミゲルと一緒に図書館の中を楽しむ。
    図書館体験が終わったあと、突然図書館からの脱出ゲームが始まる。
    カイルはアケミ、ミゲル、本好きのシエラとチームを組み、気取り屋のヘイリーを助けたりしながら脱出のヒントを探す。
    一方、何でも一番じゃないと気が済まないチャールズはミゲルに敵対心を燃やしているアンドリューを味方に付けるのだった。


    最近流行の脱出ゲーム…と思っていたら意外に面白かった。
    下はまだ読めていないけれど。

    図書館の意義、利用の仕方も載っている。
    知識は共有してこそ、とかいい言葉が多くてて意外にも児童書的。

    こういう図書館行ってみたい。
    星空の天井…素敵。

    極限状態(は言い過ぎだけれど)になったとき、人が変わってしまったアンドリューが嫌な奴だけれど、こういう状態になったら自分がそうならないとも限らないのでぐさっと来る。

    キャット・イン・ザ・ハットって有名な絵本だったんだ。
    読んだことあるけれど、知らなかった…。

    カンタンな開拓者たち、ってカタンの開拓者たちのオマージュ?
    他のゲームは分らなかったけれど他にもあるのかな。

    外国人の描いたイラストの割には、表紙の左側の女の子の顔とか日本の今流行のイラストっぽい部分もあって、最初イラスト担当は日本人かと思った。
    外国の絵をそのまま(違うかもしれないけれど)って珍しい。

  • 「脱出ゲーム」というわくわく、どきどきなアドベンチャー性がありながら、図書館や情報の活用のしかたやルールなどを踏まえていて、読書が苦手な子どもにも勧められると思います。

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著者プロフィール

ベストセラー児童文学作家。2013年に出版した『Escape from Mr. Lemoncello's Library』(原題)は、米国児童書の最高峰「アガサ賞・最優秀児童書賞」を受賞した。米国ニューヨーク州ニューヨーク市在住。公式サイト http://www.chrisgrabenstein.com

「2016年 『図書館脱出ゲーム2 図書館オリンピック大作戦!(上)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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