泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年6月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041039915
感想・レビュー・書評
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間違いない!このシリーズは間違いない!
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百物語第三弾。安定の筆致だが淡々としている。逆に言えばあまり印象に残らない。何度読んでも初めて読むような印象を感じる。敢えて場面の上下動を控えているのかもしれない。
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宮部みゆき先生の三島屋変調百物語第3弾。
今回は、かなり重いお話ばかりだった。
怪談話会が催される様子を想像するのが楽しく、参加してみたい気持ちになりました。
江戸時代情緒、最高! -
表題作、久々に来ました、宮部みゆき is back。
前巻まで切り詰め感が不足していると感じていたのですが、本巻、ようやくソリッドな感覚。こうでなくっちゃ。こういうお噺は短編能力が問われると個人的には感じておりまして、この観点で本巻はそれが遺憾なく発揮されているかと。
怖いけど次に読み進めたい、良質な、一級品の妖しものです。 -
本タイトルにもなっている『泣き童子』。
制裁を受けずに暮らす悪人が最後にはその報いを受けるというのは読者の望むところ。 でも何より恐いのは、その報いは悪人の奥底に葬ったはずの悪事が無意識に自らを苦しめ、恐怖に落としいれるということ。まさにこの話がそう。
『小雪舞う日の』に出てくる紅半纏の半吉の話っぷりが好き(笑) あのリズム。 またの登場を期待します。 -
宮部みゆきの「三島屋変調百物語」の第3弾ですが、今回も主人公のおちかがさまざまな怪奇百物語を聞くという展開で、短編6編でしたが、今回は、ややユーモラスな話もあって、くすっと笑える話もありつつ、タイトルの泣き童子やまぐるの話は、おどろおどろしい内容の話もあり、どの話も惹きこまれる内容で、さすがの面白さでした!
この先の百物語も読み進めていこうと思います! -
三島屋変調百物語シリーズ3
タイトルの泣き童が怖かった。
おちかが橋を渡る時に起こる出来事も、百物語に入れても良い気がする。
物語も多様で今回も外れナシ。
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まぐる笛がおもしろかった。
同じ作者で荒神という似た小説が
あるらしいので、探してみようと思う。 -
シリーズ3作目。これまでで一番、百物語らしい、ゾッとするものがあった。
おちかの気持ちは丁寧に描かれ、変化していく。今後の展開が楽しみ。
江戸時代の、暦に合わせた行事などの風俗が知れるのも、個人的に面白い。