西郷どん! 上製版 前編

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039939

作品紹介・あらすじ

なんという目をした男だ――。吉之助の目を見た者は、誰もがそう呟いた。下級武士の家に生まれた西郷吉之助は、貧しいながらも家族や友に恵まれて育つ。のちに大久保利通となる正助とは、素読をし、相撲をとる郷中仲間だ。藩主・島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢かない斉彬のお側仕えとなった吉之助は、大砲や帆船を製造し進取の気性に富む名君と心を一にし、江戸に京都に飛び回るようになる。迫り来る異国の脅威を防ぐには一橋慶喜を将軍とする以外、道はない。しかし暗躍むなしく斉彬は突然死、宿敵・井伊直弼が大老に就任。さらに国父・久光の逆鱗に触れた吉之助は、奄美大島に遠島を言い渡されてしまう――。激動の青春編!

感想・レビュー・書評

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  • 歴史は好きだったものの、幕末にはあまり興味はありませんでした。でも、読書をするようになり、幕末が時代背景となっている時代小説を読むことが多くなるうちに、幕末にも興味を持つようになりました。
    そして、母親が鹿児島の出身で、半分鹿児島の血をひいているので、西郷隆盛の事を詳しく知りたいと思うようになり、この作品を選びました。

    こんなに貧しい時代を送っていたこと、
    幼い弟妹たちを抱えていたこと、
    藩主である島津斉彬に気に入られ、世間に名前が知られていったことなど、
    今までほとんど知らなかった、若い時代の西郷隆盛を知ることができました。

    そしてこういう過程で島に流されることになったのか・・・
    流人の身となり、どういった過程を経て、西南戦争へと進んで行くのか、興味津々です。
    ちなみに、月照様とは実際にそういう関係があったのでしょうか?
    うーん、中々深いです。

  • 2023.10.22読了

  • 読みやすかった。西郷隆盛のイメージがだいぶ変わった。今さらだけど、大河ドラマ見たくなった。

  • 読みやすいけど登場人物多い‥

  • 西郷隆盛ってこんな貧しい家庭の出身だったと知りました。鹿児島の島津家や西郷隆盛に纏わる所を何年か前に訪問した時にみた景色が思い出され、西郷が、みた景色に想いを馳せたり、大河の渋沢栄一での描かれ方もまたちがう視点で見られ興味深く読めました。後編が楽しみ。

  • 寫得算是流暢好讀,只是似乎並無見太多的驚喜和新意,感覺上比較是循前人的寫作方式。本卷自西鄉小時寫到西鄉被拔擢一同上京、三年後斉彬歸藩。由於太多前作在先,循線/印象寫作的感受太強烈。或許也因為是電視劇的原作,感覺相當簡略。
    讀起來特別注意到的是西鄉的閉塞感,還有第一任妻子須賀的部分。英雄人生總是波瀾萬丈,起伏相當劇烈,或許真的如友人所說,所謂的命好,就是起伏較小?

  • 久々におもしろい。歴史もんでも読み易い!

  • 読了。

    今まで全く興味を持ったことのない西郷隆盛について、大河やってる(観たことないけど)、原作話題ってだけで読んでみた。

    知らないことだらけ。初体験が男とか知らなかったし。
    読み進めていくと、とても魅力的な人だったことがわかる。

    熱い男で、間違っていたら潔く非を認めるところなど好感の持てる人だったのかなと思った。

    奄美に一時流されていたことも知らなかったし、また当時の奄美が本当に琉球の文化や言葉と変わらなかったことも知れておもしろかった。
    (190115)

  • NHKの大河のほうが、たっぷりと時間をかけて、この原作にはない葛藤の部分まで、丁寧に描きこんでいる感じがしました。
    ドラマでは、後半から、菊次郎の語りの体裁をとりますが、小説は、冒頭からラストまですべてそうです。

    上巻で一番印象に残ったのは「本当に知っている人は孤独なのです」という言葉。
    もしかしたら、信頼っていうのは、孤独と引き換えに手にするものかもしれないなと思う。

  • 西郷の人柄も大きさも魅力も今一つ。
    人間くさい感じが吉と出るか凶と出るか。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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