繚乱 (角川文庫)

著者 :
制作 : 毎日新聞社 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 385
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039984

作品紹介・あらすじ

大阪府警を追われたかつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。競売専門の不動産会社で働く伊達は、調査中の敷地900坪の巨大パチンコ店に金の匂いを嗅ぎつけると、堀内を誘って一攫千金の大勝負を仕掛けるが!?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ物なので買った一冊。

    前作より楽しめた。
    相変わらず乱暴な2人の調査だった。

    やっぱり登場人物が多く、人間関係がごちゃごちゃになる。

    一つ気になったのは、パチンコ屋の調査報告はどうなったのだろう?
    それがそもそもの仕事なのだから、最後どうなったかきになる。

    だんだんこの2人のやる事が楽しくなってきた。
    次も楽しみな小説でした。

  • いかにも怪しげな競売専門の調査会社で働く伊達が女のヒモとなってくすぶる堀内を誘いコンビ復活!
    二人の関係も深まり悪さも加速!!

  • 前作に比べて個人的にはあんまり。
    でも続きは気になる。

  • 前作「悪果」で大阪府警をクビになった堀内と伊達が再び大阪でコンビ結成。仲良く不動産コンサルタント会社に雇われた2人は、競売予定のパチンコ店の裏にカネの匂いを嗅ぎつける。

    前作同様、2人の前に次々と悪党が現れる。ヤクザ、現役警察官、元警察官、資産家などなど。そんな悪党を懲らしめる2人はさらなる悪党。いつもながらの正義感そっちのけ人間模様が大阪弁で中和される黒川博行ワールド。

    ラストのウヤムヤ感がちょっと残念だが、これは次回作への伏線だろうと期待したい。

  •  『悪果』で活躍した堀内と伊達のマル暴コンビ、今回は刑事を追われて競売屋となって大暴れ。それにしても黒川さんの小説はテンポがいい。今まではそう思っていたのだが、今回の『繚乱』を読んでいて、黒川さんの思考を超えて、堀内と伊達が勝手に暴れまわっているという印象を持った。
     それにしてもこのコンビ、毎回やることがめちゃくちゃでハラハラするわ痛快やらで最後まで楽しめた。
     あのラスト。まだ続くのかな?続編が出ることを期待して。

  • 相変わらずのテンポのよさ。会話だけでストーリーが進み、成り立っていき

  •  現実的な話ではないけれど、それでもついつい読んでしまう。爽快感と共に。

  •  前作『悪果』で警察を追われた元マル暴の刑事、堀内と伊達が、競売にかけられいる巨大パチンコ店の利権に群がる有象無象を向こうに回して、大阪中を駆け巡る!出てくるやつは全員ワルの黒川ワールド全開の、大阪ハードボイルド。
     実は本作の続きである『果鋭』を先に読みかけて途中で投げ出してしまって、その時は「黒川さんに飽きてきたかなー」と思い思いかけてたんですが、こっちを読み始めてそんな思いは吹っ飛びました。ちょっとエンジンがかかるのに時間がかかった感じもするけど、中盤あたりから俄然面白くなってそこからはノンストップ!
     白のイプサムに乗って大阪を縦横無尽に走り回る。奈良県十津川にも行く。岡山へ遠征する。酒は飲む、美味いものは食う、女と寝る、警察の人脈を駆使して情報を集めまくり、ヤクザはボコる、悪いやつから金を毟り取る!煙草と博打とお金の大好きなおっさんたちの決してマネをしてはいけない生き方がここにはある。
     軽快な大阪弁の会話だけでなく、地の文からも大阪弁のリズムというかビートが香り立つ。知ってる地名、行ったことのある場所が出てくるだけで興奮する。
     闇で怪我を縫ってくれるうさん臭い医者も健在。『悪果』と『果鋭』も読んでみようと思います。

  • 大阪が舞台じゃないと成り立たない話し。デカイ花火がドカンドカンと炸裂。

  • 大阪府警元マル暴担当刑事、堀内・伊達シリーズ2作目。読み出したら、やめられない・止まらない、最高に「おもろいでぇ!」

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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