- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041040003
作品紹介・あらすじ
〈ハルチカ〉シリーズ番外篇が文庫書き下ろしで登場!
捨て犬をめぐり後藤朱里とカイユが奮闘する「ポチ犯科帳」。芹澤直子と片桐が駄菓子屋でお婆さんの消失に遭遇する「風変わりな再会の集い」。謎のアルバイトをしている名越をマレンが危惧する「巡るピクトグラム」。そして副部長になった成島美代子がかつての吹奏楽部の活動日誌に思いを馳せる「ひとり吹奏楽部」。運命的に集まった、個性豊かな吹奏楽部メンバーたちの知られざる青春と謎を描く、贅沢な番外篇!
感想・レビュー・書評
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ハルチカシリーズ番外編。
212、213ページがとにかく心にグッときた。
▼その要約
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。
例えば緊張した時、呼吸をゆっくりすると心は落ち着いてくる。だから身体の変化が最初にあって、心はその結果として生まれている。
心は概念的すぎてあるかどうかわからない。だから体の変化が先の方が腑に落ちる。
吹奏楽は呼吸で心を生み出す。形のない心は聴衆に届けることはできないけど、呼吸で作った心なら届けることができる。
行動が心をつくる。呼吸が感情を生み出す。 -
ハルチカシリーズ番外編。今回は豊かな名脇役たちでつづられるちょっとした日常の出来事なので、おいしいけれどやはり少しおとなしい雰囲気だった。次作への布石と思われる部分もあり、本編が楽しみだ。
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「退出ゲーム」などハルチカシリーズの登場人物それぞれの番外編。短編が4編と、「退出ゲーム」のときの没ネタを見つけてしまった掌編1編。
ハルチカシリーズを読んでいること前提に書かれているとは思います。本編で書かれている清水南高校の吹奏楽部の状況や、それぞれの人物の性格などが番外編でもそのまま表れています。
まあ、これまでのシリーズを知らずに初めて読んだときでも、軽快なテンポであっという間に読めると思います。
それぞれがちょっとした謎解き風味。面白かったです。 -
ハルもチカもほとんど登場せず、吹奏楽部の主要メンバーの周辺で起こる出来事、それぞれなかなか面白かったし、次に繋がりそうな伏線もひかれたようだ。だがなんで文庫本でしか出ないのだ、やはりラノベ扱いなのだろうか、それに装丁がイラストは別としてあまり凝ってなく本屋に縦に並べてあるといかにも地味だ、出版社が力を入れてないのだろうか、この前の映画もひどい出来だったし、ちょっと著者が気の毒だ。まだまだ続編が出そうだが、普門館に出場するまであと何作待たねばならないのだろうか。
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猪突猛進タイプのチカと、冷静沈着だけどどこかとぼけたハルタの名コンビが日常の謎を解き明かしつつ、吹奏楽部の活動に邁進するハルチカシリーズのスピンオフ。
主役のふたりは登場せず、吹奏楽部のその他の個性的な面々のあほらしくも奇妙な短編が詰められている。
ハルチカシリーズを知らないと何がなにやらな感じだろうけれど、本編が好きな人間にはちょっと嬉しいおやつのような存在だ。 -
第120回アワヒニビブリオバトル テーマ「音楽」で紹介された本です。ハイブリッド開催。
2024.11.5 -
"ピクトグラム"の話はすごかったな。
まさかトランペットを手に入れるためにあの途方もない手間をかけるなんて。