注文の多い料理店 (角川文庫クラシックス)

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レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040010

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに手に取った宮沢賢治。
    日本語の暖かさ、美しさ、情景とそこに潜む怪しげな不思議な何か。
    話の美しさに心がときめいて、こんなだったかしらとワクワクした。
    小さい頃から何度も何度も読んでいるけれど、よむたびに、私という読み手の年齢が変わると印象も、気がつくところも変わって行く。
    そういえば星の王子様も、年齢とともにちがうところに心を動かされる。
    美しい賢治の話に、読み進むのがもったいなくなった。
    また、読みたい。

  • 手元にあるのは、クラッシックスではなく昭和55年の改版22版角川文庫。①宮沢賢治の序が付いているほか、②菊池武雄さんの初版本挿絵も復刻されている。さらに付録として③『注文の多い料理店』新刊案内、④注釈、⑤弟さんの解説「兄、宮沢賢治の生涯」、そして⑥小倉豊文さんの「新しい古典復刻の弁」、⑦石森延男さんの「宮沢賢治の作品」も付されている。最後に⑧主要参考文献と⑨年譜と、文庫とは思えない贅沢な内容となっており、これらの資料と合わせて読めば宮沢賢治作品の理解も深まると思います。また、私は出張で訪れた岩手で盛岡方言などを耳にしましたが、あの優しい温かみのある「音」を知り、この作品への親近感がさらに高まったように感じます。

  • 冒頭の「きれいにすきとおった風を食べ・・・」の文を読んで一気に心をつかまれた。
    とても美しく美味しそうな言葉の使い方。
    ただこの一文を読んだだけで私は虜になりました。
    どのお話も不思議でした。面白いではなく感動でもなくそれでも確かに心に残る話ばかりでした。

  • “これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。”


    宮沢賢治の童話集「注文の多い料理店」。賢治は小学生の頃から大好きでよく読んでいましたが、やはり圧巻です。
    高校生になって久しぶりに読みましたが、賢治の世界観にすぐ引き込まれてしまいました。
    こちらの本はほとんど賢治が出版した童話集「注文の多い料理店」を再現していて、かなり凝っているなという印象を受けました。
    表題作「注文の多い料理店」を筆頭に、
    ・「どんぐりと山猫」
    ・「狼森と笊森、盗森」
    ・「烏の北斗七星」
    ・「水仙月の四日」
    ・「山男の四月」
    ・「かしわばやしの夜」
    ・「月夜のでんしんばしら」
    ・「鹿踊りのはじまり」
    といった9編の童話から成っており、私の一番のお気に入りは「烏の北斗七星」です。
    とは言っても、どれも動物・植物・自然・電信柱などといった私たちの身近にあるような物を題材としているので、親しみやすく読みやすいと思います。
    何と言っても賢治の童話は読んでいて心が洗われる気分になります。
    童話とは言っても大人から子供まで幅広く楽しめると思います。更に面白いのは、読む年齢によって考える事・感じる事が全く違うのも面白いです。いつ読んでも新鮮で新しい発見があります。

    また、童話を読み終わったら是非小倉豊文さんの解説を読んで頂きたいです。賢治への理解も深められますし、何より同氏の賢治に対する熱意がひしひしと伝わってきます。
    隅から隅まで楽しめる本となっていると思います。

  • なんども なんども なんども
    読み返してしまう本です
    序から始まって どんぐりと山猫
    注文の多い料理店 月夜のでんしんばしら いい!(*^^*)

    解説の
    兄 宮沢賢治の生涯!!(/´△`\)

  • 短編は苦手なのですが、レイアウトの関係か?とても読みやすいです。

  • 「注文の多い料理店」の結末って、意外と知らなかったな。

  • 宮澤賢治には、こうやって物事が見えるんだなぁと、その感性に感服する。
    ほっこり切なく、静かで美しく、たまに読み返したくなる。

  • これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです──。
    そこでは、森と人が言葉を交わし、烏は軍隊を組織し、雪童子と雪狼が飛び回り、柏の林が唄い、でんしんばしらは歩き出す。暖かさと懐かしさ、そして神秘に満ちた、イーハートーヴからの透き通った贈り物──。

    「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」など、子供の頃にも聞いたことのある童話が収録されていて、改めて読むととても意味が深いものであるように思う。
    至るところに盛り込まれた挿絵がとても綺麗で感動した。

  • 宮沢賢治の童話集。
    彼の作品には、ちゃんと自然の魂が宿っている感じがします。
    太陽の温もりから、風の音から、土の匂いから、立ち上がっていく物語たち。
    詩的で美しいです。

著者プロフィール

宮沢賢治(みやざわ けんじ)
1896年岩手県花巻市に生まれる。中学生の頃から短歌制作を開始し、盛岡高等農林学校卒業後、童話を書き始める。1921年に稗貫学校(のち花巻農林学校)の教師となり、詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を刊行。26年農学校を退職して、みずから農民となり、33年に37歳で病死。主な作品に、童話「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」、詩「永訣の朝」「雨ニモマケズ」などがある。

「2019年 『セロひきのゴーシュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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