セロ弾きのゴーシュ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 721
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040027

作品紹介・あらすじ

楽団のお荷物だったセロ弾きの少年・ゴーシュが、夜ごと訪れる動物たちとのふれあいを通じて、心の陰を癒しセロの名手となっていく表題作。また「やまなし」「シグナルとシグナレス」「氷河鼠の毛皮」「猫の事務所」「雪渡り」「グスコーブドリの伝記」など、賢治が生前に新聞・雑誌に発表した名作・代表作の数々を収める。

感想・レビュー・書評

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  • ゴーシュが独りよがりな演奏から、他者のために弾くことで演奏家として成長する。という話なのかな。

    一人目のお客様、猫には呪術?的な演奏でいじめて追い返してたのに、
    最後のお客様のねずみさんには思いやり、慈しみが身に付いている。

    文章は結構読み辛くいけど、面白かった。

    短いお話でさっと読めるし。

    こういう、解釈が人によって分かれそうなものを読んで、人の意見を見るの楽しい。

  • ↓『グスコーブドリの伝記』より
    「私のようなものは、これからたくさんできます。私よりもっともっとなんでもできる人が、私よりもっと立派にもっと美しく、仕事をしたり笑ったりしていくのですから」(156)

    ブドリー!!(泣)これ映画化されたら泣くわ。映画館で号泣だわ。
    賢治の考える人間って、ちゃんと1つの集合体ですよね。個人個人が切れてない。
    ラストの「たくさんのブドリのお父さんやお母さんは、たくさんのブドリやネリといっしょにその冬を、暖かいたべものと明るい薪で楽しく暮らすことができたのでした。」が……切ない。賢治の「自己犠牲」は悲しいけど暗くはないんだなあ。未来に向けて、ちゃんと自分も生かされてる自己犠牲というか。悲しんでくれる人が一人でもいたら、それで満足という気概。

    いいな~宮沢賢治。一時期先生だったはず。変わった人だけど、生徒からの人気は高かったとか。私も習いたかった。

    • ダイコン読者さん
      「自己犠牲を強いる話ではないのが良い」
      わかります(T T)その慎ましさが自己犠牲をより神聖なものに見せる。
      正しく「自然な」自己犠牲って難...
      「自己犠牲を強いる話ではないのが良い」
      わかります(T T)その慎ましさが自己犠牲をより神聖なものに見せる。
      正しく「自然な」自己犠牲って難しいな、とも思いました。
      2012/06/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「より神聖なものに見せる」
      読んだ人の心に何か、小さな何かが残れば、まだまだ復興の道のりが遠い、震災地の人々に、頑張れと言うエールではない。...
      「より神聖なものに見せる」
      読んだ人の心に何か、小さな何かが残れば、まだまだ復興の道のりが遠い、震災地の人々に、頑張れと言うエールではない。何かを贈るコトが出来るんじゃないかと、、、
      2012/06/18
    • ダイコン読者さん
      うん、そうですね。今、自分は誰かのために何ができるのか、突き詰めて考える時に相応しい物語。
      何かしたい、でも何をしたらいいか分からない、とい...
      うん、そうですね。今、自分は誰かのために何ができるのか、突き詰めて考える時に相応しい物語。
      何かしたい、でも何をしたらいいか分からない、という人は多いと思うので、そこから一歩を踏み出すきっかけになれば良いですよね。
      2012/06/19
  • これも青空文庫(しつこいですね)。宮沢賢治ってたまに読み返すとよいですね。詩と小説の間。

  • 雪渡り
    ありときのこ

  • 28年度(4-2)紹介のみ

  • 童話の短編集。有名な話のやまなし。セロ弾きのゴージュ。が入っている。
    やまなしは、リズムとかに目線で書かれた内容がとても新鮮である。セロ弾きのゴージュは徹夜で練習しながら、かっこう、猫、ネズミ、を相手にセロを披露することによってどんどん上手になる。ストーリーが面白い。親しみやすい作品。

  • こんなひどいことを平気で言うような話でしたっけ?
    みんな、もっとやさしくしてあげたらいいのにと思いました。

  • 個人的に好きな話が一番入ってる。

    ●雪渡り
    ●やまなし
    ●氷河鼠の毛皮
    ●シグナルとシグナレス
    ●オッペルと象
    ●ざしき童子のはなし
    ●猫の事務所
    ●北斗将軍と三人兄弟の医者
    ●グスコープドリの伝記
    ●ありときのこ
    ●セロ弾きのゴーシュ

  • 考えて読むというよりも、感じて読む作品。

  • 「猫の事務所」今読むとなんと切ない話なのか。

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著者プロフィール

宮沢賢治(みやざわ・けんじ、1986~1933)
岩手県花巻市出身の詩人、童話作家。幼少より鉱物採集や山歩きを好み、盛岡高等農林学校(現在の岩手大学農学部)卒業後は、教員として岩手県立花巻農学校で地学や農学を教えた。その後も近在の農家に肥料相談や稲作指導を行ったり、東北砕石工場で技師として働いたりしていたが、37歳の若さで病没。仕事のかたわら、生涯を通じて数多くの詩や童話、短歌などの文学作品を残した。

「2020年 『宮沢賢治の地学読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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