セロ弾きのゴーシュ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040027

作品紹介・あらすじ

楽団のお荷物だったセロ弾きの少年・ゴーシュが、夜ごと訪れる動物たちとのふれあいを通じて、心の陰を癒しセロの名手となっていく表題作。また「やまなし」「シグナルとシグナレス」「氷河鼠の毛皮」「猫の事務所」「雪渡り」「グスコーブドリの伝記」など、賢治が生前に新聞・雑誌に発表した名作・代表作の数々を収める。

感想・レビュー・書評

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  • これも青空文庫(しつこいですね)。宮沢賢治ってたまに読み返すとよいですね。詩と小説の間。

  • 宮沢賢治の作品が凄い好きなのですが、文ストとのコラボだったので即買いしました。どうしても汚したくないのでブックカバーをつけようと思います。それに好きな作品が多すぎるので選べません!

  • 子供時代に読み、子供に読ませてる。

  • 「セロ弾きのゴーシュ」はアニメが大好きで何回も見たけど、本はまだ読んだことがなかったので読んだ。
    やっぱりカッコウが好き。「お願いします、もう一度だけ」と何度も何度もセロと一緒に鳴き、途中でゴーシュがやめてしまうと「なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地がないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。」と叱る。
    そりゃこんなに毎日練習すれば上手くなる、とも思うし、諦めそうになる時にこの叱咤激励は効く。カッコウのひたむきさに胸をうたれた。

    「グスコーブドリの伝記」と「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」が本来同じネタだとは知らなかった。ネネムは幻想的過ぎて読みにくいから、グスコーブドリの方が現実味があってわかりやすいけど、ラストシーンのスイッチを押すために死ぬ決断をするのはヒロイックな自己犠牲が鼻につくな。

  • 私のところにも動物きてほしい^_^

  • グスコーブドリの伝記が好きだった。

  • チェロ

  • てっきり動物を呼び寄せるような上手なチェロ弾きの話だと思ったら大間違い笑
    動物達が基礎を教えてくれてるのに?あまりのスパルタさに逆ギレし始めるゴーシュ笑

  • 雪渡り
    ありときのこ

  • 28年度(4-2)紹介のみ

  • 童話の短編集。有名な話のやまなし。セロ弾きのゴージュ。が入っている。
    やまなしは、リズムとかに目線で書かれた内容がとても新鮮である。セロ弾きのゴージュは徹夜で練習しながら、かっこう、猫、ネズミ、を相手にセロを披露することによってどんどん上手になる。ストーリーが面白い。親しみやすい作品。

  • こんなひどいことを平気で言うような話でしたっけ?
    みんな、もっとやさしくしてあげたらいいのにと思いました。

  • 個人的に好きな話が一番入ってる。

    ●雪渡り
    ●やまなし
    ●氷河鼠の毛皮
    ●シグナルとシグナレス
    ●オッペルと象
    ●ざしき童子のはなし
    ●猫の事務所
    ●北斗将軍と三人兄弟の医者
    ●グスコープドリの伝記
    ●ありときのこ
    ●セロ弾きのゴーシュ

  • 考えて読むというよりも、感じて読む作品。

  • 「猫の事務所」今読むとなんと切ない話なのか。

  • 『セロ弾きのゴーシュ』平成8年(1996)、初版昭和8年(セロ弾きのゴーシュ)

    角川の出版で収録作品は、
    <本編>雪渡り、やまなし、氷河鼠の毛皮、シグナルとシグナレス、オツベルと象、ざしき童子のはなし、寓話 猫の事務所、北守将軍と三人兄弟の医者、グスコーブドリの伝記、朝に就ての童話的構図、セロ弾きのゴーシュ
    <付録>ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記、ペンネンノルデはいまはいないよ太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ

    宮沢賢治の物語は、イーハトヴ童話であり、それは考えながら読むのではなく、感じながら読むものであると知った。教科書や新聞を読むときのような読み方ではだめで、賢治が目で見、耳で聞き、手で触れ感じたことを、読者もそのままに感じながら読むものである。特に、「やまなし」の水中のきらめきや「氷河鼠の毛皮」の鉄道から見る淡く冷たい世界は理論などを必要としない、感覚の世界だ。「寓話 猫の事務所」や「グスコーブドリの伝記」を読んで、筆者が何を主張したいかではなく、何を見て何を感じながら書いたのかを想像することが大切だと思う。

  • とても不思議な世界観。

    『グスコーブドリの伝記』がお気に入りです。
    ブドリの最後の決意にはこみ上げるものがあります。

    付録?としてついていた、『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』と『ペンネンノルデは今はいないよ……』は『グスコーブドリの伝記』の元?になったお話だそうですが、あのお話からグスコーブドリになるまでの過程を是非知りたいですね…どんなことがあって、どんな心境で改変していったのかとても気になります。

  • 宮沢作品を、読んでいきます!

    ゴーシュがセロを弾くと・・兎のおばあさん、狸のお父さん、みみずく、こどもの野ねずみの病気が治ってしまいました。
    ゴーシュは、毎晩訪ねてくる、動物さんたちとの関わりから、1週間か10日の間に、腕をあげていたのですね!
    まさに、賢治ワールドでした。

  • 今更ながら新古典を読んでみようの巻き2。
    一部は直前に読んだ新編 風の又三郎 (新潮文庫)とかぶってました。
    注文の多い料理店を角川版でもってたので、角川で揃えれば良かったかな。ちょっと失敗。
    ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記が付録で付いていてよかったです。
    グスコーブドリの伝記の第一稿だそうですが、こういうテイストのままでも個人的には好みに感じました。目に浮かぶ色彩がポップな感じで。
    猫の事務所はセツナイ。

  • セロ弾きゴーシュの話は、面白い話だと思っていました。
    楽しいという印象はありませんでした。

    セロ弾きゴーシュのアニメで楽しく見ることが出来ました。
    アニメを見てからだとセロ弾きゴーシュを楽しく読んだり、新しい観点を持って読むことができるようになりました。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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