新編 宮沢賢治詩集 (角川文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • KADOKAWA (1995年6月22日発売)
3.59
  • (21)
  • (26)
  • (60)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 587
感想 : 30
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041040058

作品紹介・あらすじ

亡くなった妹トシを悼む慟哭を綴った「永訣の朝」。自然の中で懊悩し、信仰と修羅にひき裂かれた賢治のほとばしる絶唱。名詩集『春と修羅』の他、ノート、手帳に書き留められた膨大な詩を厳選収録。

みんなの感想まとめ

自然への深い愛情が詩を通じて表現されており、特に「永訣の朝」では内面的な感情が分かりやすく描かれています。この詩集は、賢治の作品が持つ美しさと清らかさを感じさせ、読者は彼の世界観に引き込まれます。詩の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 夏フェア本で、永訣の朝とサキノハカが収録されていたので、購入してみた。やっぱり詩集はようわからん。もしかしたら宮沢賢治以外の思惑がはいっているがためによりわかりづらい詩集になっているのかもしれない。春と修羅は妹の喪失、故郷への想い、政治や思想や体制への皮肉めいたものを感じる。詩稿補遺、文語詩稿はこれが世の中にでることは宮沢賢治は望んだのだろうかと思う気持ちがどこかにある。あれだけ推敲を重ねる人だから、それは決して本意ではないように思える。

  • こよなく自然を愛した宮沢賢治、自然を使った表現がやはりうまい。美しいと感じました。

    永訣の朝は詩にしては分かりやすい内面の表現だったので、かなり読みやすい詩だと思う。

    そもそも詩は全てを理解する必要もなく、芸術的な面で楽しむものだと解釈しているので、好みははっきり分かれるでしょう。ストーリー性もあまりないので。

    ですが惹かれる一節に出会うと心の底からそれに酔ってしまう劇薬です。

    詩自体万人におすすめはできないが、宮沢賢治の世界観は清く美しいので、詩に興味がある方には真っ先におすすめしたい一冊です。

  • (これがお前の世界なのだよ、お前に丁度あたり前の世界なのだよ。それよりもっとほんとうはこれがお前の中の景色なのだよ。)

    誰かが、或いは諒安自身が、耳の近くで何べんも斯う叫んでいました。

    (そうです。そうです。そうですとも。いかにも私の景色です。私なのです。だから仕方がないのです。)諒安はうとうと斯う返事しました。

    ──宮沢賢治『マグノリアの木』

  • p.1995/7/3

  • 基本的に詩集は理解しづらいですが、「永訣の朝」は高校の時に授業で使われた作品で、今回はその懐かしさで購入した感じです。

    読んでみて思ったのは、家族のことや農業のこと、そして地元のことを取り上げた作品が多いことです。結構難解な言葉も溢れていますが、その中でそっと宮沢賢治の日常を垣間見れたことは良かったです。

  • 「雨ニモマケズ」は好きな詩で、一度他の詩も読んでみたかった。
    ※2020.2.19購入
     2004.5.23売却済み

  • 難しくて何言ってるかわかんない時も多々な宮沢賢治さん。だけど岩手の光景が目に浮かんで懐かしい。すごく繊細な感性をもった秀才だったことがわかる。この切ない描写が岩手の自然にすっと馴染む気がして郷愁をさそう。

  • 暗すぎる。年の瀬に読むものに非ず。「雨ニモマケズ」でさえ色褪せていく。

  • アラムハラドを読んで、これは宮沢賢治をもう一回読み直さなければ、彼を誤解したままに終わってしまう、そうと思って。
    やはり、彼は「わかって」しまった人なのだと思う。そして、すべての人を善くするために、理性が彼を突き動かした。どんなつらくても。しかし、彼の身体はそれほど丈夫ではなかった。そこが彼の弱みであったのかもしれない。善く生きるためには、まずは生きねばならない。死んでは善く生きられない。
    たとえ理解されなくても、粘り強く、何度も。彼は農民と語り続け、死ぬその時まで書き続けた。それが、彼の善く生きた証となって、今も生きている。
    はじめの作品は彼の生の声が、物語のように加工されることなく語りつけられている。しかし、年が下るにつれ、それは徐々に洗練され、文語詩に至ってはとても格調高いすばらしいものに仕上がっていると感じる。
    自己犠牲や日蓮宗、妹との関係など彼を語る上では欠かせないように、あるいは彼の行動の原因のように語られるが、決してそれらが原因ではない。彼の行動は、彼の善く生きる結果であることを強く感じた。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:911.56||M
    資料ID:95970315

  • 日本の純文学にも興味があり、最近、読み返すことの事の多い1冊です。

    彼の詩の中で、今、1番好きなのが、彼の妹に対する思いを込めた作品です。

    「お茶碗にすくった雪」

    ...情景を想像すると、思わず涙してしまう、そんな切ない表現が素晴らしいです。

  • 「サキノハカという黒い花といっしょに」という無題の詩。心に突き刺さります。大声で繰り返し音読していると、家族に煩がられます。

  • 花巻の自然をこよなく愛し、篤い信仰心を持ちながら農業に従事する一方、文学や音楽に情熱を傾けた賢治。生前公刊された「春と修羅」やノート、手帳に書きつけられた膨大な量の詩から、最も魅力ある作品を厳選し収録した。今なお読み継がれ、多くの人々を魅了し続ける詩人・宮沢賢治の心のデッサン。

    自分が宮沢賢治にハマる直接のきっかけとなった詩がこの本に収録されていて、それだけを目当てに買ったようなものだった。『告別』という詩がそれだが、やはり他のものと比較しても、詩の捉え方や感じ方が特別違うように思える。
    もちろん、その他の詩も、大自然や人間のありのままの姿を謳ったものが多く、感動的な情景が目前に拓けるかのようなリアルさがあった。
    宮沢賢治という人は、きっと感受性がとても豊かで、洗練された心の持ち主だったのだろうと思う。

  • 前書きより

    透明な人類の巨大な足跡を 
    発見するかもしれません
    すべてこれらの命題は 
    心象や時間それらの性質として
    第四次延長のなかで主張されます

    大正13年1月20日  宮澤賢治 

    春と修羅(mental sketch modified)
    などが収録されています。

  • 童話でお馴染みの宮沢賢治さんですが、「雨ニモ負ケズ」に代表される詩も、かなり良いです。そして、この詩集には、かなりブラックな作品も収録されてます。

  • 090921(a 091104)
    091221(a 100101)
    101001(a 101013)

  • 死を覚悟した夜、汗みどろの枕元にこれを置いた。

    死んでしまった友人も、賢治が好きだった。

    どれでもいいけれど、取りあえず手に入りやすかったので角川版。

    言語の広がるイメージの壮大さと、心に残る特徴的な擬音、
    なにより痛切な心象が、読む私たちの心も癒してくれている。
    ……かも知れない? 
    わからん。

    読むクスリ代わりに気休め。こればかりだと食傷するけれども、
    毒にならん程度に、どですか?

  • 日本人で読まないのは嘘。

  • 彼の人生を感じさせる詩が多数収録されています。一見どういう意味かわからない言葉の羅列も、その端端に彼の生き様が描かれています。

  • 永訣の朝、雪の白さに打たれた心はそれでも帰ってきて「雨ニモ負ケズ」を詠ったんです。だから私は「雨ニモ負ケズ」はただあれだけを教科書に載せるのでは意味がないと言うんですがー

全24件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

昭和37年生まれ。広島県出身。東京大学法学部卒。
昭和61年に通商産業省(現・経済産業省)に入省。技術開発、情報システム開発、知的財産保護、オゾン層保護対策に携わり、平成5年から8年まで在ポーランド日本国大使館一等書記官としてワルシャワに駐在。帰国後は、航空機武器産業、原子力安全、環境・企業立地などを担当した後、石油公団総務課長、中東アフリカ室長、大臣官房参事官、石油流通課長を務めた。地方へは、近畿経済産業局の総務課長と総務企画部長として大阪で2回勤務し、兵庫県庁出向(産業振興局長と産業労働部長)で神戸にも赴任した。平成25年夏から平成28年夏まで独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 参事・戦略企画部長。

「2016年 『何が「地方」を起こすのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村稔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×