まなづるとダアリヤ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 65
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040102

感想・レビュー・書評

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  • 幼稚園の卒園式。皆で宮沢賢治さんの「雨ニモ負ケズ」全文を暗唱しました。当然意味など理解していなかったと思いますが、その瞬間は未だに記憶にはっきりと焼き付いています。

    この作品集に収められているのはいずれも賢治作品の中では知名度低め…。

    「蜘蛛となめくじと狸」「ツェねずみ」「カイロ団長」「蛙のゴム靴」「ひのきとひなげし」「茨海小学校」など17篇。

    「ナンペ」と書いたゼッケンをつけた蜘蛛、ゴム靴をはいた蛙、「まどうてください」と難癖をつけるねずみ…シュールな世界です…。

    「オツベルと象」「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」「銀河鉄道の夜」「やまなし」「どんぐりと山猫」などの有名な賢治作品とはまた違う妙なおかしみがあります。

  • 丘の上に咲いている大きな黄色の2本のダアリヤと
    ひときわ背の高く美しい真っ赤なダアリヤ。
    赤いダアリヤは自分の光で周りを照らすまでになりたいと願い
    まなづるが飛んでくるたびに自分の美しさを誇っていた。
    表題作他16編。
    装丁:杉浦康平 装画:飯野和好

    やっぱりこの人の言語感覚ってものすごい。
    夜明けの空は琥珀で夕方の空は黄水晶。
    童話なんだけれどいい話ばかりではなくて
    残酷だったり風刺に富んでいたりする、それなのに美しい。
    「めくらぶどうと虹」「ひのきとひなげし」が好き。

  • 傲慢なダアリヤさんが、ポキリとおられてしまいました・・
    昔、読んでいた・・そんな気がするお話でした。

  • 短編集で動物が主人公の話が沢山書いてある。ネズミが主人公の話がありユニークである。カエルがゴム靴を履いた話が面白く、破れてしまった時、見分けがつかなくなった。
    狐と牛が迷い込んで家に入った話は読んでいて絵が浮かぶようだ。

  • 以前に、花巻の宮沢賢治の博物館&童話村に行って、知らない話が結構あるなぁ、読んでみたいなぁ、と思ったのがようやくかないました。 大人になった今都会でカエルやネズミなんてほとんどお目にかかりませんし、見ても、なんだか不潔な印象しか持ちませんが、子どものころなどは、生き物を見て、「なに話してるんだろう?何考えてるんだろう?」と疑問に思っていた気がします。間抜けでかわいかったりずるがしこかったり、時に切なかったり。本当にこんなだったらいいのになぁ、って思わず微笑んでしまう世界が詰まってます。

  • いちばん注釈をいったりきたりしたかも。

    ●蜘蛛となめくじと狸
    ●めくらぶどうと虹(銀河鉄道の夜にも収録)
    ●「ツェ」ねずみ
    ●鳥箱先生とフゥねずみ
    ●クンねずみ
    ●けだもの運動会
    ●カイロ団長
    ●寓話 洞熊学校を卒業した三人
    ●畑のへり
    ●蛙のゴム靴
    ●林の底
    ●黒ぶどう
    ●月夜のけだもの
    ●いちょうの実
    ●まなづるとダアリア
    ●ひのきとひなげし
    ●茨海小学校

  • う〜ん、賢治は…なぞですね…

  • 童話とは、意地悪なことや、残酷なものが根底にあるのが殆どだが、それが表面に出過ぎていて、読むのがつらいものもあった。
    いちょうの実、が、よかった。兄弟を思いあいながら別れていく様子が美しい背景描写とともにかかれている。
    やはり、感性はすばらしい。

  • 風に乗って飛んで行く前のいちょうのの子供たちの様子や、何でも人のせいにするねずみ、普段あまり目を向けないような植物や動物のファンタジー。ほのぼのとするばかりの内容でもなく、残酷さ
    も散りばめられている。

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著者プロフィール

大正・昭和時代の詩人・童話作家。岩手県出身。農学校の教師をしながら,詩や童話を書いた。『銀河鉄道の夜』『どんぐりと山猫』等の童話や、詩『雨ニモマケズ』など名作を多数創作。

「2018年 『注文の多い料理店/野ばら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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