ラスト・ワルツ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 1011
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040232

作品紹介・あらすじ

仮面舞踏会、ドイツの映画撮影所、疾走する特急車内――。大日本帝国陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ組織「D機関」が世界を騙す。ロンドンでの密室殺人を舞台にした書き下ろし短編「パンドラ」を収録!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ1作目『ジョーカー・ゲーム』が非常に良かったがために、惰性で読み続けて第5作目。

    スパイモノはもともと好きだけど、こちらのD機関はかつて日本に実在した陸軍中野学校をモデルにしてるというのもあって、一段と楽しめる。(本当にみんながこんな超人だったのかは疑問だけど)

    しかしこちら5作目の出来はソコソコです。娯楽として読み捨てるにはちょうどいい。

    ---

    121
    「軍人は政治をやりたがる。政治家は戦争をやりたがる。そして、どちらも必ず失敗する」

  • ジョーカー・ゲームのシリーズ、なのでしょうが、登場人物に「D機関」に人と明らかに出てくることは少ないです。読み始めるとあっという間でした。

  • ラスト・ワルツ
    柳 広司
    2019年3月4日読了。

    柳広司のスパイミステリー「ジョーカー・ゲーム」の第4弾。
    第二次世界大戦中、陸軍内に作られたスパイ養成機関。通称「D機関」超一流のスパイが世界で暗躍する。

    ワルキューレ
    ヒトラー政権下のドイツにおけるストーリー。
    ゲッペルズ宣伝省は映画を利用してナチス政権のイメージを確立させた大物だった。そのナチス映画業界で類稀なる才能で映画を撮る逸見五郎。ナチスのスタッフ。スパイとして日本大使館の内装屋として潜入した幸村。
    ある日ゲッペルズが映画撮影所に訪れて、最近「幽霊が出るようだが…?」と意味深な発言をする。果たしてその意図は。幽霊とは。

    舞踏会の夜
    珍しくD機関のメンバーはほとんど出てこない。
    華族の顕子の目線で物語が進んでいく。彼女はとある男に助けられた過去があった。その男とは…

    パンドラ
    イギリスで起きた密室での死体発見事件。
    操作は誰がみても自殺が濃厚。と見られていたが1人の刑事がこれは殺人だ。と睨み捜査を続ける。
    もう少しで容疑者に辿り着く間際、捜査は打ち切りに。その訳は一体…

    アジア・エクスプレス
    満州の「あじあ」という列車内で繰り広げられるスパイミステリー。

  • 【目次】
    ワルキューレ/舞踏会の夜/パンドラ/アジア・エクスプレス

    【内容情報】
    華族に生まれ陸軍中将の妻となった顕子は、退屈な生活に惓んでいた。
    アメリカ大使館主催の舞踏会で、ある人物を捜す顕子の前に現れたのは―。
    ドイツの映画撮影所、仮面舞踏会、疾走する特急車内。
    帝国陸軍内に極秘裏に設立された異能のスパイ組織“D機関”が世界で繰り広げる諜報戦。
    ロンドンでの密室殺人を舞台にした特別書き下ろし「パンドラ」収録。
    スパイ・ミステリの金字塔「ジョーカー・ゲーム」シリーズ!

  • 物語も緻密だし、展開の見せ方がさらに読者をワクワクさせる。

  • 華族に生まれ陸軍中将の妻となった顕子は、退屈な生活に惓んでいた。
    アメリカ大使館主催の舞踏会で、ある人物を捜す顕子の前に現れたのは―。
    ドイツの映画撮影所、仮面舞踏会、疾走する特急車内。
    帝国陸軍内に極秘裏に設立された異能のスパイ組織“D機関”が世界で繰り広げる諜報戦。
    スパイ・ミステリの金字塔「ジョーカー・ゲーム」シリーズ!

  • タイトルからシリーズラストかな……と思ったが、どうも違ったようだ。「舞踏会の夜」が象徴化されたものか? 華族のお嬢様の気まぐれ。D機関設立前の結城中佐が登場。陸軍軍人の夫人となってからのスパイのまね事。壮大な年月を経て、中国戦線が厳しさを増す非常時局に最後と思われる仮面舞踏会。なかなかロマンチックな短編となった。「アジア・エクスプレス」は、D機関員らしからぬ隙が見て取れてハラハラしたが、結末はソ連の暗殺者を返り討ちにしてホッとしてしまった。

  • いつも通り面白かった。表紙の絵も毎回良い!
    「舞踏会の夜」は女性から見て、結城中佐はとっても紳士でかっこいいよね。と確認できる話。

  • 他の巻は未読ですが、楽しめました! 4作目にしてこの濃さ、切り口の多彩さ(探偵モノ、密室スリラー、はたまた淡いロマンス......)。安定感がすごいですね。
    スパイの世界のルールや道具が、創作とは思えないリアルさ。一体どんな取材をしたんでしょうか......。

  • 戦時中、こういったスパイ組織が日本にあったら、戦争にならなかったんだろうか。
    最近、西村京太郎が、日本人は戦争に向いていない民族、というような話をしていたが、まさにその通りだな。
    生き残ることを考えない戦争なんて、意味あるんか?

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二○○一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。○九年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門を受賞。同年刊行の『ダブル・ジョーカー』は、『ジョーカー・ゲーム』に続き二年連続で「このミステリーがすごい!」の二位に選ばれる。主著に「ジョーカーゲーム」シリーズ、『ロマンス』『楽園の蝶』『象は忘れない』などがある。

「2017年 『風神雷神 雷の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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