やぶ医薄斎 (角川文庫 19665)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040270

作品紹介・あらすじ

実家の商家から放り出された与之介は、妙な縁で薄斎に弟子入りする。この薄斎、江戸の町では"やぶ医者"と囁かれるが幕府内ではなぜか名医とされていた。ある往診依頼から二人は大騒動に巻き込まれ……。

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく勢いで完読。なかなか面白かった。

  • 「大富豪同心」の新刊がなかなか出ないので、同著者の別の“勘違いモノ(?)”を読んでみようと手を出した一冊。

    おとぼけ医者の薄斎と、その弟子・与之介が、何故か公儀隠密と勘違いされて、徳川将軍家と尾張家の暗闘に巻き込まれてしまうという・・・。
    幡さんお得意の“深読みしすぎておかしな事になる”パターンで、何も考えずに楽しく読めます。

  • 楽しい。
    勘違いだったり、ハッタリだったり、ドタバタ。
    こういう作風もめずらしいかなと。

  • やぶ医者なのか出来物かわからないところも面白い。

  • http://wp.me/p7ihpL-1P
    この主人公、医師ではあるが本当に藪医者なのか?
    外科手術のシーンはない、難病奇病を発見もしない。
    自分よりよい医者を探せなんて言い出す。
    薬の調合はできるらしい。
    この男偉い人には存外好かれる。(中途半端に偉い人には凄く嫌われる)
    しかし病人の顔色を見、話を聞くことで、具合が悪くなる原因を当て、"まっすぐ"な謎の健康法をすすめ、無理矢理実践させる。
    ところが案外その言ってることは至極まっとうなのだ。
    肥満の人間には運動を勧め、悩みを抱えた人間の話を聞いてアドバイスをし、治療された人間が(効く人限定)治療されていっているように見える。現代ならちょっとした心療内科かカウンセラーでやっていけるんじゃなかろうか。
    お江戸のストレス社会にこの迷医ありなのかもしれない。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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