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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041040348
作品紹介・あらすじ
貧乏芸人、柳家小せんはある妓楼でひとりの女郎と出会う――。現在の落語を作り上げた破天荒な名人の生きざま、そして、彼を支える女房おときを、当時の風俗や文化を交えて描いてゆくノンフィクションノベル!
感想・レビュー・書評
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多くの咄家たちに影響を与えた、柳屋小せん(初代)とは?
実在した落語家を描く。
人物名の羅列から始まり、最初はやや入り込みにくい。
馬楽の若かりし頃のオチのつくエピソードなど、キャラクターがはっきりしてきたあたりから、おもしろくなり始める。
小せんと千とせ(おとき)が、支え合って廓噺を高め合うところとか。
同居していた先輩、馬楽と小助六とのやりとりとか。
病の小せんを最後まで支える、おときと源蔵の献身とか。
人情味があった。
作中では、低迷する落語とは反対に、盛り上がっていたという浪花節。
今はまったく聞かないもので、時代の変遷を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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