- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041040614
作品紹介・あらすじ
クマーは透明なかいじゅうです。悪い怪獣からヨーレの街を守っていました。ある日大切な角が折れてしまい…!? 物語の女王・宮部みゆき×ファンタジー界の重鎮・佐竹美保の二人が織りなす圧倒的スケール感の絵本!
感想・レビュー・書評
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ヨーレの町を守っていたクマー。
せつない物語だった。
こういう事って社会にもあるよね。
逆に自分が気付いてない側の事もあるかも。 -
宮部みゆきにとって2作目の絵本。
小説「悲嘆の門」の作中作品が、佐竹美保の美しい絵で、素晴らしい作品となった。
「悲嘆の門」では、主人公の大学生のアルバイト先、ネットパトロール会社の社名の由来になっている。ネットという見えない世界をパトロールする見えない怪獣。パトロールの対象だけでなく、パトロールする自分自身もある意味では怪獣なのだと。
絵本の主人公は、美しいフィヨルドを見渡す山に住んでいる怪獣、クマー。
美しい自然と豊かな四季に恵まれている。
クマーは不思議なツノの力で、姿が見えない。
わるい怪獣と戦って、ヨーレの街を守っているクマー。
しかし、怪獣との戦いで、そのツノが折れてしまう。
わぁ、たいへんだ!
街の人々の前に、はじめて姿を現したクマー。
水面に映る自分の姿を、はじめて目にしたクマー。
大切なものが目に見えた時、その本当の姿が見えているのだろうか。
宮部みゆきが語りかける、美しくて、深くて、眠れなくなる物語。 -
さすがの宮部みゆき
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宮部さんの新刊。絵本だったか!w
そして、読む・・・素晴らしい絵、あまりにも哀しいお話・・・ショックで、しばし呆然とする。。。
あまりにも救いのない物語・・・。
でも、この物語を読んで救われる人もいるのかな・・・?
と考える。
ああ、「悲嘆の門」の主人公のアルバイト先のネットパトロール会社の社名の由来になった絵本なのか~~!!!
(ほぼ忘れてる・・・ちょっと思い出した)
クマーは人々のために戦ったのに、人々はそれを知らないばかりか、クマーをまるで反対のものとして認識してしまう。
誤解は、永遠に解けることが無いように思える。
「ネットの番人もまた怪獣になりうるけれども、だからこそ番人として守りえるのだ」
クマーは姿は怪獣だったけど、心は怪獣じゃなかったのに・・・あまりにも切なくて胸が締め付けれられる。 -
切な…
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湖に映った姿を見て気づく哀しさ,なんとも言えない気持ちになる.
絵も素晴らしい. -
息子7歳12か月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
何度も読む(お気に入り)
ちょうど良いボリューム◯
その他
「本当のことは、誰にも知られないままです」
このような切ない作品を、息子はあまり好まない様子。
読みはするのですが、何回も手を伸ばすことはない。
水面にうつる風景がとてもきれいです。 -
宮部みゆきさんの絵本