つめたい転校生 (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041055

作品紹介・あらすじ

何もかも理想通りで、身悶えするほどキュートな彼。あるとき彼が殺し屋なんじゃないかと不安になり……(「かわいい狙撃手」)。ある冬の日、クラスメイトが見守る倉庫から、転校生が忽然と消えた。彼女は幽霊?(「つめたい転校生」)。さみしい少年時代に出会ったたったひとりの友達は、人を殺す妖怪?(「いとしいくねくね」)など、人と人でないものとの切ない恋をめぐる、驚きのトリックが冴えるミステリー短編集。解説・千街晶之。(「人外境ロマンス」を改題して文庫化いたしました)

感想・レビュー・書評

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  • 空想上の生き物がひっそりと人間社会に紛れ込んで暗躍する話。天使とか雪女とか

    短編集でほっこりだったりホラーだったりと各章で色んな気持ちになれる。
    ☆2.4

  • 人と、人ではない者との恋愛を描いた短編集。
    どれも素敵なお話です。
    北山猛邦さんの作品は、短編の方が好きかも。

  • 『人外境ロマンス』を改題して文庫化
    「人外」とあるように人以外の何かとのロマンスや交流を描いた6つの短篇集

    定番の人外から意外な人外まで読後感も含めバラエティ豊かで楽しめた!

    北山先生の独特な世界観最高に好き!

  • いとしいくねくね の話が好きすぎた
    また読みたい

  • 全体的に良い話が多かったのは良かった

  • 「いとしいくねくね」と「はかない薔薇」が特によかったです.

  • 単行本から改題されててよかったです。前知識なしで読めたのは幸い。

  • かなり好きな小説

    少しの不思議と哀切、そのバランスが素晴らしい。
    お気に入りは表題作/いとしいくねくね/小さいピアニスト

    特にいとしいくねくねは今まで読んだ短編の中でベスト5に入るほど好きな作品だった。


    この作品を読み始めてから読み終えるまでに間に、母がステージⅣの癌であることを聴いた。まだ54歳だというのに。ここ数日は実家に帰ってきて泣いている父の面倒を見たり、家族ができるだけ笑顔でいれるように努めてはいるが、つらい。
    5年以内の生存率が17%とされている中で、母がこれからどれほどの長さを生きられるのかはわからないが、10年生きても60代。寂しくて寂しくて堪らない。
    少しでも長生きできるよう祈るとともに、ここからは後悔しない道を選びたい。
    自分のためにも、家族のためにも、母のためにも

  • 人と人外の切ない恋がテーマでさらっと読了。ファンタジー+ミステリーが融合した短編小説で、不思議な感じ。
    ◆かわいい狙撃手
    ◆つめたい転校生
    ◆うるさい双子
    ◆いとしいくねくね
    ◆はかない薔薇
    ◆ちいさいピアニスト
    「いとしいくねくね」が特に切なく印象深かった。あと、しゃべる薔薇と堅物幹部候補生とのやりとりが意外に面白かったのに結末がちょっと切ない…。最後の話では、彼が吸血鬼なんだろうと思って読み進めていたら、まさかの主人公のほうが人外だったとは……

  • 「かわいい狙撃手」
    「つめたい転校生」
    「うるさい双子」
    「いとしいくねくね」
    「はかない薔薇」
    「ちいさいピアニスト」
    の6編。

    以前『私たちが星座を盗んだ理由』を読んだが、こういうファンタジーっぽいミステリが多いのだろうか?
    あれは「終の童話」がおもしろかった。

    今作は単行本のタイトル『人外境ロマンス』の通り、人間と人間以外の存在とのロマンスを描いた短編集。
    そんな関係性だから、単純にうまくいかないことも多くて、全体的に切なさが漂う。

    なかでも「いとしいくねくね」は、本来人間と人外との間にあるはずの「恐怖」という隔たりを上手く使っていた。
    「くねくね」というのはネットで話題の怪異だが、それを知らなくても楽しめる。

    僕はプラスの行動がマイナスの結果を生んでしまうお話はあまり好きではない。
    それでもこの作品の結末を受け入れることができたのは、人と人外は本来交わるべきではないという前提が頭にあったからだろうか。

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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