娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041086

作品紹介・あらすじ

街は、女たちが彩ってきた。
 男は、女たちが知っている。

 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、シンガポール、
 フィリピン、マレーシア、チリetc.10数年、夜の街を行脚し続けた著者が紡いだ、女たちの日本史!!

本書に登場する娼婦たち
●黄金町の盛衰を見つづけた外国人娼婦
●沈みゆく島で信仰とともに生きるタイ人娼婦
●国策に翻弄されたからゆきさんと、じゃぱゆきさん 
●ジャパーニーズドリームの体現者・アニータのいま
●沖縄、フィリピン、タイ。基地の町でネオンに当たり続ける女たち
●無自覚に“お散歩JK”に入っていく秋葉原の少女

 もの言わずに、日本各地の売春街から消えていったじゃぱゆきさんや、日本人娼婦たち。
日陰に生きる彼女たちは、社会の弱者でもある。彼女たちの身に起ったことは、次に私たちに起ることである。
彼女たちは、日本人をどのように見てきたのか。そして、日本社会をどう捉えてきたのだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 色街の興亡と娼婦自らが語る物語の書。性産業について考えさせられるばかりでなく、一時の日本にとって娼婦は貴重な外貨獲得の主要輸出品目であり、かの福沢諭吉も出稼ぎ者の支援者として積極的に輸出すべしと論じていた、そして不要となった現在は歴史から末梢されつつあることなど知り難い歴史にふれられた。娼婦と宗教の関係性もまた興味深く、宗教は娼婦を、人として肯定できず貶めるだけの存在にみえた。そして、人に向けられた「浄化」の傲慢さ。あぶれた雇用、可視化できなくなった従事者、行き場を失った欲望、、、思慮なき「浄化」は社会に何をもたらすだろうか。

  • 期待したほどのドキュメントではなかった。どうにも中途半端な、余り踏み込まない取材姿勢と変に高尚な文章が、読み手を事実から遠ざけているように感じる。

    黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリの外国人娼婦の眼を通じて描いたドキュメントのつもりらしい。解説が小説家の諸田玲子だったことに、成る程と納得してしまった。

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著者プロフィール

1972年神奈川県横浜市生まれ。写真週刊誌フライデー専属カメラマンを経て、2004年よりフリーランス。01年から12年まで取材した「マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅」が第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。15年以上にわたり、日本各地の夜の街と女たち。世界の戦場で生きる娼婦たちを取材してきた。著書に『娼婦たちから見た日本』、『娼婦たちから見た戦場』、『黄金町マリア』、『青線』がある。

「2017年 『ストリップの帝王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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