タイムマシンで戻りたい (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041109

作品紹介・あらすじ

「大腸がん検診率向上」を目指すまじめな団体、日本うんこ学会が贈る「うんもれエピソード」傑作選。他人にはなかなか言えない話だから、読めば「僕だけじゃないんだ!」と勇気が湧いてくる!

感想・レビュー・書評

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  •  あなたはうんこを漏らしたことがあるかと言えば、大半の人は無いと答えるだろう。しかし、漏らしそうになったことはあるはずだ。つまり、うんこを漏らした彼らとうんこを漏らしたことのない我々を隔てているのは、ほんの紙一重だと言える。私が共感したのは新宿でのエピソードだ。私も新宿でうんこを漏らしそうになったことがある。しかも同じく真夏の日だ。外の暑さに汗をかき、屋内とも言えない外に開けた施設にまで強力な冷房が効いていて、体を一気に冷やされる。あるいは他人と密接するストレスもあるかもしれない。いずれにしても、新宿はうんこを漏らしやすい街なのだと、このうん漏れエピソードを読んで得心した。しかし私は漏らしていない。全身冷や汗をかきながら、長い地下通路を駆け抜けて、なんとか、なんとか、間に合った。それはまったく紙一重の差なのだ。

     ときに人との距離を一気に縮め、また長い時間が経てば格好の笑い話となるのが、うん漏れエピソードである。しかし、うんこを漏らしたいという人はまず居ないだろう。だから私たちは、これらうん漏れエピソードの悲しい失敗から学ぶとしよう。年代性別を問わず、うん漏れは起こり得るのだ。

     本書によれば、ときにうん漏れは過敏性腸症候群 (IBS) の可能性があるという。急に腹痛が来て、排便をすると収まる、というようなことを繰り返す人は、病院にかかったほうが良い……と、日本うんこ学会の医師(うんこ学会は正式な学会ではないと思うが、医師はきちんとした医師である!)は忠告している。正しいうんこの知識を広め、大腸がんの予防啓発に取り組む日本うんこ学会の取り組みについても、関心を持ってもらいたい。

  •  大正時代の作家、吉行淳之介は有名だが、その人の作品で覚えているのは短編の「追いかけるUNKO」というものだ。
     海水浴中に催して、海の中でもらしたら切れずにどこまでもついてくる、という内容の短編だ。

     古今東西、う〇こ話で盛り上がる。
     今現在のAmazonランキング3,4,6,8,12位は「うんこ漢字ドリル」だ。
     う〇ここそ、いま最も盛り上がっている。

     本書はうんもれ、つまりアレが漏れるエピソード集だ。
     うんもれ父親から逃げる女児、
     彼女との初ベッドインでうんもれ、
     未消化のキノコは果たしてう〇こなのかという不毛な議論、
     といったうんもれエピソードばかりだ。

     世界は想像以上にう〇こを漏らしている。
     何を隠そう私も小学生の時...いや、やめておきましょう。

  • トイレの心配ばかりしている自分がイヤになり、いっそ真剣に研究してみたらどうかと思ってデスクトップ調査をしてみたら発見した「日本うんこ学会」。

    そこに寄せられた"うんもれ"に関するエピソードを集めた1冊。

    ご本人は文字通り生き死にに関わる思いをされたのは想像に難くないが、終わってしまえば1つのネタ。腹抱えて笑った話も多数。
    またところどころに挟まっている"プロ"によるコラムは大変参考になった。

    ただし、もう少しエピソードを厳選して欲しい。素人の投稿は3分の1。プロによる考察を倍にしたら、これほど冗長な作品にはならなかっただろうな。。。

    大好きだったのは広告代理店勤務の滝口勇也氏による「うんこをもらして生き方が変わった話」
    ・切羽詰まった時の緊張感
    ・判断ミス(人間、ピンチになると目の前の方法にすがってしまう)
    結果的に"うん"を我慢して行ったプレゼンは「気迫のこもったプレゼン」として高評価。
    後で妻に勇気を出して告白すると、妻、大爆笑。これに勇気を得て、後日、うんもれを告白することで、さらにクライアントの心をつかみ・・・というサクセスストーリー。

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著者プロフィール

大腸がん検診および予防医療の普及を目的として、現役医師である石井洋介が2013年に設立。「正しいうんこの知識を普及させ、国民の大腸健康度の向上を目指します」、『先生うんこに行ってきます!』が自然と言える社会を目指します」の2点を活動理念とする。ニコニコ超会議2015、同2016に出展し、「痛便器の展示」、「検便やってみた」、医師による講演会である「腸エクストリーム医学会」、「腸医療解説付きゲーム実況VR」など度肝を抜く内容にて数多くの媒体にて取り上げられ、大きな話題を呼んだ。

「2016年 『タイムマシンで戻りたい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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