ドラゴンフライ (角川文庫)

著者 : 河合莞爾
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年4月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (547ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041123

作品紹介

多摩川で発見された男性の猟奇死体。鏑木率いる4人の特別捜査班が事件を追い、トンボの里として有名な群馬県の飛龍村へとの関係を突き止める。だが、ダム建設と幻の巨大トンボを巡る謎に巻き込まれ……。

ドラゴンフライ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一作目飛ばして、二作目のドラゴンフライから読んだ(一作目が書店の在庫になかった)けれど充分に、楽しめた。

    これまでそれなりに刑事小説を読んできたけど、また新たなお気に入りが増えた。いいぜ!チーム鏑木!(笑)特に、チャキチャキの江戸っ子の正木さん、べらんめぇ口調が面白いし刑事っぽくなくて、岡っ引きぽい(笑)手錠じゃなくて、十手持ってそうだもん(笑)

    多摩川で発見された遺体をきっかけに、群馬県のとある村に住む幼馴染み三人の関係と過去、ダムの建設と汚職、物語のキーポイントとなる”トンボ”などいくつもの内容へと広がりを見せて、かつそれらが複雑に絡み合い混迷しながら展開していくので、真相がなかなか見えてこなくて、もどかしい思いがした。だけれど、そのもどかしい思い(はやく、真相に辿りつきたい!という)がページを次々と、読み手に捲くらせていく感じがした。

    伏線の回収も最後の方で連続して描かれているのでスッキリしたが、本当のラストはどうなったかが読み手の想像にお任せ的な感じだったので、そこをもう少し描いて欲しかったなー。という印象。

  • トンボの故郷 飛龍村 奥の沢。
    沢山の種類のトンボが、飛び交い。
    その中に ムカシトンボもいた。

    それが 巨大なダムがつくられることで、
    飛龍村も ダムの底に 沈んでしまう。
    反対運動が強く、長い時間をかけて、建設がすすみ
    8800億円もの投資となった ダム建設だった。

    トンボが好きな 遊介。同級生の 健。
    そして、眼が見えない 泉美。
    遊介と健は 年下の泉美をかわいがっていた。
    そして、二人とも 泉美を守ってやろうとしていた。
    は トンボが縁で 友達になり、
    3人は 巨大トンボ メガネウラ を見る。

    遊介は、公務員に。健は 建設設計会社を経営。
    遊介が アジの開きのように 内蔵は切り取られ
    焼かれて 死んでいたことから、
    飛龍村に 隠されていた事件が 暴かれていく。

    デッドマンで活躍した 鏑木警部補、正木、姫野、澤田が
    『アジの開き殺人事件』を解明しようとする。
    それは、泉美の 幼い頃に 両親が殺された 20年前の事件は
    すでに時効になっているが、遊介殺人事件と関連性があると思われた。

    登場人物が少ないので、誰が 犯人なのかは
    推定できるが、その推定を 覆しながら、本当の犯人を見つける。

    ミステリーとはいえ、トンボにまつわる話が、蘊蓄で語られ、
    あいかわらず 正木は オヤジダジャレで 健在である。
    鏑木は 違和感をかんじる という独特の勘で 事件を解明する。
    泉美の 太陽のような笑いが 人を惹き付ける。
    それぞれのキャラクターが きちんとしているので 複雑にならない。

    物語を編集する力が 巧みで、様々な伏線が 
    ひもとかれていく。

  • デッドマンで衝撃を受けての二作目。期待を裏切らない最上のミステリでした。これは3作目も早々に読まねば・・・
    あらすじ(背表紙より)
    多摩川の河川敷で臓器を抜き取られた猟奇死体が発見された。警視庁捜査第一課の警部補・鏑木率いる4人の特別捜査班は、現場に残されたトンボのネックレスを手掛かりに群馬県の奥地の村へ向かう。やがて被害者は村出身の青年・遊介と判明。20年前に起きた夫婦殺害、ダム建設反対運動、巨大トンボ伝説など、事件との関連が次々と明らかになり混迷を極めていく。鏑木班は遊介の幼馴染みである泉美と建のふたりに事情を聴くが…。

  • シリーズ第2弾。

    相変わらず、ついに超常現象に走ったかと思うような謎が謎を呼ぶ、先の読めないミステリアスな警察小説である。

    プロローグに描かれる山中で遭難した男が体験したSFのような出来事、三人の子供たちが目撃した太古に絶滅したはずの巨大トンボ、多摩川の河川敷で発見された猟奇死体。物語はどう繋がり、結末がどうなるのか、果たして全てを回収出来るのか不安になるほどのミステリアスな材料の数々。

    今回も鏑木警部補が率いる特別捜査班が時には強引な捜査と紆余曲折の末、事件の核心に辿り着く。

    半ば強引な展開もあるが、全く先が読めず、読み進むうちに早く結末を知りたいという欲求が増していく、不思議な魅力を持つ作品。

  • 2017-25,04.13

  • 鏑木鉄生シリーズ第2作目。鏑木は警視庁捜査第1課。46歳。部下には姫野・正木・変わり者の犯罪心理分析官澤田時雄。

    あらすじ
    若い男性が、内蔵を抜き取られ、焼かれた状態で発見される。彼はもうすぐダム建設で沈む村の出身だった。調べるうちに、村で過去に夫婦殺人事件が起きたや、村長がダム建設会社の工作員であったことなどがわかる。死んだ若者と仲の良かった若手建築家や、目の不自由な女性も関係しているらしい…。

    大がかりなダム建設や、長年にわたる工作活動など、スケールの大きな事件。でも、事件の真相とか、肝心のトリックなんかが、小手先というか、無理に複雑にしているような気がした。登場人物はみんなキャラがたっていて、読んでて面白いので、次作も期待して読む。

  • 前作「デッドマン」次作「ダンデライオン」同様、不可思議な事件、事象が興味を惹きます。ボリュームはかなりありましたが、プロローグの「山奥で遭難した先に自宅があった」に始まり、古代の巨大トンボ”メガネウラ”の存在や内蔵を抜き取られた焼死体など、この先どうなるのか?を気にさせるには十二分な謎ばかり。

    それだけに、終盤以降の建と歩美による独白ですべての謎を語ってしまったのは残念に思いました。これは個人的な好みの問題かもですが、事件の真相は自然な話の流れの中で徐々に明らかにしてほしかったので…

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