はなとゆめ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.57
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本棚登録 : 897
感想 : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041147

作品紹介・あらすじ

8歳の清少納言は、帝の后である17歳の中宮定子様に仕え始めた。宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、才能を開花させる。しかし藤原道長と定子様の政争に巻き込まれ……。魂ゆさぶる清少納言の生涯!

感想・レビュー・書評

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  • 清少納言が『枕草子』を書くまでのお話。中宮定子に仕えた時から始まり、都を去るまで。
    中宮定子に才能を見出され、その時代では少し異端であるが雅な趣を追い求めている姿が描かれていた。
    最後の解説まで面白かった。

  • 源氏物語と枕草子、両者を読んだ時に枕草子の方が奥が深いと感じ、清少納言には興味があった。「こう言ったら褒められた」とか「こんなことするなんてダサっ」的な内容で、やっぱり鼻につくな~と思いましたが、それが定子のイメージアップ戦略だったとしたら、やはり優秀な参謀だったのだと思う。有名な歌が随所にちりばめられていて、解釈はもちろん、どういう状況で詠まれたものなのかもわかり、勉強になった。

  • 苦手だった時代小説のイメージを著者である冲方丁「天地明察」で変えられ、読んでみようと手にした一冊。

    清少納言「枕草子」の物語であるが、読後の感想としては実に深い物語であった。

    読め始めてからは私自身の無知さ故に時代小説特有の言葉遣いや登場人物の名前、相関関係等、やはりとっつきにくさもあり世界観に引き込まれるまでに3日を要した。

    清少納言が生きた平安時代中期(藤原氏全盛の時代)に帝位にあった一条天皇とそのきさき中宮定子の愛の物語なくして「枕草子」が誕生する事はなかった事に気づき、定子の人生をかけた愛の物語が本作により深みを与え、一途なまでに定子に仕え、時代に翻弄され続けた清少納言の存在を際立たせている。

    私自身、本作ではもっと「枕草子」について深く掘り下げた内容になっているものだと思い込み読み進めたが、あくまでも個人の感想としては時代に翻弄されながらも愛に生きた2人の女性(中宮定子と清少納言)の物語であった。


    説明
    内容紹介
    なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか――。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!
    内容(「BOOK」データベースより)
    なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか―。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて…。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!

  • 冲方丁さんの天地明察、光圀伝に感銘し、
    手に取った作品です。
    物語の冒頭にドラマがなかったからか。
    和歌が諸所に挿入されている文体か。
    3作目のこちらはなぜか面白さが感じられず、
    途中で読み飛ばしてしまった。

  • 清少納言の視点で平安時代の貴族たちの生活や政治が語られる。清少納言は中宮(藤原定子)に女房(使用人)として仕える。その期間に、清少納言がかかわった貴族や他に中宮に使える女房達とのやりとりが語られる。とても描写がたおやかで、平安時代の状況が目に浮かぶ。平安時代の貴族文化や人々の考え方もわかる。清少納言が「枕草子」を執筆するのは中宮へのあこがれに似た感情から書かれた。この感情は恋心に近いのではないだろうか。「枕草子」は学校の教科書に記載された部分くらいしかしらない(有名だけど)。「枕草子」を読んでみたくなった。もちろん現代語訳になるだろうけど。

  • 手紙風に書かれていて主人の定子をこよなく愛し、寄り添う。勝ち気と思っていた清少納言は内気に書かれている
    紫式部を先に読んでいたので詳しく書いていない人物もなんなく解りこれを最初に読んでいたら途中で挫折していた気もする。

  • 枕草子を読み返してみたいと思います。
    今までと違う感じ方ができるかも

  • 冲方丁の歴史人物シリーズ。
    SFで知った著者だが、「天地明察」における時代を超えた人物描写に惹かれ、枕草子の世界を読む。自分の華を知るまでの清少納言の弱さから、機知を知り、定子を守るため強くなると決めるまでの心情が心地良い。枕草子をきちんと読もうと思う。

  • 21/09/04
    母にプレゼントしてもらい初めて読んだときから大好きになった本を久しぶりに

    全てが美しくて儚くて「華」と呼ぶに相応しい世界が広がっている。
    読んでいるとずっと胸がきゅーっとするようななんだも言えない愛おしさをこんなに感じたことの無いお話。このお話以外では味わうことの出来ない気持ちが味わえる。

    誰しもが知る清少納言が主人公。所々、有名なエピソードを無理やりねじ込んだ(?)感がある箇所もあるが、清少納言が見た様々な「華」が風流に描かれている。当時の様子は歴史でしか知らないが、本当に目の前に情景が浮かぶようで、和歌のやり取りなんて愛おしくて愛おしくてたまらない。

    一条帝と定子様の愛も最初から最後まで揺るぎなくて、それと渦巻く政治の闇にハラハラもする展開。

    沢山の和歌が出てくるが、特にわたしは、則光にワカメを送ったエピソードが好き。笑

    こんな風流な世界が日本にあったなんて本当に素敵。そんな世界を垣間見れる大好きなお話。

  • たった一人で、あの藤原道長に戦いを挑んで中宮定子さまとの優雅で知的な楽しい思いでを、書いた清少納言。
    紫式部が仕えた道長の娘って、どんな人だっけ?

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』でスニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。09年に刊行した『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞。2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。他の著作に、『テスタメントシュピーゲル』『もらい泣き』など多数。

「2021年 『麒麟児』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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