牛姫の嫁入り

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 154
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041154

作品紹介・あらすじ

孤高の女忍びの任務ミッションは、純朴で太ったお姫様のダイエット!?
『のぼうの城』『超高速!参勤交代』の城戸賞を受賞した、
新感覚・時代劇エンターテインメント、開幕!!


江戸時代中期。忍者派遣業を営む三日月村で育った美貌の女忍び・コウは、旗本・加納家に派遣される。コウの任務は、十万石の大名である藤代家の娘・重姫を誘拐してくること。かつて伝説の美少女と噂された重姫は藤代家当主の溺愛により、ここ10年、人前に姿を見せずにいた。しかし、三日月の夜に屋敷へと忍び込んだコウが見つけ出したのは、引きこもって丸々と太った重姫の、変わり果てた姿だった――。

感想・レビュー・書評

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  • 派遣忍びの里・三日月村のコウと守市は、
    藤代家のまぼろしの姫・重姫を誘拐し、加納家の跡取り息子と見合いさせるという命を受けた。
    重姫は、10年あまり誰もその姿を見たことがない伝説の美しい姫君。
    ところが、二人が見た重姫の姿は、まるで牛のようにまるまるとして───


    人質にされた守市を助けるため、コウが考え出したのは、
    「食べたければ、自分で獲る」というダイエット作戦。
    その格闘の日々がとても面白い。

    やっとつかまえたチャボを、お腹はぺこぺこなのに
    「友を食べるわけにはゆかぬ」と我慢する姫。
    自分の欲しいものではなく、おみやげのかんざしを真っ先にえらぶ姫。
    そんな姫が、太ってしまった理由がせつなくて…

    そして「私はお洗濯とお掃除ができまする」と答えた姫がとてもいじらしい。

    こういうお話はすごく好き。
    心がぽかぽかして、ふんわりとやわらかなものに包まれるような気分です。
    この清らかな心を持った重姫が、幸せになりますように。

    久しぶりに『猫弁』が読みたくなりました。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      忍びの国を読んだ事もあって、やっぱり忍者もの好きだわ。
      これは忍者ものってわけではなさそうだけど、お話がと...
      こんばんは(^-^)/

      忍びの国を読んだ事もあって、やっぱり忍者もの好きだわ。
      これは忍者ものってわけではなさそうだけど、お話がとてもほんわかして読みたくなったよ〜♪
      大山さんはずっと読みたいと思っていた作家さん。
      この作品から読んでみようかしら。
      最近ちょっとグロいのを読んでしまい、ほんわか元気が出る作品を読みたいんだ。

      調子はどう?無理しないでね。
      旦那さまは相変わらず痒みで体が赤いわ(+_+)
      2017/08/28
    • 杜のうさこさん
      けいちゃ~ん、コメントくれてたんだね~
      お返事遅くなってしまって、ごめんね~。
      しばらくPCから離れていて、気付かなくてごめんなさい。
      ...
      けいちゃ~ん、コメントくれてたんだね~
      お返事遅くなってしまって、ごめんね~。
      しばらくPCから離れていて、気付かなくてごめんなさい。

      これ、私の感想の書き方がまずかったね。
      この本、一応忍者ものなのだ。あはは。
      それも”派遣忍者”。
      江戸時代に派遣忍者というものがあったのか知らないけど、面白かったよ♪

      おぉ、めずらしくグロ読んでしまったのね?
      それはそれは(>_<)
      けいちゃん、大山淳子さんの本読んだことなかったっけ?
      読み終えたあと、心がぽかぽかする感じの作品が多くて、すごく好き。
      けいちゃんもきっと好みだと思うよ。
      ぜひ読んでみて!


      いつも体調を気遣ってくれて、本当にありがとう<(_ _)>
      少し前に検査行ってきたの。(あれは何度やってもつらい)
      寛解期終了で、お薬が増えてしまった…。
      完治はないとわかっていても、また再燃かと思うと凹むわ。
      ご主人もつらそうだね…
      それをそばで見ているけいちゃんもつらいね…
      やっぱりあの方は絶対特別なお薬飲んでるよね!
      2017/09/05
  • 2016/11/20
    おもしろかった。
    続編いけるやん。書いて欲しい。
    やっぱりやせて美しくなるには雑巾がけとかせんとアカンかね。
    最後のお見合いのときに重姫が
    「私はお洗濯とお掃除ができまする」
    って言ったとこが特によかった。
    すっぽり収まった。
    黒光もたいした男だ。
    素直に優しい気持ちになれる物語はやっぱり素敵だと思う。

  • 可愛らしいお話だった。
    コウがカッコよく、重姫が徐々に心を見せていく様が良かった。
    大団円で良かった。

  • 思い人と一緒になれて良かった。
    母親を亡くしたもの同士、相手を思いやれるだろう。
    1か月集中ダイエットは無理があった。
    牛だった体重が大凧に乗れるほど軽くなる。あり得ない。
    テンポの良いコメディ。

  • 2017.7.12 読了


    女忍びのコウと 守市に課せられたミッションは
    重姫をさらってきて 依頼者の放蕩息子(黒光)と
    見合いをさせること。

    重姫は 幻の姫と言われるくらいの美人とのウワサ。
    ここ10年くらいは 引きこもっていて
    世間では 顔を見たものはいない。

    無類の女好きの黒光なら、嫌がらず
    すんなりいくだろう、との思惑。
    これで 家も安泰。。。

    コウが重姫のもとへ向かうも
    重姫は。。。



    安心して読めた。
    悪い人が出てこないし。


  • 第32回城戸賞(知らないけど)~三日月村で育ったコウは女忍者。しかも派遣の。相棒は守一という細工だけが得意なダメ忍者。仲間思いの凧使いオオタカから一緒に抜けようと誘われて決心がつかず、表祐筆の加納光政から下妻藩藤代家の重姫と嫡男・黒光との誘拐見合いを依頼される。藤代家に忍び入り見つけたのは牛のように太った姫君で、守一に負ぶわせたが重すぎて逃げ出せず、捕まった。守一は牢に入れられ、コウは父の大名藤代好継と一月で美しくしたら見合いをさせ、ダメなら命を渡すと約束を交わす。矮鶏を追わせ、掃除・洗濯で碌なものを食わせなくても効果は直ぐに出ない。コウは町娘の形で街に出し、団子一串の味を決めさせ、簪を自分で選ばせる。町中で、役者と若侍の諍いが起こり、コウがこれを止めようとすると地廻りがしゃしゃり出る。若侍が鞘を払って出て来たのは造花。危機に陥った二人を救ったのは牛姫の突進と、オオタカの助太刀だった。長屋の隠し戸から竹の小屋に逃げたが、見知らぬ二人の男女は見初め合う。帰宅して恋患いになった姫は日に日に美しくなり、若侍も女遊びをやめ、父の祐筆の仕事をまじめに継ごうと考え出す。約束の一月が過ぎ、美しさを取り戻した姫を、茶会を開いてお披露目し、老中を通して大奥に送り込もうと好継は画策するが、席に座ったのは美しき女忍者コウだった。オオタカが攫って公家と見合いをさせようとして失敗し、重姫はコウとの約束を果たす為に、小さな屋敷を訪れると…~その後の彼女に新しい展開は?

  • 女忍びのコウと牛姫との交流がステキ

    選択することの大切さ◎

  • 伝説の姫を攫って見合いをさせよという任務を受け、いざ屋敷に乗り込むと、そこにいたのは牛?!伝説の姫の影武者と思いきや……?!

    時代設定は江戸時代。でも、本筋にあるのは過食症と社会的美意識。
    そういえば、記録に残っている日本の摂食障害の最古の症例は江戸時代に遡るンだとか。その症例は大商人の娘がおからしか食べなくなったというケースなんだが、類似のモノって記録にないだけで実際有ったかも分からない。
    現代の美意識と今の美意識は違うだろうけど、やっぱり、牛のような容姿は悪だったんだろう。

    重姫が柘榴を食べるシーンが印象的だった。
    そして、とりあえずハッピーエンド?

  • 美しく優秀な「くのいち」コウは、ある日伝説の美女といわれる姫を盗んでこいと命令される。忍び込んだ館にいたのは、牛のように丸々と太った重姫様。重姫の父に捕らえられ、重姫をやせさせたら放してやると言われて、牛姫(重姫)のダイエットをはじめることに。牛姫が太ったのには理由があった。

  • お姫様と忍と嫁入りの話。優しい雰囲気で、幸せになってほしいなぁと思う。
    2017/3/15

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著者プロフィール

大山淳子(おおやま・じゅんこ)
京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、TBS・講談社第3回ドラマ原作大賞を受賞。受賞作は『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』と改題されて書籍化、TBSでドラマ化された。
著書に「猫弁」シリーズ、「光二郎分解日記」シリーズ、「あずかりやさん」シリーズ、『雪猫』、『イーヨくんの結婚生活』、『猫は抱くもの』、『牛姫の嫁入り』、『原之内菊子の憂鬱なインタビュー』などがある。
(2018年5月10日)

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