総理に告ぐ

著者 : 永瀬隼介
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年4月30日発売)
3.60
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  • レビュー :17
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041161

作品紹介

ノンフィクションライターの小林は、1年前に脳梗塞で倒れて病気療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。生活に苦しむ小林は現状からの一発逆転を狙い、佐竹に過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣の大スキャンダルだった。しかし、佐竹の告白が終わった刹那、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡、公安に立ちはだかった書生は射殺される。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。

総理に告ぐの感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに永瀬隼介さんの作品を読みました。
    面白かったです。

    いざとなると逃げ腰になってしまうノンフィクションライターの小林、
    引退した大物政治家の自伝小説のインタビューをするうちに、
    その内容が国家を揺るがす、現総理大臣の犯罪に及び…。

    国家権力に一庶民が挑む、スリリングな展開。
    最後の対決の場面では「小林、負けるな!」
    そう応援してました。

    NEOのメンバーも、それぞれ味があって良かったので、
    続編があったらいいなと思います。

    戦争を知らない世代が国会議員となり、世の中を動かす。
    権力が暴走することの恐ろしさ、
    「国家を守る」とはどういうことなのか、
    考えさせられました。

    まさに政治家の資質が問われている今、妙にリアルで…。
    そして小説の中の事とは言わず、
    マスコミの姿勢も、ぜひこうあって欲しいです。

    ”この物語はフィクションです。”
    そう…本当にフィクションであって欲しいと願いながら本を閉じました。

  • ノンフィクションライターの小林は、生活に苦しみ一年前に脳梗塞で倒れ、
    リハビリ中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。
    国の行く末を憂う佐竹が語りだしたのは、戦争の出来る国家へと大きく舵を切る
    現総理大臣の前代未聞のスキャンダルだった。
    しかし、佐竹の告白が終わったその時、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れ、
    乱闘になり脳梗塞を再発した佐竹は死亡してしまう。
    そして、公安にたちはだかった書生は射殺される。
    佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に命からがら逃げだした
    小林は、旧知の警察官・黒澤に助けを求めるー。

    新橋署に新設された新セクション「新橋署刑事課特別治安室」通称NEO
    そこに集められた黒澤・久世・堤…彼らを取りまとめるのはキャリアである黒澤の元妻紀子。
    彼らの任務は「日本政治の監視及びその是正」ー。

    物語の舞台は、特定秘密保護法の成立や憲法九条の拡大解釈による集団的自衛権の
    行使容認などを実現した前総理の後継者である現総理が、更なる独裁者として君臨している日本。
    新聞・テレビ・週刊誌…マスコミ全てが頭を抑えられ何も発信出来ない日本。
    今の政治を否が応でも連想させられ、絶大な権力者が思うがままに国を牛耳る世の中が、
    いつか来るんじゃないかって凄く怖かった…(´;ω;`)ウゥゥ 
    インタビュアーの小林がいざとなると弱腰になってしまう弱気な性格で、
    どうなるのってハラハラドキドキしましたが、お話はちょっと都合よく人物が繋がって
    最後はやってくれました~スカッとしました♪
    NEOのメンバーも魅力的なキャラだった~(*´艸`*)♡
    テンポが良くってサクサク読めましたが、ことわざや四字熟語の多用が気になりました。

  • 久しぶりに永瀬隼介の作品で、面白いと思った。タイトルだけで読み出したので、もっと政治色の強い作品かと思いきや、いきなりの修羅場。そして、次の章では警察の新組織の発足が描かれ、どう繋がっていくのだろう?と先が気になる展開。でも・・・個人的には、もう少しNEOの活躍が見たかった。NEOのメンバーは魅力的なので、シリーズ化して欲しい。

  • この作者を読むのは2作目、ストーリーの主線とキャラ、テンポはいい。
    NEOの人選やしがらみもいかにもドラマっぽい。しかし、いかんせん敵が強大すぎて、最後まで勝ちきれない感がある。主人公側というか警察庁側のボスが出てこないからそう思えるのだろう。
    最大の強敵があっさり消されたのには驚いたけど今までにない感じ。
    元夫婦のキャリア女とノンキャリア叩き上げ刑事、続きが知りたい終わり方

  • +++
    ノンフィクションライターの小林は、1年前に脳梗塞で倒れて病気療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。生活に苦しむ小林は現状からの一発逆転を狙い、佐竹に過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣の大スキャンダルだった。しかし、佐竹の告白が終わった刹那、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡、公安に立ちはだかった書生は射殺される。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。
    +++

    政界の裏側、腰砕けのマスコミ、フリーライターの矜持、警察の威信、公安の執拗さ。さまざまな要素が交錯し、現政権が覆り、日本の進路が修正されるかもしれないという期待を抱かせる展開である。猛進あり、駆け引きあり、裏取引ありと、命を張っての攻防が繰り広げられるが、主役のフリーライター小林のキャラに情けなさがあることで――それがリアルでもあるのだが――緊迫感にかける部分もあるような気がする。それでもこの結末である、終章のタイトル「光射す闇へ」というのが秀逸である。情報を鵜呑みにせずにアンテナを張り巡らせていないと恐ろしいことになると改めて感じさせられる一冊でもある。

  • 161019図

  • 面白かった~!!
    ただ総理の秘密はもっと大事かと思ったら。。。。そんな小物感を出したかったのかな。

    現実にはこんなにうまく行かないし、できないだろうけど。実際にできたら面白いのにな。

  • う~ん。あまり合わなかった。

  • これはフィクションだが、未来を先取りしたノンフィクションにならないことを願う。一級のエンタメだが、ドラマ化は無理だろう。大人の事情で・・・
    余談だが、主人公の名前は「小林春樹」で、角川書店の元社長の名前が「角川春樹」。これは偶然だろうか。
    たまたまだろうな。

  • ぱっとしないノンフィクションライターが、与党の元幹事長のゴーストライターとなり、右傾前総理の後釜に座った、現本格右翼総理の秘密を知らされ、それを世に出そうと試みる。しかし殆どのマスコミは与党の広報誌と化している。
    そんな話だが、総理の秘密とやらが、どうでも良いネタで、全般的にリアリティに欠ける。後半は流し読み。

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