破門 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.77
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本棚登録 : 1047
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041178

作品紹介・あらすじ

映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪したプロデューサーを追い、桑原は本家筋の構成員を病院送りにしてしまう。組同士の込みあいをふたりは切り抜けられるのか

感想・レビュー・書評

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  • たぶん、ストーリーのスピード感ある展開が読みどころだと思うのですが、ほぼ大阪弁の会話で構成されていて、上手く入りきれなかったです。

    • hibuさん
      おびさん、こんばんは!
      大阪弁はあきませんでしたか?
      私は学生時代大阪に住んでいたので、第二の故郷感があり、楽しめました!
      人によって好みが...
      おびさん、こんばんは!
      大阪弁はあきませんでしたか?
      私は学生時代大阪に住んでいたので、第二の故郷感があり、楽しめました!
      人によって好みが分かれることがまたおもしろいですね。
      2023/07/02
    • おびのりさん
      hibuさん、こんばんは!
      昨日は、コメントのフォローありがとうございます。^_^
      大阪弁は、たぶん大丈夫と思います。谷崎の卍の大阪弁語りは...
      hibuさん、こんばんは!
      昨日は、コメントのフォローありがとうございます。^_^
      大阪弁は、たぶん大丈夫と思います。谷崎の卍の大阪弁語りは、良かったですもの。
      会話で進んでいく感じが、どーもダメですかねー。
      あとは、裏社会に疎すぎたですかねー。
      コミック系だと裏社会物好きなんですけど。
      次、行きまーす♪
      2023/07/02
  • 男2人の会話がたのしい!

    ヤクザの桑原
    そんな桑原を恐れないカタギの二宮

    ストーリーよりも、この2人の会話がまるで漫才のように繰り広げられる楽しさがハンパじゃなかった!

    内容はヤクザものだし、ゴリゴリの大阪弁なので好き嫌いは分かれてしまうかもしれないけど自分はすごい好きです!

    他のシリーズが読みたくなった

  • 関西弁の会話がテンポ良く展開され、次第にストーリーに引き込まれて行きます。すごく面白いです。オススメ!

  • なんだろう…ざっと読み切れはしたけれど、
    インコをあれだけ喋らせる意味
    いとこへの行動の気持ち悪さ
    黒川作品の中のこの作品が直木賞なのか

  • ヤクザ系の話は苦手です。
    うっ…ときます。これも、うっ…とくる部分も。
    刺されて、肺に穴が開いて手術したのに、動き過ぎて傷口あいて再手術とか…。

    直木賞や芥川賞の受賞作を最近まとめて読んでいるので、慣れたのか…評価される作品はやはり読みやすいのか…。
    一気に読んでしまいました。
    解説にもありましたが、スピード感があるのかな。


    親がヤクザで、本人はカタギの二宮。生業とする建設コンサルタントは、建設会社とヤクザとの折衝をするので、交友はあるし、顔もきく。でも、ヘタレで、甘え上手。
    ヤクザの桑原は、ずる賢い。暴力的であるが、ギリギリの線で、生き延びるすべを知っている賢さがあるのかな。
    この2人のやり取りが、面白い。

    映画プロデューサーの小清水が、逃げて、それによって、桑原やその親分の嶋田に損失が発生。小清水を探す中で、他の組が出てきて…組同士の闘争になっていく。
    小清水が、なかなかの詐欺師で、桑原との化かし合い。うわ~まだ騙す…そこも…そんな巧妙に…すごっ!それに巻きもまれながらも、自分の立ち位置を思考していく二宮。基本の舞台は大阪ですが、マカオに行ったり…今治に行ったり…。
    マカオのカジノの描写が良くわかなないけど、賭けの仕組みが詳細に書かれていて、ちょっと勉強したくなる。


    「破門」は、黒川博行氏の「疫病神シリーズ」なのですね。
    ・「国境」…二宮と桑原が北朝鮮に渡った話らしい。
    ・「悪果」
    ・「蒼煌」
    「悪果」と「蒼煌」は、登場人物はかぶらないのですね。「国境」は、「破門」の中にも出てきた、二宮と桑原が北朝鮮に渡った話だそうなので、ちょっと読みたいかも…。

    これも映画化されてるのですね。確かに見たいかも。
    https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/04885/

    小説読了185冊目。ブクログ内で。

  • あらすじ

    建設コンサルタントの二宮は、二蝶会のヤクザ・桑原から映画製作を手伝って欲しいと頼まれる。小清水という映画プロデューサーが二蝶会に持ち込んだ、映画「フリーズムーン」の企画書。二蝶会の若頭・嶋田が映画に出資したので、何としても売れる映画にしなければならないという。しかし小清水は、嶋田や他の出資者から集めたカネを持って愛人の玲美と失踪する。小清水の行方を追う二宮と桑原だったが、その途中、桑原が尼崎の亥誠組と揉め事を起こしてしまう。亥誠組は二蝶会が属する神戸川坂会の本家筋で、二蝶会よりも格上。亥誠組副本部長の滝沢は、桑原のことを不問にする代わりに「フリーズムーン」製作委員会の手形の決済を求める。実は「フリーズムーン」の詐欺は、滝沢組が裏で糸を引いていた。小清水がマカオにいるという情報を入手した二宮は、騒動を収束させるため、小清水を捜して桑原とマカオを奔走する。
    感想
    任侠物語、意外に面白かった。

  • 黒川博行さんの疫病神シリーズの5作目。めちゃくちゃな面白さ。

    映画製作への出資金を持ち逃げされた暴力ヤクザの桑原と建設コンサルタントのダメ男二宮。失踪した詐欺師を追っているうち、桑原は邪魔するゴロツキを病院送りにします。ところが、なんと相手は本家筋の構成員。本書は、組同士の込み合いの中で危険な状況に追い込まれた桑原の生き残りを賭けた大勝負とそれに巻き込まれる二宮の活躍と災難を描きます。

    予想のつかないストーリー、テンポの良さ、大阪弁の美しさ(?)で読ませるのはいつもの通りですが、今回はヤクザ組織の込み合いで二宮を必死に救おうとする若頭・嶋田の侠気が光ります。また、本書では桑原と二宮の食事のシーンが頻繁に出てきます。「天空の城ラピュタ」でパズーとシータが目玉焼きパンを食べるシーンを思い出しました。やはり、桑原と二宮は「仲間」です。

    前巻と同様、本書も睡眠時間を削っての一気読み。登場人物が多く、詐欺師、本家筋が複雑に絡み合うので、一気読みをお勧めします。直木賞を取った本書だけを読んでも楽しめると思いますが、二宮と桑原の腐れ縁を理解するためにも第1作の「疫病神」から読んで頂ければと。超一級のエンターテイメント。読んでない人は幸せです。

  • 黒川と二宮のいつものコンピの大阪弁掛け合いが面白い 話のテンポもよく十分楽しめた

  • イケイケヤクザの桑原が破門
    小清水から騙しとられた金を取り返すために東へ西へ遂にはマカオまでその執念は流石。
    二宮は嫌と言いつつも桑原から金を頂戴している図々しさがすき。
    テンポのいい掛け合いとストーリーの軽快さが読み手の心を掴んで離さない。
    そんな一冊 シリーズ全巻読破必至です。

  • 第151回直木賞受賞作。大好きな役者さんで映画化されたので、ミーハー的な気分で読もうと思ったけど、シリーズものと言うことで、ちゃんと1作目から読んで、これ作品が「疫病神」シリーズ第5弾。暴排条例により、仕事がない二宮。そして、金回りの悪くなった桑原。二人は映画製作の出資の話に乗るが、またもや逃げられ、今回はマカオまで追いかけることに…展開自体はいつもと一緒だけど、ラストはなかなか衝撃的!次作で、どんな展開になるのか、気になる。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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