Another エピソードS (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041277

作品紹介・あらすじ

1998年の夏休み。両親とともに海辺の別荘へやってきた見崎鳴が遭遇したのは死の前後の記憶を失い、消えた自らの死体を探す青年の幽霊だった。謎めいた屋敷を舞台に、幽霊と鳴の秘密の冒険が始まる――

感想・レビュー・書評

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  • 「Another」の番外編というのかな。
    「災厄」が始まった年の夏休み、見崎鳴は夜見山を離れ父の別荘近くの〈湖畔の屋敷〉へ行き、そこで青年の幽霊と出会う。
    その幽霊曰く、
    ── 僕はあの夜確かに死んだ。死んで幽霊になった。しかし僕が死んだことは世間に知られていない。これはいったい何を意味するのか。考えられる答えは「隠蔽」である。──
    ということで幽霊と鳴が死体を探す。

    虚ろなる蒼き瞳を持つ鳴ちゃんと冒険しているようなミステリー。鳴ちゃんが頼もしい。
    幽霊の語りで読みやすく面白かった。まさかの展開に驚きも。
    死後の“記憶喪失”にある幽霊…僕はなぜ「出る」のか、あの夜何があったのかと時折甦る微かな記憶を頼りに、自分の死体を探し求める姿が切ない。

    そしてまた何か起こりそうな終わり方。「Another2001」に続いて行くのだろう。
    このような匂わせは好きだ。

    表紙の眼帯の鳴ちゃんが素敵です。

    • マメムさん
      初コメです。

      いいね、ありがとうございます♪
      鳴ちゃんの小さな夏休みは、ホラー感も優しめですね。
      初コメです。

      いいね、ありがとうございます♪
      鳴ちゃんの小さな夏休みは、ホラー感も優しめですね。
      2023/08/11
    • なおなおさん
      マメムさん、はじめまして。
      フォローといいねをいつもありがとうございます。
      程よいホラーとミステリーがいいですね!表紙からしてもっと怖い話だ...
      マメムさん、はじめまして。
      フォローといいねをいつもありがとうございます。
      程よいホラーとミステリーがいいですね!表紙からしてもっと怖い話だと思っておりました。
      Another2001も近いうちに読もうと思っております。
      2023/08/11
    • マメムさん
      なおなおさん、お返事ありがとうございます♪
      「初コメです。」は挨拶のテンプレですので、お気になさらず♪
      私も2001読みたいのですが積読消化...
      なおなおさん、お返事ありがとうございます♪
      「初コメです。」は挨拶のテンプレですので、お気になさらず♪
      私も2001読みたいのですが積読消化期間なので、読むのは秋になりそうです(^_^;)
      感想楽しみに待ってます♪
      2023/08/11
  • どうやらanother2001読むためには
    これを読まねばならないらしい
    another本作の空き時間を補完する物語

    内容は…ファンディスクですね
    anotherの怪奇な設定を思い出させてくれました
    2001読む準備完了!


  • Anotherを読み終わったのでそのまま駆け抜ける様に読んだが…これはやっぱり本編が良過ぎたなあ。もちろん今作もどんでん返しに驚かされたりはしたのだけれどイマイチ引き込まれることがないまま読了してしまった。
    でも2001が読みたくて改めてAnotherシリーズを再読してるので、次回Another2001こそが1番楽しみである。

  • 『Another』の続編。きっちり読ませていただきましたよ。

    はい。面白い。

    はい、見崎鳴ちゃん。可愛いし、すごい。

    もう、これって『隻眼美少女探偵・見崎鳴』というシリーズでいいじゃね?
    って感じですね。
    本書はホラーというよりもミステリーですね。

    まあ、本書は前作とはストーリーは直結していない(本作は前作の事件の途中のお話)ので、外伝的に扱いになるのかな。

    でも、『2001』では本書の主要登場人物が主人公になるみたいだから読んでおかなきゃね。

    というわけでレビューは少ないけど、『2001』が楽しみすぎて、ヤバイ(笑)。

  • Anotherの外伝。
    現象が始まった年の夏休み、見崎鳴が夜見山を離れ、海のある別荘に滞在した時の話。そこで会った賢木晃也は実は… そして姉の息子である想は、来年赤沢家から夜見山中学に通うことに。ここからAnother2001に続くんだ!

  • 本編とは少し趣向が異なるが2001へ続くため読了。
    人物の相関図がわかるので読んどいて良かったかな。ストーリー的には少し物足りなさを感じたが2001への続きという意味合いでこれはこれで。

  • 死の色が見える少女見崎鳴が夏休みに出合った幽霊の話
    綾辻さんのホラーはミステリー寄り
    幽霊の正体は勿論、「Another」のルールを踏襲した様々な伏線が一気に解消される
    この作品は「Another」を読んでから読むのがオススメです。

  • 本編anotherの内容をもっと覚えていたら、もっと楽しめたかな?と思いました。
    ちょっともったいなかった。
    でもいつも通り、あーそうだったのかー!やられたー!という感想です。
    いつも気持ちよくどんでん返してくださってありがとうございます。

  • Anotherはやっぱり物語の雰囲気が好き。
    不穏で謎めいていし、登場人物が魅力的。
    次の2001が、楽しみ。

  • 『Another』の続編。夜見山中学3年3組の災厄のある年、いないものを引き受けた不思議な力を持つ見崎鳴が、過去のある年のクラスに属していた関係者から当時のことを尋ねるため「湖畔の屋敷」を訪れる…。そこで青年の幽霊と遭遇…謎が謎を呼び真相が明らかになる…。まさかの展開に、読むのをやめられませんでした。『Another2001』の序章ともいうべき内容で、綾辻さんの世界がまた好きになりました!

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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