- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041041826
作品紹介・あらすじ
神代さんはすごいね。紙の上に雨を降らすことができる――。合同展を控えた人気書道家の善は、粗野で仕事のできない男・湊を渋々雇うことになる。だが、悩みなど皆無に見える湊が、冷たい雨に打たれ、淋しげな言葉を漏らす姿を見て心惹かれてしまった。時折傷ついたような表情をする湊に、善は盗むように触れ、やがて手に入れたいと願うまでになる。湊の罪に濡れた秘密を知るまでは…。傲慢な書道家×影を抱くアルバイトの、淫雨に濡れた恋物語。
感想・レビュー・書評
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表紙買い。初読み作家さんです。
見た目がチャラくて私生活もちょっとだらしない書道家の善。例によって笠井センセの描く攻はカッコいいです…!
そんな彼が伊織との合同書道展を目前に、雑用のアルバイトとして雇ったのが、根は良い子なんだけどどこか変わってる湊という20歳の男の子です。
書道家のサポートするにはちょっと使えないw
でも真面目に雑用をこなして、第一印象とは正反対に一生懸命な子なので、情が芽生えてしまった善の気持ちもわからなくもないです。
読み進めると、この美形なんだけどちょっとアホっ子?と危ぶまれていた湊の挙動不審には、暗い理由があったことがわかってきて胸がしめつけられました。
いいストーリーだったと思うけど、少し説明不足というか惜しい!みたいな部分があって、湊の生活の困窮ぶりとか、伊織の心情とか、もっと深く掘り下げて描いてほしかったなと思いました。
特に伊織に関しては、かなりお子ちゃまな手口でw呆れてしまいました。きっと根は単純で、不器用なのもお坊ちゃま育ちゆえと思われます…
エロ的には思ったより少なめでしたが、ツボにしっかりはまる描き方でよかったです。エロさもありながら、ラブ度も大きいのが私的好みに合っていました。
もっと濃厚な濡れ場があったらよかったのにw
でも善がステキだったし、湊もかわいくて、この先二人には幸せになってほしいと切望です。詳細をみるコメント0件をすべて表示