- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041041871
作品紹介・あらすじ
明来告知――それは、四人の妃嬪が新皇帝の寵愛を争う儀式。料理好きな皇女・理美と食学博士の朱西は、儀式前の妃嬪達の心を落ち着かせるよう、後宮で料理番の任務を命じられる。個性の強い四夫人を相手に奔走する理美。一方、皇帝・ショウ飛は五龍に会う名目で頻繁に理美の元を訪れていた。朱西は女性に興味がなかったショウ飛の変化を喜びつつも、内心は複雑。そんな折、儀式で使う大切な宝珠が何者かによって盗まれてしまい!?
感想・レビュー・書評
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4人の姫妃が王の横に並ぶ式典が近づいてきた。誰が皇帝のすぐ横に並ぶかで争いが起きそうなのだ。和の国から来た料理が得意な理美と食学博士の朱西は、毎晩4人に料理を出すことになる。4人のことをよく知って、それに合った料理を出そうと奮闘する理美。しかし、式典に必要な蓮花散華宝玉が盗まれてしまい、理美に疑いがかかる。この後の解決のところが感動的だ。理美のおかげで、だれもが事情を抱えていることを知った4紀妃たちが、互いに手を取り合うのだ。若き皇帝の式典での序列の問題の解決法もいい。普通は醜い争いが常態の紀妃たちを、皇帝を支える臣下としてしまうのだ。これも、理美の働きがすべての根源だ。こういうのはいい。
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料理より、恋の行方が気になる…
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今回もきれいに収まった。
前巻では料理帖と言いつつやや料理のインパクトが弱かったが、今回は理美の持ち味が生かされてとても良かった。
新たに出てきた四夫人の面々も、個性や背景は様々だけど皆憎めない人たちでストレスなく読めた。
ミステリ要素もあるがメインは人間の成長で、今回一番成長したのは皇帝かな。
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理美に巻き込まれて皆が成長していく、それが目に見えて分かって嬉しい。
後宮内の人間関係で始終してしまってるけど、とりあえず後宮内は平和になりそう。
恋の三角関係はあまりにバランスが偏っているので、もっと詳飛に頑張って欲しい。 -
意外な方向に話が転がりそうで、続きが楽しみです。
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軽く読めてすっきりなラスト。はじめましての作家さんだったけど、たくさん書いてるようなので別シリーズも読みたい。
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1巻では、それほど皇帝は理美を気に入っている風でもなかったと思うのだけれど、日々理美が珠ちゃんを見せに参上している間に惹かれるようになった?まあ結局最終的には理美は朱西と落ち着くのだろうけど、きっとそこに至るまで皇后になるならないで一悶着はありそう。その際、今のところ仲良しさんなのに四夫人はどうするんだろ?