魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2 (角川文庫)
- KADOKAWA (2016年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041041895
作品紹介・あらすじ
管理局に呼び出され、魔女と名乗る謎の女性に会うことになったケイと美空。その女性は、能力者の街・咲良田の未来を長年監視していた。一方で謎の少女がケイたちの周辺に現れる。彼女の目は赤く輝いていた……。
感想・レビュー・書評
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河野裕の魔女と思い出と赤い目をした女の子を読みました。
咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの2冊目でした。
時間を戻すことができるリセットの能力を持つ春﨑美空とリセットを越えても記憶を保持できる浅井ケイとの二人はいつも一緒に行動しています。
浅井ケイの中学時代の後輩、岡絵里は浅井ケイに勝ちたいと言うことだけで、咲良田の超能力管理局の中枢に近い「魔女」に会いに行こうとします。
浅井ケイは「魔女」と岡絵里を管理局から守ることが出来るのでしょうか。
コンピューターゲームでは、物語の序盤で敵として登場するメンバーが次々に仲間になっていき、強くなったパーティーで終盤に待ち受ける悪の帝王を倒すという定番のストーリーがありますが、この物語もそのような展開になるのでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
河野氏が語る優しさや強さは一般的な定義とは少しずれているものの、作品の世界観に浸るうちに徐々に自分の中にも染み込んでくる感覚が好きだなあ。
能力の使い方が想定外であることが多いけど、こんな展開を想定して能力を設計していたとしたら凄い想像力ですね。 -
すべての人の、すべての死は、きっとどこかに悲しみを含む。(91ページ)
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なにも、求めていない。
ただそこに、彼の意思があればいい。他に必要なものなんてひとつもありはしない。(100ページ)
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私は、私の愛を確信したい。
できるならそれを、確信してから死にたい。(162ページ) -
魔女の最期の願い事は。
確実に使用できる状態を作れたら、どんな能力よりも優れたものになるのでは。
決められた未来を歩いていたからこそ、何十年
も先の出来事を計画する事が出来たのだろ。 -
河野先生の哲学が好みかもしれない。
しっかり読むほど味が出る。 -
たまたま1を読んだら2も読みたくなった。
猫と喋る子が好きなのだが、今回は出番なし。 -
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