USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041925

作品紹介・あらすじ

お金がないならアイデアを振り絞れ! 後ろ向きコースター、ゾンビの大量放出、絶対生還できないアトラクション・・・斬新な戦略でV字回復活したUSJの軌跡をキーマンが綴る

感想・レビュー・書評

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  • ジリ貧だったUSJを起死回生させたマーケター森岡氏。なにしろマーケターという言葉すら知らなかった私は、利益云々とは対極にありそうな仕事をしているものですから、ビジネスの話に疎いのです。しかしこういった話が常にそうであるように、何もビジネスだけに限った話ではありません。変化を起こさないのは無難。でもときには変化を起こす必要性がある。こだわりを持つのは悪いことではないけれど、こだわるポイントをまちがえていないか。人にあれこれ言う前にまずは自分自身でやってみろ。『夢をかなえるゾウ』と併せて参考にしようかしらん。

  • コースターが後ろ向きに疾走するという世界でも類を見ない斬新なライドがどのように生まれたか?(当初から「後ろ向き」を想定した設計されたのではなく、「前向き」として作られたコースターを後からの追加施策として実現させた)
    また、2010年で750万人と一度底を打った年間入場者数を何故翌年から見事にV字回復させることができたのか?しかも震災があったにもかかわらず。
    P&Gからユー・エス・ジェイに転職し、鮮やかな成功の立役者自身が語るので抜群におもしろい。2012年にユニバーサル・ワンダーランド、2014年にハリーポッターと特定の案件に予算を全振りし、会社のキャッシュフローを維持させるためにその間をないない尽くしの制約の中アイデアだけで乗り切る・・。そんな乾いた雑巾をさらに絞る苦行が続いた末に降って来たアイデア。
    以前大阪に住んでいた時は年パスを持っていてよく行った。当時の懐かしい記憶が蘇った。モンスター・ハンターとのコラボを実現するためにカプコンを訪問するエピソードには笑った。管理職で非常に多忙な身でありながら、2ndGを400時間超プレイする等バイタリティというか時間の作り方の上手さに脱帽する。

  • マーケティングの端くれとして、向上したい、何かヒントを!とすがる思いで読んだ。著者も言っている通り、マーケティングの論理を説いた本ではなく、とてもベーシックな考え方を教えてくれる。そして、熱。根気。難しい論理や数値でない。
    以下学び。
    ・強いアイデアを生み出すには?何を必死に考えれば良いかわかっていること。①良いアイデアとはどんな条件を満たすものか?②それら条件を組み合わせて良いアイデアを探すにあたって着眼点をどこに定めて頭脳をフル回転させるべきなのか?...これはどこにタカラ宝が埋まっているか、に予想をつける着眼点。
    ・考えるべきアイデアの必要条件を導き出す方法は①目的②戦略(必要条件)③戦術(アイデア)の順で考える
    ・数学的フレームワークでは、”足して100になる”仮説を立てて検証する。(畑のどこかに宝が埋まっているのに、やみくもに掘っていくでなく、A, B半分に分けて、まずAから掘っていく。AになければBになる という考え方
    ・世界のどこかに似た問題に直面した人がいるのではないか?re-aply
    ・アイデアは考え抜く。淡白な人にはアイデアの神様は降りてこない。

  • 体験談ベース。前作は理論の話でこちらは実例の話と捉えても良い。作者の文が非常に読みやすい。確率思考の戦略論も読みたいのですが、、、

  • 森岡毅さんの本、2冊目。こちらは基本的にエッセイ風に書かれてます。最終的にはハリー・ポッターの宣伝のようですが(笑)やはり、タイトルにもあるハリウッドドリーム「バックドロップ」のエピソードが1番ワクワク出来ます。

  • マーケティングについて多く取り上げているビジネス書なんだけど、大好きなUSJを通じて楽しく分かりやすく読むことができたので良かった。テーマパークの経営は日本中に大きな影響力を持っているということを初めて知ったので新鮮だった。
    この本を読んで考えたことは、幅広いエンタメ(ゲーム、マンガ、アニメなど…)の情報に敏感になって暮らしていこうと思ったことと、常に先手先手を打って人生の選択をしていこうと思ったこと。久々に啓蒙されました(笑)

  • USJの再建の立役者森岡毅さんの手法が集められた本。
    敷地という限られた場所の中でどのようにお客さんを呼び込むのか、というアイディアは
    色々な場面で考え方として、参考になります。

    以下抜粋。
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    ・リノベーション成功の鍵は、変化の度合いはリノベーションなんだけど、以下に新築と思ってもらえるか?というその1点に尽きる。今までのスパイダーマンが4K3Dになりました、と物理的な変化を静かにやっただけでは必ず失敗する。

    ・多くに人は会社で長く働きすぎです。さっさと早く仕事を切り上げ、自分へのインプットを増やす機会をどれだけ作れるかが、実は重要なキャリアのさを生むことを自覚したほうがいいのです。

    ・あとで考えると「後ろ向きに走らせるジェットコースター」もそうだったのですが、それまで死ぬような思いで
    考えて続けていた努力に照らすと、あまりにも不釣り合いに思えるくらい、実にあっけなくて単純。
    でも私含めその瞬間までずっと誰も気づかないものなのです。
    ある問題について、地球上でもとも必死に考えている人のところに、アイディアの神様は降りてくるものだと私は思っている。

    ・つまるところ、外部条件が大きく変わらないときにより良い結果を出すためには
    「違うことをやる」

    「同じことを違うようにやる」の2つしか方法はありません。

  • 最近USJに行ったこともあって、どうしても読みたくなった一冊。
    10年以上前に自分が訪れたUSJは映画の世界が繰り広げられる特別な空間だった。2018年になって再び来園してみると、子どもの頃とは違う感じ方、大人でもワクワクでき、童心にかえることができる、なんとも言えない興奮があった。
    USJの入り口からも見える後ろ向きのジェットコースター、近くでみると恐ろしくてたまらないフライングダイナソー、そして圧倒的クオリティのハリーポッター。
    さらには、子どもも楽しめるミニオンズやスヌーピーやエルモの世界。
    クルーの人の人間味。これは関西にあるテーマパークなのも関係あり?

    USJは確実に進化していた。

    そんなUSJが実は自分の知らぬ間に低迷していた時期があった。来客を減らし続けていたUSJをV時回復させ、いまの魅力ある姿を取り戻すために戦ったひとりの人がいた。
    それがこの本の著者であり、マーケターの森岡さんだ。
    本の中身では、飽くなき探究心と情熱と先を見据えた徹底的な策略が書かれている。

    山あり谷ありなストーリーが描かれていて、本当に面白い。
    いろんな試行錯誤の末にいまのUSJがあると思うと、なんだか感慨深いものがある。

    絶対王者TDRが日本には存在するが、USJも負けたもんじゃない。東と西、日本には世界に誇れるテーマパークがある。
    ワクワクという感動を提供するUSJ。
    自分も一つの素敵な思い出をもらったひとりだけに、この本にのめり込むことができた。

  • "価値を生み出すアイディアの切り口ら、経験上ほとんどの場合は「消費者理解」の中に埋まっています。"

    "私はアイディアを考えるときは、まず目的を徹底的に吟味して定め、その次にアイディアが満たすべき「必要条件」を1番時間をかけて考えます。"

    "その必要条件を組み合わせ、より条件を絞り込んで、自分が必死に思いつくべきアイディアの輪郭をできるだけ明確に絞り込んでいきます。具体的なアイディアを考え始めるのは、いつも最後の最後なのです。"

    "私はパークで働く全従業員に向けて社内SNSを使って日記を配信しています。…会社が何を考えてどこに進もうとしているのかを組織の隅々まで伝えて、従業員の意識を変えていく目的で10周年記念直後から始めました。"

    "ある問題について、地球上で最も必死に考えている人のところに、アイディアの神さまは降りてくる"

    "一度腹をくくってからのグレンのリーダーシップは強烈でした。目標から全くブレず、誰よりも意欲的で粘り強く、誰よりも執着して物事を考え、さまざまな困難な条件交渉の先頭に立って会社のために戦う彼の姿を、私は間近に見ることができました。"

  • 新しい企画・事業を創りたい人に読んでほしい本。また、新規事業のマネジメントを行うマネージャーにもお勧めできる一冊です。

    成功には理由がある。その理由を言語化してくれている。

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著者プロフィール

戦略家・マーケター。高等数学を用いた独自の戦略理論、革新的なアイデアを生み出す ノウハウ、マーケティング理論等、一連の暗黙知であったマーケティングノウハウを形式知化し「森岡メソッド」を開発。経営危機にあったUSJに導入し、わずか数年で劇的に経営再建した。現在は、マーケティング精鋭集団「株式会社 刀」を率い、マーケティングによる日本の活性化に邁進中。

「2018年 『マーケティングとは「組織革命」である。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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