ミヤマ物語 二つの世界 二人の少年 (第1部) (角川文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041963

作品紹介・あらすじ

階層が厳しく分けられたウンヌに暮らす少年ハギは、母親のトモと二人暮らし。彼らは最下層である「クサジ」だった。その村を統治するのは、「ミドさま」と呼ばれる存在で、その姿を見ることは決して許されなかった。ウンヌで恐れられる存在がもう一つあった。それは「マノモノ」と呼ばれるもの。その名を声に出すと口が腐り落ちると言われた。ある日、トモに死罪が言い渡される。トモはミドさまのための水を絶壁の泉から汲みあげる水汲み女だったが、そこで粗相があったというのだ。――別次元の世界、現代に生きる小学校6年の透流(とおる)はマスコミで活躍する母親のことで学校でいじめにあい、家の中でもまた孤立していた。絶望的な気持ちのまま家を出て大きなクスノキに登ってみた透流は、そこで不思議な声を聞く。「ウンヌへいけ!」生まれも育ちも、世界も違う二人の少年が出会う、運命の第一部!

感想・レビュー・書評

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  • いじめにあってる透流と夜のミヤマの世界ウンヌの最下層の少年ハギの物語。二人の世界が交差し出会うところで終わる。

  • 二つの世界の大体の状態を紹介しますくらいの内容でしかないので、評価をつけにくい。
    これからどう物語が進むのかは分からないのですが、一冊の本としてはもうちょっと内容にボリュームがあると嬉しかったです。

  • 異なる世界に生きる2人の少年が出会い、”運命”とたたかう。そうやって成長して、最後には自分なりの”答え”を見つける・・・。
    バッテリーやNO.6など、本当にあさのさんはこういう物語の展開が面白い。
    繊細で深いこどもの心の奥底を描くのが本当に上手い。
    御年60歳をこえているようだが、それを感じさせない物語の柔軟性。さすがです。
    2人がどう”運命”とたたかうか、そして、どのような”答え”を出すのか・・・。今後の2人に期待。

  • あんまりファンタジー好きじゃないんだけど、
    これは面白い!!

  • ちょっと、転生ものとかぶってる感じがしないでもないですが、好きだからいいです。最後に二人の少年の現実が交差して、次の世界がどちらかになるのか、はたまた、違う世界になるのか、早く続きが読みたいです。

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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