にぎやかな未来 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041994

作品紹介・あらすじ

「超能力」「星は生きている」「最終兵器の漂流」「怪物たちの夜」「007入社す」「コドモのカミサマ」「無人警察」「にぎやかな未来」など、41篇の名ショートショートを収録。

感想・レビュー・書評

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  • Kindle Unlimited で読了。
    そのナンセンスさに、読みながら、クスっとしてしまう。
    だいぶ以前に、七瀬シリーズを夢中になって読んだことを思いだした。

  • ボッコちゃんを思い出す感じ。

    昔の作品だけれども今でも通じる要素があるなと思いました。

  • 50年以上前に書かれた短編集なのに、不思議と古臭さや時代性のちがいを感じなかった。
    著者の着眼点が時代を超えた普遍性をついているからだと思う。
    ディストピア、ブラックユーモア系の内容である。他の作品に比べておとなしい印象(無軌道さや、破茶滅茶さ)。

  • ブラックユーモアに溢れたショートショート。
    ディストピアを描いたものが多かった印象。
    「亭主調理法」「マリコちゃん」「お助け」には少しゾクッとさせられた。
    表題作の結末も面白い。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    巨匠・筒井康隆の、とびっきりブラックで笑える掌篇集。解説・星新一。

    「超能力」「星は生きている」「最終兵器の漂流」「怪物たちの夜」「007入社す」「コドモのカミサマ」「無人警察」「にぎやかな未来」など、41篇の名ショートショートを収録。

  • なんかまあ、不思議な感じだったけど、想像力がすごいと思った。

  • 表題の「にぎやかな未来」を含む、41篇にもなるショートショート集。
    ショートショートなので、語れることは少ないですが、
    書かれたのが、昭和47年ってことで10年後であればよかったのですが、
    ってのも、10年でだいぶ変わるので、未来を描いている作品が
    多い中で、2023年に読むと違和感を覚える、ちょっと古い考えの
    未来と言うのを感じるかもしれません。
    10年後の昭和57年ってのは、CDが生まれ、500円玉が発行され、
    パソコンもちょこちょこ一般に出回り始め、ゲーム機もってな時代で
    それまでの、タイプライターやレコードと言う時代とは違うので、
    そこら辺のギャップが、筒井康隆先生には想像が及ばなかったのか、
    知識として入ってきていなかったのか、ってなところがあります。

    SFってのは、どうしても未来を描くことが多く、
    そのなかで、現在を発展させることが多いと思うのですが、
    著者にとっては想像しえない未来と言うこともあり得ますからね。
    「疑似人間」と言う作品は知識があると一部違和感がありつつ、
    人工臓器の進化というのが2023年に読んでも医学の発展として、
    凄いものを感じたりします。

    表題作の「にぎやかな未来」に関しては、近年の作品だと、
    野崎まどのタイタンが近いのかもしれませんが、
    技術が発達して、金持ちや有名人になりたいという欲がなければ、
    働かなくても生活ができる世界を描いています。
    働かない人が多い世界で、税収をどう得るかってのが
    キーポイントで、そこで時代を感じる部分が出てくるのは否めませんが、
    現代だと無料で観たければ・・・ってなところは似てますね。

    解説の星新一先生曰く、狂気的な作品と語られてますが、
    自分としてはユーモア作品として読みました。
    時代の違いギャップってことなんでしょうか。

  • 筒井康隆の短編集。

    ユミこちゃんという、耳の聞こえない女の子の話は謎だった。解釈がいく通りもありそう。

    到着という作品はなんと5行しかない。星新一が誰が音を聞いたのかと言ったらしい。

  • 鳥居みゆきさんのYoutubeで小沢さんと鳥居さんが話していたからすぐに本屋に駆け込んで購入。
    「現代でもっとも高価なものは静寂です」ってしびれますね。
    筒井康隆の世界観ってすんばらしいと思える本でした。


  • シンプルに面白かった
    この世界観、天才

  • 超能力
    帰郷
    星は生きている
    怪物たちの夜
    逃げろ
    事業
    悪魔の契約
    わかれ
    最終兵器の漂流
    腸はどこへいった
    亭主調理法
    我輩の執念.幸福ですか?
    人形のいる街
    007入社す
    踊る星
    地下鉄の笑い
    ながい話
    スペードの女王
    欲望
    パチンコ必勝原理
    マリコちゃん
    ユリコちゃん
    サチコちゃん
    ユミコちゃん
    きつね
    たぬき
    コドモのカミサマ
    ウイスキーの神様
    神様と仏さま
    池猫
    飛び猫
    お助け
    擬似人間
    ベルト・ウェーの女
    火星にきた男
    差別
    到着
    遊民の街
    無人警察
    にぎやかな未来

    著者:筒井康隆(1934-、大阪市、小説家)
    解説:星新一(1926-1997、文京区、小説家)

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著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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