一私小説書きの日乗 不屈の章

著者 :
  • KADOKAWA
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042038

作品紹介・あらすじ

書き、呑み、読み、買い、眠り、時々笑って、時々怒る――。なぜ平凡な日常がこれほど面白いのか。多くの作家を魅了する、当代の無頼作家・西村賢太が描く不思議な味の日記文学! 2015年7月~2016年6月

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 飲み食いと買淫の日記といいたいところだが、日記レベルにも達しているとは言えない。いわば無意味な記録。これが延々と続く。芸もなければ見せ場もない。無味乾燥な文章なのだが、なぜか食欲が誘われ性欲がそそられる。ここは流石と言うべきところ。加えて読者には、逆に欲の抑止力ともなっているのが凄い。不思議なテイストに誘われどんどんページが進む。不屈の章になってこれまでと大きく違う点に気付く。北町貫太がすっかり鳴りを潜めているのだ。買淫は2か月もなく波乱に一つもない。ハラハラ動悸を打つこともなく安心して読めるようになりはしたが、どこか一抹の寂しさも漂う。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1967年7月、東京都江戸川区生まれ。中卒。
2007年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011年「苦役列車」で芥川賞受賞。刊行準備中の『藤澤清造全集』を個人編輯。文庫版『根津権現裏』『藤澤清造短篇集』を監修。
著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『廃疾かかえて』『随筆集 一私小説書きの弁』『人もいない春』『寒灯・腐泥の果実』『西村賢太対話集』『小説にすがりつきたい夜もある』『一私小説書きの日乗』『東京者がたり』『棺に跨がる』『無銭横町』『形影相弔・歪んだ忌日』『蠕動で渉れ、汚泥の川を』『芝公園六角堂跡』などがる。

「2018年 『夢魔去りぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

一私小説書きの日乗 不屈の章のその他の作品

西村賢太の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする