受難

著者 : 帚木蓬生
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年6月30日発売)
2.90
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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042052

作品紹介

韓国の珍島沖で大型旅客フェリー「世月号」が沈没、三百人超の犠牲者が出る大惨事となった。船への過積載、乗組員の経験不足など、事故調査が進むにつれ、その杜撰な管理体制が明らかになる。さらに船会社のオーナーも事故直後から姿を消していた。時を同じくして、日系ブラジル人の津村リカルド民男が経営する韓国・麗水の細胞工学治療院に、冷凍保存された少女の遺体が運ばれた。依頼者の男は、滝壺に落下して溺死したその遺体を蘇らせてほしいという。津村はiPS細胞と最先端の3Dプリンターを駆使し、彼女のレプリカを作ることを決心する。見事に蘇生した少女は、徐々に記憶を取り戻しながら、世月号の事故に関心を抱いていくが……。

受難の感想・レビュー・書評

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  • 再生医療で生き還る設定が乗り切れない

     完全なSF小説なら乗れるんだけどなぁ。アルジャーノンのようなそうでないような。韓国のフェリー事件が下敷きらしいのだが、イマイチに感じた。

  • 3.3

  • 帯にiPS細胞が触れられてたが、再生医療が主題ではなかった。2014年4月16日、韓国客船セウォル(世越)号沈没事件を題材にしたフィクション。生きる価値、人間の欺瞞と対峙する倫理感に敬虔な気持ちになった。2017.1.22

  • 半島との関係に心を砕く作者ならではの作品。

    かの国で発生した未曾有の海難事故に対する作者なりの鎮魂だと思うが、筆が走り過ぎて深みに欠ける。

  • 沈没事故と再生医療を無理矢理つなげて
    史実も加えてちぐはぐ感あり。

  • 韓国のセウォル号の沈没事故がモチーフとなっており、そこに乗っていた親子。遺体となって見つかったが冷凍保存された。再生医療により皮膚などを3Dプリンターで作成し、脳や臓器を移して生き返っているのが凄い(笑)
    最終的には、祖父と思っていた人は父であり、沈没船のオーナーである事がわかり、娘が自殺に追い込み、本人も自殺してしまう。

  • う~ん 長い、お金持ちのすることは、はるか悲しい、

  • この著者のファンで、手に取ってみる。韓国のセウォル号の事件がモチーフとなっている。
    事件の内容の多くが一致していて、ノンフィクションか?と思ったが、そうではなく残念。死亡後冷凍保存されていた、女学生を再生医療で蘇生される。彼女が主人公となり、セウォル号の事件の真相に迫っていく話。

    セウォル号、再生医療と話題性の高いテーマを取り上げてはいるが、それだで、所々、なぜこのシーンが必要なのかと首を傾げる所多く、それでも最後はと思って読むが、ラストも全ての話が結ばれていない感があり、物語の切り貼り感を感じる。私が好きだった著者の「韓国、日本の歴史の重みと思い」という良いところは見受けられず残念。

    【済州島 四・三事件を調べてみた】
    1945年、北と南に分断されてしまった、韓国。反対する人達が、 済州島で反乱、警官と武力衝突を起こす。完全に鎮圧された1957年までには8万人の島民が殺害されたとも推測される。ハルラ山は 済州島にある山。

  • 韓国企業が日本企業に出資。死んだ孫娘の死体を冷凍保存。3DプリンターでiPS細胞を付着させよみがえった春花。記憶が徐々に蘇る。自分が死んだのは沈没したフェリー。
    祖父だと思っていたのは父。母は父の愛人だった。
    父は偽名だった。フェリー会社を配下に収める企業体を起こした。賄賂により倒産寸前の会社を復活させた。
    事実を告げると父は飛び降り自殺。
    春花の皮膚が皺によう老化が激しい。入退院を繰り返す。
    自分がよみがえったが、船に同乗していた高校生が大勢死んだ。発見された遺体は老婆の姿。検死結果で内臓は問題なし
    研究者は遺体を修復し保存。
    済州島の四・三事件。日本軍が隠した弾薬を使い内戦が激化
    高校姓の彼女の記憶は事故がおきる直前に戻る。

  • そもそも危ない船やん?
    なんで乗ったん?
    (乗せたん?)

    蘇生なりともかく、レプリカを望む肉親ていうのが、イマイチ。姿形さえ同じやったらええのか。DNAさえ同じやったらええのか。

    それにしても、洪部長は本当に出来る子。見事。

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