機械仕掛けの選択 サクラダリセット3 (角川文庫)

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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042069

作品紹介・あらすじ

「どうして、君は死んだの?」“記憶保持”の浅井ケイ、“リセット”の春埼美空、そして“未来視”の能力を持つ相麻菫の二年前の物語。二年前に死んでしまった少女と、すべての始まりを描く、シリーズ3作目。

感想・レビュー・書評

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  • 河野裕の機械仕掛けの選択を読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの3冊目でした。
    最大3日時間を戻すことが出来る春﨑美空とリセットを越えても記憶を保持できる浅井ケイとの物語です。

    あまり感情の起伏のない性格の春﨑ですが、公園で出会ったクラカワマリとの交流の中で少しずつ自分の感情を持つようになってきます。
    この物語の世界観は現実とは異なり、コンピューターの中で構成されている仮想現実の世界のようにも思えてきます。
    このシリーズの最後はどのような結末になるのか、楽しみです。

  • きっとこの世界の基盤には、不幸と、悲しみがある。重力によって地面に引き寄せられるように。あらゆる人は、生き物は、物体は、悲しみへと向かう力をいつだって受けている。だって、そうでなければなにかが死ぬ必要なんてない。なにかが壊れてしまう必要なんて、ひとつもない。(169ページ)
    .
    綺麗に笑えなくてもいい。それは、仕方がない。人の表情というのは、本質的に歪なものなのだと思う。感情によって歪んだ顔が、表情だ。(296ページ)

  • 0番目に選んだルール。
    誰かが把握していなければ、何度能力を使ったとしても変えられないだろうに。
    一度目は何事もなく生きていたが、再び始まった世界で死を選んだのは何が原因なのだろうか。

  • 物語の本筋に触れ始めた3巻。
    中学生にしては思考回路が大人びすぎている気がするが、能力があるしまぁよいのだろう。
    とにかく、面白い。
    早く続きを読もう。

  • 1、2に比べて甘酸っぱい。大人になってしまったわたしは、智樹ええやん智樹にしときという気持ちになる。

  • 5

  • 時間と空間が交錯してストーリーが複雑になってきているけれど、非常に面白い。
    善性に関する考察とそれを検証するためのプロセスを、3冊分という長い文章を使って構築しているところも凄い。

  • 過去を描くことで、主人公たりのキャラクターがより深く描写された作品。にしても文章が本当にきれい。舞台を整え、次巻につながる巻でした。

  • 河野作品の3巻の使い方には興奮する!!!

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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