- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041042090
作品紹介・あらすじ
「私を普通の女の子にすることができる?」復活した相麻菫。ケイは彼女を能力のない、咲良田の外に連れ出すことを画策する。その確証を得るため、ケイは9年間眠り続ける少女の夢の世界へ入るのだが……。
感想・レビュー・書評
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AとBの箱の話
結構好き -
苦手であることを、悪いことのように言わないで欲しい。苦手だという感情を、安易に踏みにじられたくない。(188ページ)
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逃げるとか、誤魔化すとか、閉じこもるとか。
人が必死に幸せになろうとする行為を、悪いことのように言うべきじゃない。
弱い人間の戦い方を、頭から間違っているように、表現するべきではない。(217ページ) -
手に取る青い鳥は本物。
夢の中でしか逢えない存在となると、眠れる時間に限りがあるから大変だろう。
二人目の魔女として接触してきたが、過去を探っても些細な情報すら見つけられていないのか。 -
5
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河野裕の片手の楽園を読みました。
咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの5冊目でした。
夢の世界を実際の咲良田の町と同様に構成する超能力をもつ少女の夢の中が今回の物語の舞台でした。
他の登場人物もその少女の近くで眠ることによりその世界で活動することが出来ます。
浅井ケイと春﨑美空たちはある目的を持ってその世界に入っていきます。
前作から登場する管理局の中枢にいる浦地と索引さんは咲良田の住人たちが持っている超能力全てを消すという活動を進めています。
この活動がどのような結末になるのか楽しみです。
浅井ケイの超能力が記憶を全て保持するというものであることに対し、浦地の能力が記憶を消すというものであることが面白いと思いました。 -
ストーリーの構造は非常に複雑だけど、相変わらず面白い。
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みんな、覚悟がすごい。自己分析がすごい。若いのに。
自分とそこまで向き合うこと、しないよなぁ。気づかないふりしてた方が楽だもの。
相手にとって何よりも価値を持つ人間になれば、何にも怯えずにいられる…
そっか。そう追い込むか。その純粋さが眩しい。