三毛猫ホームズの戦争と平和 (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 96
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042182

作品紹介・あらすじ

親戚の法事の帰り道に迷ったホームズ一行は、車の大爆発に遭い、それぞれ敵対する別々の家に助け出される。しかも、ホームズは行方不明になってしまい……争いを終わらせることができるのか!? 第39弾。

感想・レビュー・書評

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  • 三毛猫ホームズシリーズはユーモアミステリと捉えられるが、ひとつひとつの作品に読者にメッセージを送っている。本作は特に家族の絆や愛憎が感じられた。表題作「〜戦争と平和」は舞台設定がぶっ飛んでいて(色んな意味で)面白かった。

  • 三毛猫ホームズ久しぶりの短編集。これぐらいだと気楽に読める。

  • 短編集。個人的にこの本のタイトルになっている戦争と平和が好き。
    現代日本のどこか田舎の村で隣り合った集落が本当に戦争(銃や地雷を使って人を殺す)をやっている設定。そこに迷い込んだ現代の常識をもつ2人。
    すべてあっと言わせるような話ではないが、設定が興味をひかれる。

  • 表題作が特に良かった。解説にあるように「抑圧する存在に対する疑いを持て」という警鐘なのだろう。赤川次郎は時々こういうメッセージ性の強い作品をさらっと書く。「永遠の恋人」も、お涙頂戴純愛小説が嫌いな私には痛烈な皮肉の洋で面白かった。

  • 指名手配中の花嫁の父が現れるかもしれない、と結婚式場で張り込む片山たち。
    しかし。実際に現れた父親を追っていた石津がいきなり女性に抱きつかれてしまい、取り逃がしてしまう。
    その女性は石津を「一郎さん」と呼び、お腹の中に二人の子どもの命を宿していると言い始める。(「三毛猫ホームズの瓜二つ」より)
    他に表題作を含む5編を収録した短編集。

    2016年9月15日読了。
    三毛猫ホームズシリーズも39作目、とのこと。
    懐かしい軽めのタッチが相変わらずで読みやすかったです。
    でも。軽いだけではなく、随所随所に作者が込めたメッセージが感じられました。
    このシリーズは変わらず、このままでいてほしいですね。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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