ファミレス (下) (角川文庫)

著者 : 重松清
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年5月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042199

作品紹介

中学校教師の宮本陽平が見つけた離婚届には、妻・美代子の署名が入っていた。
彼女に問いただすこともできずに途方に暮れる陽平。
そして料理仲間の一博の家では、料理講師のエリカとその臨月の娘がなぜか居候。
陽平と、幼なじみの康文も巻き込んだ出産騒動に。
50歳前後のオヤジ3人それぞれの奮闘の行方は――? 
「メシをつくって食べること」を横軸に描き出す、夫婦、家族、友情。
人生の滋味がぎゅっと詰まったおいしい物語。

●2017年1月公開映画「恋妻家宮本」原作

ファミレス (下) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 人生は「メシをつくって食べること」。でも、どうせなら笑顔でこの時間を共有したい。夫婦、家族、友情の甘味と渋味がぎゅっと詰まった家族小説。
    重松さんらしい物語。作品はコミカルで軽いタッチだが、深いメッセージを感じる。「仲良しっていうのは、ケンカをしたあと、ちゃんと仲直りができる関係のこと」って言葉が心にガツンときた。

  • 中学教師の宮本陽平が見つけた離婚届には、妻・美代子の署名が入っていた。彼女に問いただすこともできずに途方に暮れる陽平。そして料理仲間の一博の家では、料理講師のエリカとその臨月の娘がなぜか居候。陽平と、幼なじみの康文も巻き込んだ出産騒動に。50歳前後のオヤジ3人それぞれの奮闘の行方は…?「メシをつくって食べること」を横軸に描き出す、夫婦、家族、友情。人生の滋味がぎゅっと詰まったおいしい物語。

  • 妻の署名済みの離婚届を発見してしまった中学教師の陽平。妻が実家に行ったきり別居状態にある雑誌編集者の一博。バツイチ17歳年下の妻と再婚し、連れ子と共に幸せに暮らす総菜屋の康文。料理で繋がれた3人のオヤジが、問題を抱えながらも前に進んでいく。
    この手の話になると、オタオタするのは男(オヤジ)が相場だが、まあ実際そうなんだろなと。ただ、紙切れ喉元に突きつけているような生活はいかがなもなのだろうか?
    男の手料理や昔ながらの惣菜屋など、美味しそうで実際に試してみたくなるものもあった。

  • 結構良かった。

  • 二十歳で成人になり、八十歳で世を去ったら、オトナの期間は六十年。折り返しは三十年目。すなわち五十歳なのだ。

    完璧な真ん丸は、ほんの緩やかな坂道でも踏ん張ることができずに、どこまでも転がり落ちてしまう—坂に引っかかって落ちずにいられるのは、むしろ、金平糖のようにトゲトゲがあったり、不恰好になっていたりする人生の方ではないか?

    正しさと正しさがぶつかってしまうこと、あるでしょう?戦争なんて、まさにそうです。でも、優しさと優しさはぶつからない。二つの優しさが出くわしたら、一つの大きな優しさになるんです

  • 40歳を前に読めたことを幸せに思う一冊でした。

    家族には様々な形がある。
    子育てを終え、仕事も落ち着きを迎えたとき、夫婦が、そして家族が迎えるその先の未来とは何か?

    もとは別々の人生を歩んでいたふたりが、ひとつの目的のもと夫婦という形で共に暮らし、その達成後にはまたそれぞれの人生を模索していく。

    今後の人生の糧となる素晴らしい内容でした。

  • 重松清と言えば、「家族」!「ファミリー」!
    そしてこの文庫本「ファミレス」
    「ファミリーレストラン」?、ファミリーレス」?
    3夫婦のあり方、そして一つの新しい「家族」!
    主人公である先生の受け持つ生徒の家庭問題。
    いろいろな夫婦の問題をテーマを、料理を通して語られていく。

    夫婦間において、FA権を行使するかのように、新しい人生、新しい生き方を模索するため、「離婚する」。
    子どもが成長し、二人きりになってこれから先どう生きてゆくのか。
    ちょっと極端ではあるが、まぁそのような考え方があっても不思議ではないかな。熟年離婚ってこんな感じなのか?

    このようなことにならぬよう、仲良く生きて行きたいところだが、果たしてどうなることやら・・・・

  • 【図書館】おいしい顔っていいね。途中読むのがつらくなったけど、正しさよりも優しさが大切ってわかる。家族って、わが家の歴史が染み込んだごちそうってなんだろうなって思わされた。やっぱりこれだよなぁって味がいい。ごちそうさまでした。

  • 50歳にさしかかろうとする3人の男性の友情を軸に、それぞれの夫婦関係、家族関係を描いている。正面から描くと重たく深刻な作品になってしまうのであろうが、軽いタッチでユーラスにそれでいて含蓄のある内容である。
    家族も子どもたちが独立していく年齢になると、それまでは「子は鎹(かすがい)」ということわざ通り家族という体をなすが、その後夫婦ふたりになったとき家族とは? 夫婦とは? と考えさせられるカップルも多いのかもしれない。
    またこの小説が書かれた頃は東日本大震災の後ということもあり「家族」というものが注目された時期であったことも影響しているだろう。実際震災のボランティアにいくという設定もされている。
    それぞれの夫婦や家族がそれぞれのあり方を模索し、終盤はそれぞれの結論に達する。ハッピーエンドとはいえない部分もあるが、それぞれが前向きに幸せに向かっていくという明るい終わり方は読者にも希望を抱かせる。
    登場人物たちが料理を趣味や仕事としているので、多彩な男っぽい料理が登場する。著者は料理好きなのだろうか? それともアドバイスをする人がいたのだろうか。文章で表現される料理がどれもが美味しそうで自分でも作ってみたくなった。

  • 2017/4/30

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