校閲ガール (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042205

感想・レビュー・書評

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  • ドラマが良かったから原作を読んだらこっちもおもしろかった。
    もし出版社に入社出来たら校閲やってみたい。難しそうだけど楽しそう。

  • 主人公の河野悦子に最初はあまり好感が持てなかった。
    見た目が派手で口も悪いし。
    しかしファッション誌への異動を願いつつも、地味な校閲部に配属されても腐らず、目の前にある自分の校閲の仕事にはキッチリこなし、更に自分なりの考えをもって行動できる(越権行為と評されたりもしたけど)。

    それに校閲という仕事を通して少しずつ成長していく。
    報われたとしみじみ感じているシーンなんかは、それだけ懸命に向かい合っていたんだなと感じたし、あれだけ馬鹿にしていた藤岩に対しても「すごいね」と素直に認められる。
    読了後には一貫したポリシーがあってカッコイイ女じゃない!と好感さえもてた。

    続編もあるようなのでそちらも読んでみたい。

  • 仕事の面白さは、真面目に取り組んでいくからこそ見えてくるのでしょうね。何だかんだ言ってたゃんと仕事している主人公の姿に、イイぞ!と思いました。

  • テンポのいい作品で頑張ってる事を楽しんでるって感じ。
    地味な仕事に配属され、それでもそこでへこたれる事なく、いつか自分のしたい仕事に配属される事を夢見て元気に働くそんなイメージが感じられた。
    艶っぽい花宵道中とは全然違う作品になっている

  • 一度単行本で読んだのだけど図書館で文庫を予約したままになっていたのを忘れていて、もう一回読んだ。キャンセルしてもよかったのだけど解説が読みたくて。そうしたらやった!角田光代さんだった! しかも角田さんの書かれていた校閲者のエピソードってもしかしたらドラマに使われていたのでは!? 校閲ガールのシリーズを読み終えて思うのは、ドラマは細かいエピソードをところどころ本当にうまく取り入れてくれていたんだなということ。よくできているわ~。ってこれはドラマの感想か。とにかく解説含め、やはり大変面白かったです。

  • 「意味ないじゃん!私の仕事は完璧なのに!」

    さくさく読める。ファッション雑誌の部署に行くために、目先の「興味ない」仕事に一所懸命取り組む姿が、非難する言葉とは裏腹に素直で応援したくなる。校閲という仕事を垣間見ることもできておもしろかった。就活生のときに読んでおきたかったな。

  • めちゃくちゃ読みやすくて面白かった。
    主人公の悦子はやたらと口が悪くて決していい性格ではないのに別に鼻につくこともなく…むしろ誰に何思われてもいいくらいの物言いは読んでてスカッとする。
    テンポもいいから悲観的にもならへんし…
    相手がどれだけ大御所の作家でも部長でも(部長のことエリンギ呼ばわりしてるしな)他部署の目上の人でも態度が変わらんのもいいな。
    実際にいたら友達になりたいかも。

    そしてただただ失礼な小娘ってわけでもなくて仕事はちゃんと完璧にするし興味のあることややりたい事への情熱も凄いし魅力的な人間やと思う!出た大学は決して良くはなくても頭の回転も早くて記憶力ずば抜けてるし。

    そういう悦子の校閲というお仕事ターンと、あとは作家さんとか編集との関わりやちょっとした事件と、個性豊かな周りのメンバーとの掛け合いと、そしてまさかの作家兼モデルとの恋愛と。色んな要素が短い中に詰め込まれてた。

  • イッキ読み。
    ドラマも好きだったけれど、原作のこちらもかなりおもしろい。原作とドラマとは雰囲気違うなと思ったけれど、原作の方が“毒”があって、私は結構好き。

    ドラマとは違う悦子の言葉遣いに多少イラッとはするけれど、スカッともする。なぜか嫌な感じはしない。
    ファッション誌の編集の仕事をしたいがために必死に校閲の仕事をする悦子だけど、エリンギが校閲に採用したのは正しかったよな―と思う。

    続編を読むのも楽しみ!

  • ドラマから。
    開いた瞬間思ったのは、なんて読みやすい文書!!
    という感動。
    ドラマはだいぶ設定変えて来ているんだなぁというのに最初は慣れなかった。
    悦子は新卒入社だし。森尾は同期だし。受付嬢は勿論セシルでは無いし(笑)何より藤岩さんが校閲じゃなくて編集者で悦子の同期なこと!(笑)あと是永のキャラが完全違う。

    最初はドラマとの間違い探しのような感じがしたが、読んでいけば小説の世界にすぐに入り込めました。
    ただ、ドラマから入ると、話が散らかったまましっくり終わらないんだなっという印象が出ました。勿論、ドラマで起こるような事が起こるのだけど、ドラマはそれにだいぶ加筆しているしドラマらしい盛り上がりとちゃんとした一話完結を用意しているけど、小説では「あくまで自分は校閲の人間」というスタンスな悦子がいるため物語は動かない。
    続きを読めばもう少しわかるのだろうか?
    とりあえず入りやすい文章なので初心者さんにもおすすめ。続きも期待します。

  • こういう、裏方の仕事で努力している人たちのストーリーは好きです。ただ、ドキュメンタリーやヒューマン小説というより、もはやコメディですね!笑

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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