校閲ガール (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042205

作品紹介・あらすじ

憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。
しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。

入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。
そして悦子が担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!?

読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆


文庫解説=角田光代

感想・レビュー・書評

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  • 校閲に全く興味がなかった主人公、河野悦子がまさかの文芸の校閲部で働くことに。硬そうなイメージですけど、笑いあり恋ありと面白かったです。作家さんもすごいですけど、校閲の人はそれを上回りますよね…。世に出回る前に読めていいなぁと思いましたけど、校閲者は読んではダメなんですね。感情移入して読むと冷静に校閲できなくなり、ミスが生じやすくなるそうで。
    せっかく読めても楽しめないのは悲しいですね。
    悦子とイケメンアフロの恋の続き、楽しみです。

  • めちゃくちゃ読みやすくて面白かった。
    主人公の悦子はやたらと口が悪くて決していい性格ではないのに別に鼻につくこともなく…むしろ誰に何思われてもいいくらいの物言いは読んでてスカッとする。
    テンポもいいから悲観的にもならへんし…
    相手がどれだけ大御所の作家でも部長でも(部長のことエリンギ呼ばわりしてるしな)他部署の目上の人でも態度が変わらんのもいいな。
    実際にいたら友達になりたいかも。

    そしてただただ失礼な小娘ってわけでもなくて仕事はちゃんと完璧にするし興味のあることややりたい事への情熱も凄いし魅力的な人間やと思う!出た大学は決して良くはなくても頭の回転も早くて記憶力ずば抜けてるし。

    そういう悦子の校閲というお仕事ターンと、あとは作家さんとか編集との関わりやちょっとした事件と、個性豊かな周りのメンバーとの掛け合いと、そしてまさかの作家兼モデルとの恋愛と。色んな要素が短い中に詰め込まれてた。

  • 文章はすごく読みにくくて苦労したけれど、面白かった。逆よりずっといい。

  • T図書館 2014年
    ドラマ化 2016年
    校閲部の河野悦子が織り成すお話

    《感想》
    ドラマが面白かったので読んでみた
    ドラマでは登場人物とストーリー共に、若干変えていた

    原作は景凡社入社2年目で、すでに校閲部に配属されている場面から始まる
    登場人物のキャラも濃くコメディータッチだ
    河野悦子は口が悪く今どきの女子
    ファッションは隙がなく完璧
    校閲した知識を全て覚えることができる知性を持っており、理路整然としている

    伏線張りまくりの本を読んだ後だったので、物足りなさはあったが、高尚な突っ込みが面白く、次回作も読む気になった
    生意気なギャルが苦手と思うと読めないかもしれない

  • 宮木あや子さん独特の口の悪い女の子の語り口調が合えば、お仕事小説としてとても楽しめると思う。キャラがみんな魅力的で、好きなんです。憧れのファッション誌にいる元読者モデルの森尾も、編集部の「てつぱん」も、外国語ぺらぺらお嬢様受付嬢も。宮木さんのガールズトークのノリ、本当に好きだし1冊目がハマればぜひ3シリーズあるので全部読んでほしい!!!1

  • イッキ読み。
    ドラマも好きだったけれど、原作のこちらもかなりおもしろい。原作とドラマとは雰囲気違うなと思ったけれど、原作の方が“毒”があって、私は結構好き。

    ドラマとは違う悦子の言葉遣いに多少イラッとはするけれど、スカッともする。なぜか嫌な感じはしない。
    ファッション誌の編集の仕事をしたいがために必死に校閲の仕事をする悦子だけど、エリンギが校閲に採用したのは正しかったよな―と思う。

    続編を読むのも楽しみ!

  • ドラマから。
    開いた瞬間思ったのは、なんて読みやすい文書!!
    という感動。
    ドラマはだいぶ設定変えて来ているんだなぁというのに最初は慣れなかった。
    悦子は新卒入社だし。森尾は同期だし。受付嬢は勿論セシルでは無いし(笑)何より藤岩さんが校閲じゃなくて編集者で悦子の同期なこと!(笑)あと是永のキャラが完全違う。

    最初はドラマとの間違い探しのような感じがしたが、読んでいけば小説の世界にすぐに入り込めました。
    ただ、ドラマから入ると、話が散らかったまましっくり終わらないんだなっという印象が出ました。勿論、ドラマで起こるような事が起こるのだけど、ドラマはそれにだいぶ加筆しているしドラマらしい盛り上がりとちゃんとした一話完結を用意しているけど、小説では「あくまで自分は校閲の人間」というスタンスな悦子がいるため物語は動かない。
    続きを読めばもう少しわかるのだろうか?
    とりあえず入りやすい文章なので初心者さんにもおすすめ。続きも期待します。

  • ドラマが面白かったので読んでみた
    原作の方が細かいストーリーがあってより面白かった。先にドラマ見てたから悦子のオシャレさがイメージしやすかった

  • 校閲って聞いたことあるけど詳しく知らないなと思って読んでみた一冊。

    はじめは悦子にあまり好感を抱けず…
    演技のようだけど人に対する言葉遣いが悪い、上司にタメ口、女で東大とかマジ引く、など…

    でも1章読み終わる頃には慣れてきたのか特に気にならずさくさく読めた。
    ファッション誌に異動するという目標のために今目の前にある仕事を完璧にこなす。その仕事への向き合い方は素晴らしいの一言!
    揺るぎない目標があるから、読み手としても悦子の仕事ぶりには信頼が置けた。

    校閲の仕事については、誤字脱字や文法をチェックするだけにとどまらず本当に多岐にわたっていることがストーリーを追うだけでわかった。
    小説だけでなく雑誌も、たくさんの人の目が入ってようやく届けられたものだと思うと見方が変わってくるなぁ。

  • ドラマがあったな〜と思って続編とともに購入
    こんなセクシーなかんじだったけ?とおもいつつ読み進めた
    結構読みやすかったです

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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