心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い (角川文庫)

  • KADOKAWA (2017年2月25日発売)
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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041042366

作品紹介・あらすじ

その赤い左眼で霊を見て、会話ができる不思議な力を持つ大学生・斉藤八雲。大学の学園祭が間近な季節、晴香は彼に心霊事件の依頼を持ち込む。劇場に現れる霊、背後につきまとう亡霊、呪いのビデオ。その真相とは!?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズスピンオフであるANOTHER FILESの4作目で短編3つが収録されている。
    晴香と八雲の大学の学園祭周辺で起きた心霊現象を解決していくストーリー。

    晴香と八雲、後藤と石井、のそれぞれのやりとりが毎度おなじみすぎてよく飽きないな…と笑ってしまう。笑

  • 八雲シリーズ珍しく短編集。

    晴香の行動や、結果をすぐ聞きたがる一連のやり取り、本当におバカなのね…って思ってしまう。
    ストーリーは今回も面白いけれど、短編だとそんな晴香のやりとりが毎回出てくるので、長編の方がいいかも。

  • 八雲と晴香の通う学校でも学園祭の季節になった。
    行事ごとに関心のない八雲は
    いつもどおり部室でこもっているが
    晴香はサークルのための練習に大忙しの日々。

    そんななか、演劇部に所属する友人が
    「講堂で幽霊を見た」と相談してくる。
    このままでは学園祭まで
    練習に参加できない…と訴える彼女を
    八雲に引き合わせる晴香だったが。

    という巻頭話に続きまして
    晴香のサークル仲間の男子が
    幽霊に取り憑かれたかもしれない件。
    映画サークルが学祭用に撮影した
    呪われたビデオの件。
    やっぱ八雲〝呼んでる〟んちゃうん?
    ってくらい短いスパンです。
    (いや、晴香ちゃんが巻き込んでるねんけどね)

    舞台が学園内限定でも
    きっちり、おもしろかったです。

  • 今回は短編集でいつもよりさらに読みやすかったかな。
    とはいえ、そろそろ本編の続きが見たい。
    でもこの次もアナザーファイルっぽいんだよなー。

  • 学園祭の時期に、3つも心霊現象がらみの事件がおこる大学…
    八雲が在籍している間で、ホントによかったね。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    八雲と晴香の通う大学は、学園祭の準備でにぎわっていた。
    そんな中、心霊現象が絡む相談が立て続けに3つ、晴香のもとにもたらされる。
    困った人を放っておけない晴香は、八雲に事件について相談をもちかけるのだが…

    心霊探偵八雲シリーズ初の、3本の短編集。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    短編3本とも晴香が八雲に事件を持ちこむ形になっており、そのやりとりや事件解決までの流れが3本ともワンパターンであることは否めません。
    また推理の部分でも、まわりの登場人物たちが推測する事件の真相は似通っています。
    探偵役の八雲は、確証のないまま憶測を口にしないタイプのため、最後の最後まで口をつぐんでいるところも、3本の共通点です。

    サラッと読める推理小説ではありますが、その反面、いままでのシリーズ長編に慣れていた者にとっては物足りないかもしれない1冊です。

  • 「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い」
    3つの事件を解き明かす。


    本流は、まだ最新巻に追いつけてない(気がする)中の外伝もの。長く続いているシリーズなのに、短編集は初とは意外でした。演劇の邪魔をする霊、背後につきまとう怒りに満ちた霊、観ると女の幽霊が現れる呪いのビデオの3つの事件が収められてます。


    その前に注意点が1つ。それは、物語の時系列が本流の八雲シリーズより幾分前ということです。例えば、後藤パイセンがまだ刑事であること。8巻で八雲に殺人の容疑がかけられた時、逮捕しに来た私服警官達を妨害し、八雲を逃がした為、警察を懲戒免職処分となってしまいます。また、石田パイセンもまだ晴香にお熱だったし、晴香の八雲に対する思いももやもやレベル。


    時系列に注意頂ければ、いつものやりとりが見れます。晴香がとりあえず案件を持ってくる⇨八雲、愚痴を言いながら引き受ける⇨晴香、すぐに「何か分かった?」と八雲に聞く⇨八雲、晴香を侮辱する⇨何だかんだ事件解決!てな感じです。殺人も無く、優しい短編に仕上がってます。


    しかし、3つの事件ごとに八雲と晴香の馴れ初めや後藤と石井との関係性が毎回描かれているんですが、勿論初見の読者向けなのは理解できますが、短編集ではこういう振り返りを付けるのは珍しいかな?と思っちゃいました。シリーズを読んでる人はスキップ可能です。

  • 長編と思いきや、まさかの短編集。このシリーズで好きなところは、ストーリーの最初に出てくるキャラクターが経験する恐怖体験。なんてことはないんですが、ホラー好きには、この設定が楽しいんですよね。どんなストーリーになるのか興味をそそられます。それが短編集なので、いくつも堪能できました。ストーリーは、いつも通りの安定さでした!

  • 八雲と晴香、八雲と後藤の会話が「お約束」を超えたワンパターン化してきていて、読むのがツラくなってきた…いったん本編だけ最後まで読んで番外編はまた今度にしようかな…。まとめて一気読みはおすすめできません。★2.5

  • 劇場の亡霊
     八雲の初の短編集。短いだけにそこまで幽霊が絡むことはないと思ってたから犯人の予想は立てやすかった。演出家ってのはつくづく難儀な生き物だなぁなんて思う。

    背後霊の呪い
     やはり短編集は話の筋が読みやすい。その分ぐいぐい読める。父親の愛情は時に呪いとなってしまう。人間の心はやっかいなものだ。八雲は時折人の気持ちの不思議さをわかったようなふうに語るときがある。今回で言えば父親の愛情がそうだ。普段は人の善性を信じてないくせに、どうしてこうもわかったような口をきけるのか。それは八雲が心の底では人の善性を信じているからなのだろう。

    魂の願い
     ナツキが共犯ってことまではわからなかった。八雲のツンデレっぷりにニマニマしてしまう。ふへへ。

  • 八雲シリーズ久しぶりの短編集!学園祭準備期間に起こった3つの事件を八雲が解決する。いつも事件を持ち込む晴香に八雲は迷惑そうにしているけれど、そのやりとりを楽しんでるんじゃないかなぁ、晴香にお願いされるのを待ってるんじゃないかなぁとニヤニヤしながら読んだ。

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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