侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 188
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043363

作品紹介・あらすじ

ねえ。
このうちって、とてもいいおうちよね。
――わたしの、理想のおうちだわ。

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは……。
幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関に、
弟と同じ名前の少年が訪れた。
行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。
後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。
彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め……。

洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。
恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。

恐ろしくて、やがて切ない、
大人気シリーズ『ホーンテッド・キャンパス』著者による傑作ミステリ!

(単行本『寄居虫女』改題)

感想・レビュー・書評

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  • 無味乾燥な改題になっちゃった。でも内容は葉月の化粧同様に濃く、正常な思考を奪われて大切な家族を大切に思えなくなっていく様が恐ろしい。この手の事件は現実起きているし、愚かと笑えない不気味さがある。子どもを亡くした喪失感につけ込まれたら、留美子みたいにならないって保証はないなぁ。
    美海の最後の切り札かと予想していた菜の花畑の思い出に隠された真実に唖然。父親最低。まさかのどんでん返しにもびっくりだった。
    「加害者でもあり被害者」という言葉がこの上なく重く、人生を狂わされてしまった多くの人を思うとやりきれない思いが胸に沈殿していく。なかなかハードな一冊だった。

  • 続きが気になりすぎて時間忘れて一気読み。
    薬物とか催眠術とかそういう反則技抜きで、リアルな手法で主人公の家族が洗脳されていく様子たるや!
    いやー、すごいもの読ませてもらった。
    実写化希望。

  • 子供を巧みに使ってある一家に入り込み、いつの間にかその家庭を崩壊し乗っ取っていく恐怖の寄居虫女。平凡な女子高生の皆川美海の家に、その女はやって来る。美海の家族は、いかにして『侵蝕』されていくのか…。

    真っ白のロングワンピースに、肘まである白レースの手袋、白フリルが満載のポシェット、そしてもちろん靴下だってホワイトという、これだけでもだいぶホラーな出で立ちなのに、年齢不詳なまでの厚塗り(白塗り)メイクだって言うんだから、怖すぎます。
    しかも皆川家が『侵蝕』されていく途中の寄居虫女が憎たらしいったらありゃしない。自分の家なんだから、こんな奴ら蹴散らしちゃえよ!と思いながらも、先が気になって一気読み。角川ホラー文庫だったけど、生きてる人間が1番怖いのかもしれません。

  • 目星をつけた家庭に入り込み、家族の一員となり、その家族を意のままに操る不思議な女の話。人間って命令されたり、共感されたり、睡眠を取り上げられると、いとも簡単に壊れてしまうんだなあ、と恐怖を覚えた。

  • 面白かったです。知らない人には子どもでも話しかけないようにします。

    (2018.12.12読了)

  • もしも自分の家族がこのようになってしまったら、と想像するだけで恐ろしくなってきます。
    血肉いっぱい系のホラーと違い、家族間、自分の大切な人などがだんだんと壊れていく、そういった恐怖を感じられる話です。
    グロいものが苦手な人も読めるかと思います。
    ラストの展開が非常に驚きのあるもので、シンプルに楽しめると思います。

  • けっこうエグい内容ですね~
    最終的な結末は、意外なものでしたが、単純ではないという部分では、読み応えがあり、面白い内容です。
    エグい描写が多くて、刺激的ではあります~

  • 怖かった。すごく怖くて、夢中で読んだ。『寄居虫女』改題。

  • 内容が長い割にラストはあっさりで、少し物足りなく感じました。
    でも、クリーピーの様な得体の知らない感じが良かったです。

  • 最近、泣ける本を読んでいなかったなぁ。。。と思いつつ読み始めたら、

    うん?。。。なんか違う。。。。

    なんか、怖い。。。痛い。。。恐ろしい。。。背中がぞわぞわする。。。

    本の表紙をよく見ると、なんと、「角川ホラー文庫」と書いてある!



    平凡な家族が、洗脳によって崩壊していく様子が、

    痛々しく残酷でおぞましい。

    最後は、泣けなかったけど、変な寒気を感じました。

    暑い日にいかがでしょうか。。。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。

「2020年 『ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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