侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 101
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043363

作品紹介・あらすじ

ねえ。
このうちって、とてもいいおうちよね。
――わたしの、理想のおうちだわ。

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは……。
幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関に、
弟と同じ名前の少年が訪れた。
行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。
後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。
彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め……。

洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。
恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。

恐ろしくて、やがて切ない、
大人気シリーズ『ホーンテッド・キャンパス』著者による傑作ミステリ!

(単行本『寄居虫女』改題)

感想・レビュー・書評

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  • 無味乾燥な改題になっちゃった。でも内容は葉月の化粧同様に濃く、正常な思考を奪われて大切な家族を大切に思えなくなっていく様が恐ろしい。この手の事件は現実起きているし、愚かと笑えない不気味さがある。子どもを亡くした喪失感につけ込まれたら、留美子みたいにならないって保証はないなぁ。
    美海の最後の切り札かと予想していた菜の花畑の思い出に隠された真実に唖然。父親最低。まさかのどんでん返しにもびっくりだった。
    「加害者でもあり被害者」という言葉がこの上なく重く、人生を狂わされてしまった多くの人を思うとやりきれない思いが胸に沈殿していく。なかなかハードな一冊だった。

  • 内容が長い割にラストはあっさりで、少し物足りなく感じました。
    でも、クリーピーの様な得体の知らない感じが良かったです。

  • もしも自分の家族がこのようになってしまったら、と想像するだけで恐ろしくなってきます。
    血肉いっぱい系のホラーと違い、家族間、自分の大切な人などがだんだんと壊れていく、そういった恐怖を感じられる話です。
    グロいものが苦手な人も読めるかと思います。
    ラストの展開が非常に驚きのあるもので、シンプルに楽しめると思います。

  • 最近、泣ける本を読んでいなかったなぁ。。。と思いつつ読み始めたら、

    うん?。。。なんか違う。。。。

    なんか、怖い。。。痛い。。。恐ろしい。。。背中がぞわぞわする。。。

    本の表紙をよく見ると、なんと、「角川ホラー文庫」と書いてある!



    平凡な家族が、洗脳によって崩壊していく様子が、

    痛々しく残酷でおぞましい。

    最後は、泣けなかったけど、変な寒気を感じました。

    暑い日にいかがでしょうか。。。

  • うーん。帯に戦慄ミステリ!とあったけど、ミステリとしてはあまりに弱い。そしてホラーにしてはあまりにぬるい。変に問題提起的な事しないで突き抜けたグロあり救いなし全滅バッドエンドみたくしたほうが良かったのでは。
    それにしてもホラー小説の警察は仕事しなすぎだと思います。

  • 皆川家に入り込んだ山口葉月。
    その女が家を家族を侵食していく。

    朋巳くんの心の解れ、圭介の幼さ、葉月の弱さが見え始めてからは一気に読み終えてしまった。
    それまでは、苛立ちや恐怖で読み進めるのが怖かった。

    葉月…。
    もっと違う形で美海と会えてたら、もっと違う形で、この家に入り込む理由があったのなら…。

    実際にあった事件のことを考えると、そう容易く言うことは出来ないし、葉月たちがしてきたことは許せることではないけれど、小説の中だけは、こう言わせてほしい。

    幸せになれる道は他にたくさんあったと思う。

    北九州一家の本も持ってるから、それを読もうと思う。
    それで、ちゃんと異様なことだって実感したいと思う。

    そうしないと、きっと自分は、葉月みたいな人に実際会ったとしたら、自分はいち早く取り込まれてしまうと思うから。

  • 普通の家庭に入り込み、居座り、支配して壊す……。北九州一家監禁殺人事件を彷彿とさせる恐ろしい内容。最悪の結末に至らず良かったが恐ろしい。
    ただ、葉月については中途半端に終わった感じで少し消化不良。

  • 実際にある事件で、占い師が家族を洗脳して住み込んでしまう様に、この小説でも化粧の濃い女がある家庭を破滅へ追い込みます。
    手口がリアルで、こんな風に洗脳されていくんだなって思った。

  • 家族が洗脳されていくのがじわじわ侵食されていく感じ。途中から気になって一気読みでした。女の正体には気づかなかったので驚きました。眠らせてもらえないのが一番の拷問なんだな。実際の事件でもそうだったんだろうか?

  • なかなか面白かった。ホラー文庫だけど、そんなにホラーではなく。
    ちょっと終わり方があっけなかったというか、剥がれていくところ、「葉月」の終わりをもっと書き込んで欲しかった。
    170626

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著者プロフィール

作家

「2018年 『アンハッピー・ウエディング 結婚の神様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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