ずうのめ人形 (1)

  • KADOKAWA (2016年7月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041043554

作品紹介・あらすじ

オカルト雑誌で働く藤間は、同僚から都市伝説にまつわる原稿を託される。それは一週間前に不審死を遂げたライターが遺したものらしい。原稿を読み進め「ずうのめ人形」という都市伝説に触れた時――怪異が、始まる。

感想・レビュー・書評

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  • ここ最近、怖い夢ばかり見てるのに
    ついついこの本に手を出してしまった。

    今回は都市伝説と呪いがテーマなのかな。
    子どもの頃は、「さっちゃん」とか
    「呪いのメール」などの聞いたり読んだりしたら
    何日かで死ぬか襲いにくる系が
    本当に恐ろしく、無慈悲だなと思ったけれど
    この「ずうのめ人形」そんな都市伝説の
    絶望感を思い出させてくれた作品でした。

    ちなみに読んだあとは、夢の中にしっかり
    日本人形が出てきてうなされてしまった(笑)

    しかも、この「ずうのめ人形」は幽霊や怪物が
    正体というよりは人間の醜さや怒り、憎悪などの
    マイナスな感情がきっかけになって
    呪いに効力が生まれてしまったのかなと
    読む中で思いました。

    個人的には「リング」や小野不由美さんの
    「残穢」の話が出たのが嬉しかったです!

    物語は過去と現在の話を行き来しながら
    最終的に思わぬ展開で怒涛に畳み掛けてきて
    終盤は、これまでの答え合わせのようで
    読み応えと「まさかそういうことか」と別の意味で
    ゾッとさせられました。

    著者の澤村さんということもあって
    最後はハッピーエンドなのか果たして…という
    感じでした。

  • 比嘉姉妹シリーズ第二弾

    怖がりじゃないけど納涼ホラー祭り♪

    いっぱい死ぬし呪いだしホラーなんだけど
    呪いのもと?原因?人物?
    それを突き止めるまでが面白い
    前作とは違うミステリー要素が楽しめた

    怪奇雑誌の編集部で謎の変死者が…
    死んだ編集者が残した呪いの原稿
    都市伝説なのか呪いなのか?

    今作は比嘉姉妹の妹・真琴と前作で亡くなったとしかわからなかった次女・美晴が登場しました〜

    呪いの原稿で呪われたもう一人の藤間を救う為
    野崎と真琴がずうのめ人形と闘うのだが、当然二人も呪われるの覚悟でよね(゚-゚*;)(;*゚-゚)

    中盤から真相がわかってくると俄然ワクワク♪そして貞子バリに距離を詰めてくる「ずうのめ人形」

    後半は呪いの原稿の真実になるほど〜そこか(꒪⌓︎꒪)
    と更に面白さに加速!

    化け物退治が予想外で斜めからのカッコ良さ笑
    ちょっと不穏なハッピーエンドが次作を読みたくさせるズルい終わり方笑

    原稿読んじゃったし人形見えたらどうしよう…
    4日後か…38度で幻覚見えそう…
    朝のワンコの散歩でアライグマの親子に遭遇してビビったのは内緒だけど…


    わたし的にこのシリーズは野崎がだんだんカッコよく思えて好きになるのかもしれない笑

    次は姉ちゃん出てくるといいなぁ…





    • おびのりさん
      ultraさんすごい
      順番通りに着実
      私は ししりば借りてしまった
      ultraさんすごい
      順番通りに着実
      私は ししりば借りてしまった
      2025/07/31
    • みんみんさん
      おびさんそれ第三弾笑笑
      おびさんそれ第三弾笑笑
      2025/07/31
    • ultraman719さん
      順番通りだと、途中で、単行本挟むのが痛い!
      「ばくうどの悪夢」。
      ちょうど、何かで、Tポイント10000当たったので、買いました!
      順番通りだと、途中で、単行本挟むのが痛い!
      「ばくうどの悪夢」。
      ちょうど、何かで、Tポイント10000当たったので、買いました!
      2025/07/31
  • 職場の人から勧められた本。このタイプのホラー作品を読むのは初めてでした。毎度ながらですが、半分ぐらいから一気に面白くなって、最後の3分の1は一気読み。
    ホラーなのに推理小説。ところどころで気になっていた事柄が、最後に回収されていく面白さにスカッとしました。

    『ずうのめ人形』の話を聞いてから4日後に…というタイムリミットに迫られたオカルト雑誌編集部員・藤間。『ずうのめ人形』の話を原稿用紙に書いた中学生・里穂。この二人の目線で、交互に話が進んでいき、藤間が真相を突き止めていきます。

    おもしろかったけど、犠牲者が多すぎるところはいただけないです。

  • 比嘉姉妹シリーズ2作目。じわじわと呪いの人形ずうのめちゃんが迫ってくるのが怖かった。怖いけど先が気になってしまいあっという間に読んでしまいました。
    人形の呪いを解くために調べていくうちにいろいろな繋がりが見えてくる。最後の最後にこう繋がってくるなんて!偶然ではなくもはや必然的に巡り会ったのか...。
    「お久しぶりだね、私の娘に何したの?りぃさん」
    が、1番怖かったぁ〜。
    比嘉姉妹シリーズ、また、読みます。

  • 「ぼぎわんが、来る」に続く比嘉姉妹シリーズ2作目。
    オカルト雑誌の編集として働く藤間は、音信不通となっていた連載担当ライターの不審な遺体を発見する。
    そこには手書きの原稿が残されていた。
    現場に同行していたバイトの学生がその原稿を持ち出しており、藤間も原稿を読むこととなる。
    原稿には、里穂というオカルト好きの少女の日常と都市伝説「ずうのめ人形」について綴られていた。
    そして、藤間にも不気味な人形が見えるようになっていく。

    藤間や、前作に登場した真琴・野崎が怪異について探るパートと作中作のような位置づけの原稿、里穂の話がどのように繋がっていくのかドキドキしながら読み進めた。
    読者は主人公藤間と一緒に原稿を読み進めていくような形式であるため立ち位置が近くなり、怖さがより身近に感じられるような構成であるように思った。
    また、前半ではなんのことなのかよくわからない箇所があるが、読み終えてみるとそう繋がっていたのか、と分かるようになっているところはミステリーのような面白さもある。
    そんな構成の上手さに意識を向けて、怖さへの意識を分散させながら読んでいく。
    シリーズ物だと分かっていたので今回はどのように怪異に立ち向かうのだろうと思っていたら、予想もしなかった展開に驚かされた。
    ラストもこの作品を読んできたからこそ、読み終えてから怖さが増すような終わりだった。
    シリーズ作品で登場人物は繋がっていながらも展開の読めなさがあり、今後もこのシリーズを読んでいくのが更に楽しみになった。

  • 比嘉姉妹シリーズ2作目。オカルト雑誌の編集者藤間は担当ライター湯水の謎の死の発見者に。その場には都市伝説「ずうのめ人形」の体験談が書かれた原稿が残されており、先に読んだ後輩岩田が湯水に連なる死を遂げる。原稿を読んだ事で次の標的となった藤間は野崎&比嘉真琴に助けを求め…。両親に振り回され、魅了された怪異の世界にしか逃げ道のない中学生里穂が語る原稿の内容と4日後に迫る死に対抗する為野崎達が東奔西走する現実が交互に語られ、架空と思われていた原稿の真相がどんどん明らかになって来るが時間が…となった所で予想斜め下からの纏めっぷり。力業に痺れた。最終的な真相の図が鮮やか過ぎる。あれ私ホラー読んでたよね?標的以外には見えない迫り来る人形、充分怖いんだけど。

  • 前作を越える恐怖や不条理さはない。リング、残穢の二番煎じに感じる。
    恐怖、呪いの伝播がテーマ。伏線や設定も面白いのに活かしきれず。消化不良。
    真琴と野崎さん、お幸せにが裏テーマ。

  • オカルト雑誌で働くある主人公が“ずうのめ人形”という都市伝説の原稿を読むと怪異が…
    「ぼぎわんが来る」の作者の2作目。
    前作と比較するとホラーとしての怖さは少し抑えめ。ミステリ的謎、伏線回収が重視されてるおりミステリ好きにも楽しめる作品!




  • シリーズ2作目。前回の方が怖かったかも。
    都市伝説なのか、小説なのか、現実なのか…
    全部嘘だと言いながらも呪いは止まらない。

    大好きな小野不由美さんの話が出てきてちょっとうれしい。

  • 怖くて怖くて寝られなかった。

  • 「ぼぎわんが、来る」の続編で、比嘉姉妹シリーズと呼ばれるものの2作目です。

    ホラー小説として応募された原稿を読んだ人が次々に死んでいく。
    その作中小説は誰が何のために書いたのか、作中小説に出てくる話はよくある都市伝説なのか、全部嘘の都市伝説なのになぜ呪いが生じるのか、呪いの正体は何なのか。

    作中小説を用いた構成が非常に巧みで、続きが気になり一気読みしました。
    前作は、怪異と比嘉琴子(姉)とのラストバトルは、まるで呪術廻戦みたいな力技でしたが、今作の解決は、思いがけない決着でした。
    途中、真琴のもう一人の姉である、比嘉姉妹の次女・比嘉美晴の話が出てきますが、読書勘の良い人なら、美晴の喋っていることで、察しがつくことがあると思います。
    しかし、叙述トリック的な技法が使われていたこともあり、あのことまでは、最終局面まで全く分かりませんでした。
    ミステリ要素のあるホラーで、エンタメ作品として、とても面白かったです。

  • シリーズ2作目。
    個人的には「ぼぎわん」の方が怖くて良かったけど、こちらも楽しめた。

    呪いがその元々の場所を離れて、意思とは関係なくただただ拡がっていく、というのもよく考えれば怖い話だな。
    そんなこともテーマになっている話。

    あと、ぼぎわんでもそうだったけど、物事は多角的に見ないと真実は分からないというのが今回にも通じていた。里穂の記憶や記述だけでは、井原くんやゆかりちゃんが、本当は何をされているかなんて分からなかったし…

  • 比嘉姉妹シリーズ2作目。
    数々の名作と絡めた感じでおもしろかった。
    都市伝説に対する考察はなるほどと思った。
    若干のミステリ要素もスパイスに。
    最後巻き込まれたマンションの住民がかわいそうと思ってしまった。
    そして2人はお幸せに。
    次巻も読もうと思った。

  • 「ぼぎわんがくる」の第二巻。とある原稿を読んだ者は4日後に謎の死をとげる。一巻目に比べてスリル感は少し弱い?ものの、少しずつ迫ってくる恐怖はゾクゾクさせられました。人のマイナス感情から生まれるもの、人間そのものが一番恐ろしく感じた結末でした。

  • 都市伝説と「リング」を掛け合わせたエンタメ要素の強いホラー。
    作中にある小説をはさみながら物語は進んでいく。
    その謎の小説の先をもっと読みたい…と思うところでパッと現実の時間に戻される。
    あぁ、もどかしい…けどそこがいい!
    後半はしっかりホラーだけど、途中までその作中の小説と死との関係性を探るあたりはミステリーっぽい。
    助かる方法は見つかるのか。
    後半ふいに登場してくるあのかたについては、叙述トリックですよね。
    騙された方は多いはず。思わずページを戻して確認してしまいました。
    綾辻さんの書くホラーのようなプロローグも良い。
    2作目まで読んで確信。私この人の作品好きです。

  • 人の闇は怖い。最悪な環境から生み出される闇は、簡単に人を傷付けていく。ずうのめ人形はそうやって生まれた。
    被害者が加害者になる事があるけど、これはまさにそれを呪いで加害者になったもの。
    『リング』や『残穢』、『悪魔のいけにえ』など海外ホラーまでストーリーに絡んでいたのが怖かった。実際にある作品が出てくると臨場感がある。

  • ジャンルはホラー小説。作中で小野不由美さんの「残穢」が語られており、以前に読了していた身としては、嬉しい気持ちになりました。ずうのめ人形という創作であったはずの物語が作者本人の意図しない所で呪いとして様々な人を死に至らしめるという恐怖感が見所でした。

  • 読んでる間、本のスピンの赤い紐が目に入る度にゾッとしました。
    1作目よりこちらのほうが良かったです。

  • ぼぎわんが、来る。よりもずっと怖かった。呪いが遠いところからやってくる描写がとにかく怖い。読了後の後味の悪さも前作より酷く、呪いも恐ろしいが、とにかく作中の小説仕立ての文章に出てくる登場人間の醜さにとにかく辟易した

  • 今回も一気に読んでしまった。
    比嘉姉妹シリーズの2作目。

    1作目の『ぼぎわんがくる』もそうだったけれど、ただただ怖いだけのホラー小説でなはい。
    人の醜さ、エゴ、闇、汚さをリアルに描いているからこそ得体の知れない怖さがある。

    最後は、え!その人にも繋がるの!?っていうまさかの展開でした。
    読み出したら止まらなくなる作品。

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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