優雅なる監禁 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 86
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043561

作品紹介・あらすじ

この地獄を抜け出す、悪魔に心を売ってでも――。

歯科医として働くクリスチャン、聖。
勤務先の医院長は、大学時代から仲の良い双子の兄弟……スマートで優しい慎一郎、大柄で明るい健一郎だ。
ある日、彼らのプロポーズを断った聖は、中庭の“音楽室”に監禁されてしまう。
双子は本性を現わし、陵辱はエスカレート。
身も心も壊された聖は、神に祈るのをやめ、ある復讐に踏みきる――「私、健ちゃんと慎ちゃん、どちらかと結婚したいわ」。

凄絶なラストに心奪われる、エロティック・リベンジホラー。
第二部からの怒濤の復讐劇に、ご用心。

感想・レビュー・書評

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  • 監禁する兄弟がバカすぎる。ラストはなかなかインパクトがあった。

  • エロティック・リベンジホラーって……ま、たしかにそのまんまの内容です。エロいというよりエグいですが。
    最低最悪の三角関係から生じた悲劇。まあここまで極端ではないにしろ、こういう男っていそうだなー。そしてとことんメンタル強靭なヒロイン。こういうときはやはり女性の方が強いのかも、と思います。
    そしてお楽しみ(笑)の復讐……これもなかなかえげつないです。でもなんだか読後はすっきりしちゃうかなあ。

  •  双子の兄弟に監禁された、美人歯科医の戦い。
     
     良くも悪くも大石圭です。

     にしても、悪いことするヤツに限ってお金があるっていうのはどうなんでしょうね。
     (監禁のために部屋を立ててしまうぐらい)

     で、監禁の果てに生きるために開き直る主人公。
     まぁ、そこまで追い詰められたとはいえ、残忍なスイッチがはいったら、人間ってどうしようもないなと。

     とはいえ、このスイッチがはいるまで、というかはいる瞬間あたりの描き方が、うまい。
     大石圭、こういうところが繊細でうまいと常々思っているんだけどね。

     安定の面白さでした。

  • へこたれない気持ちは大事だし、ハイスペックな男女は総じてみんなイカれてる話

  • ラストの残虐なシーンを物怖じせず書いている
    大石さんがすごい。
    かなりグロテスク。
    読んでると非常にむかついてくるけど。
    女って弱いけど、強い。

  • 2017年1月7日読了。
    2017年11冊目。

  • エロティック・リベンジホラーとのことだが、エロが70%、バイオレンスが29%、ホラーは1%という配合か。

    ストーリーは至って単純で、美貌の女性歯科医が同僚の双子の兄弟に監禁され、完膚なきまで凌辱され、二人に復讐を誓うというもの。

    もう少し複雑なストーリーを期待したが、何時もながらのテイストだった。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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