逸脱捜査 キャリア警部・道定聡 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041043622

作品紹介・あらすじ

思わぬ不祥事のあおりを受け、まさかの警視庁捜査一課に配属されることになったキャリア警部、道定聡。変わり者の美人刑事・山口ヒカルとコンビを組まされ、戸惑いながらも5つの難事件に挑んでいく。

感想・レビュー・書評

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  • 東大卒キャリアとして出世街道を歩んでいた道定聡警部は、部下の不祥事により突如、経験のない捜査現場の前線に配属された。美人だがガサツな山口ヒカルとコンビを組まされ、新宿OLの高層マンション飛び降り、新興宗教の教祖殺人など、解決不可能と思われた難解奇怪な事件の担当になる。常にやる気のないヒカルだが、時に天才的な直観を発揮して事態を収束に導いていきー。

  • 大好きな作家さん。
    とにかく構成が好き。
    …なんだけれど、長編じゃないからその魅力が感じられなかったなぁ。
    でも、なによりも登場人物に好感が持てる人がひとりも居なかった。
    特に主人公を取り巻くふたりがなぁ…。

  • 東大卒のキャリア組である道定警部は、部下の不祥事でスケープゴートにされ、経験のない捜査現場に。赴任先の捜査一課の相棒は、スーパーモデル並の美人でグラドル並のナイスボディの山口ヒカル。でも性格は最悪で行動はガサツ。迷コンビが事件を解決する連作短編集。
    キャラクターや事件の設定は面白いが、事件の解決に至る過程に起伏がなく盛り上がらない。敵役の川上刑事のインパクトも欠ける。せっかくなら、神の如く天才的な推理をみせるヒカルというパターンで統一してほしかった。

  • 東大出のキャリア刑事・道定聡と、スーパーモデル&グラビアアイドルレベルの美人刑事・山口ヒカルの刑事バディ物。
    この二人のキャラクターは面白い。二人の上司・桜井係長や同じ捜査一課の川上刑事の人物造形もわりと好み。

    推理は道定・山口のひらめきで進む。
    「Gの密室」「アリアドネの罠」「元気すぎる死体」はちょっとそれは…感のある設定だったが、4作目「ダブル・フェイス」、5作目「落人の首」は、ほうほうと思うミステリーらしいミステリーだった。
    平家の落人伝説をモチーフにした「落人の首」は、長編で1冊書けそうなくらいの内容に感じた。

  • どんくさいキャリア刑事と途轍もない美人ながら性格が最悪の女性刑事のコンビが登場する警察もの。
    美人刑事が不純な動機がある時だけ抜群の推理力を発揮して事件をあっさり解決するという、表紙の雰囲気とは全く異なる軽い内容でした。軽すぎて読み応えは無かったです。

  • 2019.2.10-192

  • キャリア警部とやる気があるのかないのかわからない女刑事の凸凹コンビがなぜか事件を解決する短編集。短いので事件としてはあっさりしている。少しずつキャリア警部が成長している様子がおもしろい。

  • ちょっとと云うかかなり変わったコンビが次々と難事件を解決していく話。う~ん、文章は悪くないんだけど、話が平坦。山口ヒカルがとにかくうざい・・・

  • 2016 11 18

  • ちょっとユーモラスな警察ミステリー連作短編集。5編を収録。

    東大卒キャリアながら部下の不祥事で捜査の最前線に配属された道定聡警部と、やる気のない美人巡査部長の山口ヒカルのコンビが次々と事件を解決する。

    いずれの短編も意外な事件の真相というのが落着点なのだが、道定警部の切れ味の良い推理だとか、山口ヒカルのぶっ飛んだ活躍がだとか、二人の変なロマンスが描かれるとかも無く、平坦なストーリーだった。

    『Gの密室』『アリアドネの罠』『元気すぎる死体』『ダブル・フェイス』『落人の首』の5編を収録。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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