薪割りスローライフをはじめますか?(はい/いいえ) (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年4月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041043899
作品紹介・あらすじ
「……ここはどこ? ぼくはだれ?」
辺境の村にぽつんと立ってた"ぼく"は、村長さんから薪割りの仕事をもらった。
試しに薪を、割ってみますか?[はい/いいえ]
→[はい]
ぱっかん。ぱっかん。オバちゃんたち、村人みんなに喜ばれて、またぱっかん。
キサラがマイケルをカエルにしてしまった。元に戻すように言いますか?[はい/いいえ]
……はい? いいえ?
「小説家になろう」発! Twitterの投票で決まる、"ぼく"の薪割り人生。いざ、ぱっかん!
感想・レビュー・書評
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気が付くと辺境の村の前にいた主人公。
村の薪割り係として、住むことに。
ものすごく淡々としている主人公です。
多少の性格の肉付けはありますが、しようとする行動は
すべて『はい・いいえ』でTwiteer投票で決めたそうで。
自分が選択して主人公の行動を決める、というのは
一昔前に流行った、本で冒険ができる、というのに
若干似ています。
あれはサイコロでしたが…。
巻末には、もしこれが『はい』ではなかったら
『いいえ』でなかったら、の選択も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作者の手慣れた形式のハーレム系ファンタジー短編。
twitter の投票で物語の分岐を選択するという実験的なことをしていたんだけど、リアルタイムで読んでいたならともかく、文庫になってしまっては、別段どうと言うことでもない印象ですね。(^^;
作家としてはチャレンジングなことだったんでしょうけど。
内容については、意外とブラックなところがあるなぁって感じ。
投票で物語の方向性を変えられるように主人公をニュートラルにしているんだろうけど、その影響か、人の感情が読めない人っぽくなっているのが、所々悲しさと言うより怖さを感じさせますね。
ま、作者が望んだことではないとは思うんだけど。(^^; -
小学校高学年から中学生まで、暇なときに読むのに軽くて取りつきやすそうな文庫本。
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今回の新木さんは読者参加型。基本は他の作品同様、まったりゆったりな日常系。大概は常識的な?選択肢が選ばれてた気がするけど、巻末の投票結果みると意外に差がないものもあったりしてなかなか興味深かった。単発モノかもしれないけど、キャラ多めに出てきてるからそれぞれのヒロインにスポット当てた話だとまだまだいろいろできそうな感じ。他の人の感想読んだけど、そういや昔のRPGの主人公は基本無口でしたな。